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田中(彰)
委員 私、
運輸省の
梶原飛行場課長、それから
妻鹿補給課長、二人にこの前
お話ししたのですけれども、あなた方、このことをえらい簡単に思っていらっしゃるけれども、きょう、
参議院の
予算委員会に、
航空局長なんか何もそんなに重要な、あんなところに行っておる必要はないと思う。あなたのほうで簡単に、この前
局長が出てこないから、簡単に私のほうは
資料の
要求だけしたのですが、これはそんなに簡単な問題じゃありませんよ。わが党の
国会議員が何十人もかかって、そして、これをやりそこないはしていますけれども、私のところでこのやりそこないを補って、そして国の
土地であれば国に返す、
民間の
土地であれば
民間に返す、これはやるべき正しいことなんです。この前お読みしなかったのですが、私のほうは、こういう
関係で
資料を
要求しているのです。
羽田空港における
国有財産に関する
紛争についての
真相を
調査する件。
羽田空港内において現に
国有として使用中の
土地について、
明治五年
内務省より
払い下げを受けたりと称する
野木治平氏より、その
登記の謄本をはじめ各種の
証拠を添付して本
委員会に陳情しているが、国は、これを
国有として目下
飛行場として使用しつつあるが、これらの事柄が
裁判となり、第一審においては、
該訴訟物件の大
部分を
国有と認めたものであるが、四万坪余はこの
裁判の
判決外とした。しかるに、この
部分は、
飛行場中でも重要なる位置に当たり、
陳情人の意図するように、万一仮処分をして
裁判に持ち込むなら、
国際空港の運営上重大なる支障を及ぼすこととなるおそれあり、かつまた、
内務省払い下げの確実なる
証拠あるにかかわらず、国がこれを無謀にも
国民より取り上げるようなことがあっては、
国自身法秩序を乱すことともなるから、この際
国有財産の
所有についてその
真相を明白にする必要があるので、本
委員会において
調査することを提案してきた、問題はこういうことなんです。
そこで、
裁判では、確かにあなたのほうでは、一審では一部勝っておる。ところが、これには勝つ
証拠というものは何も出ないで、
ただ国でやるのと、それが
国会議員たちがたくさん数おったので、打ち合わせしたり、意見したり、
調査するあれがないものだから、
調査は何もしていないのです。だから、ものを買ったとなれば、どこから金を出したか。国だから、そうでしょう。いつ幾ら払って、いつ幾ら買って、どうやって、どうやって
登記して、
登記は正当にしてあるかないか、こういうことが
証拠でしょう。それで、あなたのほうでは、私のほうは、きょう
航空局長もおりませんから、質問しませんけれども、全部調べてありますが、金で買ったという形跡は
一つもあらわれておりません。そうして今度は
航空路の設置に対して、
日本銀行よりこれを買ったというような意味の金が出ています。これは全部調べまして、
工事費に使ってある。
裁判所なんかも、国のことだから実にそこつなんだ。よくこれはあなたのほうで、
局長のほうにも
運輸大臣にも見せて
——日本銀行から金を四、五年にわたって出したものを、全部書いてとってある。そこに
日本銀行の現金が出たが、これはちゃんと
登記して、
会計検査院にも調べさして見せておる。こういうぐあいにして、みんな
証明書なんです。そんないいかげんのでたらめな、あなたのほうで持っておられるようなものじゃないのです。だからちゃんと調べて、これだけのものを持ってきました。あなたのほうの
書類の二十倍かうの
書類がちゃんとそろっている。間違いだというなら、
証明書を見せてやるけれども、私のほうの
調査に間違いがあるといかぬから、一応あなたのほうかうも出してもらって、そうしてこれをやらなくちゃいかぬと思います。
委員長もこれをごらんくださればわかりますように、全部
日本銀行の
証明で、いつ幾日に何だということが、五年間にわたって、買ったものが全部
図面にも載っておる。これは
野本のものであって、立ち会って測量したという
証明書がちゃんと書いてある。それから今度は進駐軍に貸してあるから、貸すときにちゃんと
野本と測量を立ち会ってして、そしてこれは
野本のものであると言って貸して、
貸し料を取って、それから
野本が
税金を納めて、
税金が納まらぬものは
執行をかけて、これは
野本のものだと思うから、
野本の
財産に
執行をかけておるわけです。
東京都知事も、ちゃんとこれは
野木のものであるということを
証明しているわけです。どこから金を出して、どうやられたか、
裁判所だって
判決しているのですから、
判決の
誤りについても、どういうところが
裁判所の
判決の
誤りであるかということを調べてやってあるのですよ。
帝国大学の
事務局長もここへ来て、
決算委員をみんないじめて、大
いばりでそっくり返っていばったが、私に
調査させ、秘密の場所で
偽製書類をつくったということがここで暴露されて、あの
局長が、
決算委員、
国民に
四方を向いて手をついてあやまったのだ。これは荒船君が
