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帆足委員 これは、こういうことを長々としゃべる属僚がおるということは事実です。しゃべらないものを書くわけにはいかないでしょう。大臣がそう言われるならば、この
記事のソースを伺ってみますけれども、まずとに
かくこういうものがあらわれる、火のないところに煙はたたないわけですから、とに
かく外務大臣にこれは善意を持ってひとつ御助言いたしておきますから、御注意のほどを……。
最後に、いろいろ苦情を申しましたから、今度は少し苦情でなくて、二つばかり事務的なことですがごく簡単に——
一つは朝鮮の帰国問題のことですが、これは歴代の
外務大臣の人道的御配慮によりまして、八万五千人の朝鮮の諸君が国へ帰りまして、それぞれ生業についております。そのために朝鮮の諸君は非常な希望を持ちまして、そして
国内におる朝鮮人諸君の心境も非常に明朗になっておりますことは、多くの人が認めております。八万五千円もふるさとに帰りますと、当時と違いまして、親が残っており、子供が先に帰る、いろいろな問題がありますので、ちょうど中国の問題と同じように、里帰りの問題が起こっております。一万人、二万人のときはとも
かくといたしまして、八万五千人にもなりますと、赤十字の方々に話を聞きましたが、ほんとうに同情に値する事件が起こっておりますが、これは日をあらためまして、赤十字ともども相談いたしまして、純粋に人道上の問題として
外務大臣に御相談いたします。ただ、新潟の港から毎月、船が出て、帰国がずっと続いておりますけれども、長い間、
日本でおおむね貧乏な生活をいたしまして、轗軻流離の旅をした朝鮮の友が国へ帰る、二泊三日または三泊四日、赤十字センターでお世話になりまして、そして赤十字、厚生省援護当局も非常に親切にしてくださるのですけれども、遺憾ながら予算がありませんので、この三年間の間に食料費その他が非常に高くなっておりまして、人数も少なくなりましたために大量生産できませんで、食事が悪くなっている傾向がございます。せっ
かく、最後の別れのときでありますから、赤飯の
一つでも、
日本料理の別れの晩さんでもして、ふるさとへ送るというのがやはり私は礼儀であろうと思います。この点につきましては、
外務省当局もよく御理解くださっておりますし、厚生省当局もよく理解されておりますけれども、どうも大蔵省の認識が不足なようであります。
主計官は来ておりますか。——大蔵省のほうはどういうものか認識不足でございます。人は感情の動物でありまして、十年の恋も一日にしてさめることもありますし、十年のうらみも一日の感激によって解消することもあるのでございます。したがいまして、
日本と朝鮮との過去における宿命的な歴史にも思いをいたされまして、赤十字センターでわずか三泊、そしてふるさとへ帰るその人たちを送るのに対して、わずかばかりの予算でありますから、銭金のことを言うわけではありませんけれども、厚生省当局から交渉のありましたときには十分な御配慮をひとつ大蔵省当局にお願いいたしたい。
〔
委員長退席、永田
委員長代理着席〕
重ねて、私は
外務委員としてたびたび海外に参りまして、
外務省職員の方、また海外の第一線で働いておられる
外務省幹部の方々の生活とか教育の問題にいたしましても、住宅の問題にいたしましても、また国によっては急激に物価が騰貴いたしまして、そしてそれに手当が間に合わないという事例が多々あるのでございます。大蔵省からも財務官として海外に出張されておられる方もあって、十分御体験のことと思いますから、
委員会のたびごとに私どもは御注意を促しているわけでありますが、教育の問題
一つ例にとりましても、これは非常に深刻な問題でございます。と申して、その対策とすれば、どうしても経費を伴うことでありますから、これに対してもひとつ十分な御理解を願いたいと思います。昨年に比べまして、それはよくわかったという
ことばは、予算
委員会の分科会や当
委員会でもたびたび大蔵省当局から伺いまして、本年度は多少予算もふえたように聞いておりますけれども、どういうふうに実効があがりつつあるのですか、簡単に結論だけを伺っておきたいと思います。