委員長のときですよ。冗談だけれども、政界の名
検事総長といって、そこからひやかしたくらいだ。私のほうでやるときは全部調べてやっているのだから、少なくとも
政府を、
土地を横領したとかなんとかいって呼びつける以上は、それだけのことをやっているのだから、あなたのほうは、いいかげんなことを言って逃げられると思っても、逃げられないのだ。そのかわりあなたのほうが勝ったら、
国有地にして堂々とお取りなさい。そうでしょう。九十一にもなって、そしてあす死ぬかきょう死ぬかという前に、負けても勝ってもいいから、ぼくの
土地なんだから、向こうが
国有地として買ったなら、どこで買ったかということを
証明してもらいたいと言っているのです。この間
登記所で、あなたのほうはお知りにならないけれども、
印紙を二重使いしたのがあったでしょう。
登記所の人間が一度張った
印紙をまたとって、それをこっちで使って、そしてその金を横領した
事件があった。そのときに二尺
四方くらいの
書類を、
裁判所で
証拠書類にとられていましたが、それが戻ってきております。これは、もう四日たてば焼くというものを、私が前の
決算委員長の承諾を受けてとってきて、それを調べてみると、同じ
土地を
登記してあるのですよ。
野本の
土地が百十番地であれば、その同じ
土地を百十一番地で
登記して
——これは普通だと
図面がつくのです。
図面がちゃんとあるのですよ。百十番地は
野本の
土地だけれども、百十一番地は私の
土地だから
登記するといって、
図面がつく。その
図面なしで
登記している。これは
登記法の
違反である。その
書類がそのまん中に入れてあった。これは四日で焼くばかりだった。それを押えて持ってきていますよ。だから
登記法の
違反もそこでわかっておるわけです。一坪や二坪のものならば、
登記所が間違えばそういうことはないけれども、あんな大きなところにあれだけのものがあるのですからね。二重
登記をして、それには、
図面をつけて、これはちゃんとこういうものでこうだという、それがないんですよ。あなたのほうで調べてごらんなさい、出てまいりませんから。ないんですよ。そういう重大なものですから、いままでの
自民党だけではいけないからというので、今度は社会党の諸君もそれを調べ始めるし、これは私らが独占すべきものではないから、あなたのほうの
書類が出れば、私の
書類と合わせて、全部
書類をつくって、
委員長はじめ全員に配る。これは
自民党内にも問題があるんですよ。
水田三喜男氏が
大蔵大臣をやっておるときに、この問題が起きた。そこで、たいへんだということで調べたら、
野本のものであるということがわかった。そこで
池田総理に相談した。証人に
水田氏を出します。そうしたら、
野本のものであるけれども、いまこれを払うということになったらたいへんじゃないか、何とかこれを押えつけて、
相手も年をとっておるのだから、何とかならないかということで、無理をしたという
証拠が
大蔵省にも残っておる。ところが
池田さんのほうが早くあの世に行ってしまって、
野本さんが残っておる。だからこれは、そんなに簡単にここで済むとあなた方は思ってはいけませんよ。私も、これは重大なことだから、
国会議員、
決算委員の生命をかけてやっておる。だから、私のほうに間違いがあれば、
代議士をやめます。そのかわり、事実であれば、あの
飛行場を仮処分して、
国際飛行場だけれども、飛行機を動けないようにして
——よくそこをあなたのほうであれされて、よく御相談なさいよ。いままでのような、
国鉄が
運輸省あたりと組んで
公社をつくったり、いろいろなことをしてごまかしたり何かして、ここであやまれば済んだというのとは違いますよ。これだけはやらなければいけない、みんなそう思っておるのです。岸元
総理も、あれはかわいそうだ。
田中君、君ならばみんなと相談してやればやれるから、
決算委員会でイエスかノーか黒白をつけてくれと言われておる。そんな簡単なことでやっておるのではない。あなた方が出てきて二、三回やったらこうだというわけにはいかない。ここに
押谷理事も
おいでになるけれども、これに対しては、やはりいろいろな人から流れて、深い関心を持っておられる。これは
委員長も、われわれの
書類ができたら相談しようと話しておるのですかう、この次には必ず
局長を出しなさい。
局長を出せば、これは何を買った何を買わないというようなことじゃなく、これだけのものを二百一万で買うのには、国からちゃんと
予算を出して、その
予算でどうやって払って、契約をどうやって、どうしておるかということがわかるでしょう。あらゆるものを調べてあるのだから、あまりなめたまねをすると、とんでもないことになりますよ。国の
財産を
国民が取っておるから許さぬと言っていじめておるのだから、国が公文書を偽造して、権力で何百億に値する人の
財産を横取りして平気でおるというようなことは許されません。それを許すような
代議士じゃいけませんよ。われわれは
国民の
代表であって、
政府の
代表ではないのですから、わかりますね。だからこの次にはいつ出られるか、はっきり言明しておいてください。