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久保委員 委員長を通じて申し上げておきますが、来月の十五日とか十六日のころは閉会中だから、委員会があるいは持たれないかもわからない。ついては、その際には私個人としてこれらの三つの問題についての
回答をさしあたりは受け取って、これはまた非常に問題があるというときには、私から
委員長に対して委員会の開催をお願いする場合がありますので、これは単に私だけの問題でなくて、
国鉄経営に対する委員会の全メンバーの問題として開かれたときには、これは
答弁のしにくい問題だと私は思うが、ぜひ委員会の開催をこの際もお願いしたい、かように思うわけです。
大臣が来ましたから一言申し上げて終わりにしますが、大臣、お席にお着きになったら、いままでのことをかいつまんで申し上げます。御
答弁はなかなかむずかしいから鉄監
局長あるいは
今村常務から承りましたから、それで一応いこうと思う。
きょう質問したのは、特に
国鉄の
経営問題についてであります。その中で、未亡人の積み立て旅行貯金というものを全国的にやっているようであります。中村
運輸大臣の地元のほうでもおやりかもしれません。これらは大きな数でありますから、五百人とか六百人を乗せていくそうでありますから、いわゆる
国鉄でいうところの持ち回り団体旅客というのだそうであります。これは従来おかあさんの積み立て旅行貯金だから割り引きをしたのじゃなくて、こういう団体に対しても、いわゆる持ち回り以外の団体のこういう
制度の中での旅行にも、同じような割り引きをしたそうであります。今回は
運賃値上げをしましたが、
国鉄当局としては、そういう持ち回りといわれるような団体旅客に対して一切割引はしないというふうになったそうであります。これは
観光基本法、大臣も御承知のように、
大衆旅行の容易化、あるいは健全な旅行を助長するというのが基本法の中のかなりの部分にございます。基本法からいうならば、この
経営の
方針は全く相反する
経営でありますので、私はこの
経営の是正方をいま要求しておりますが、研究というか、
検討というか知りませんが、いま返事はできないからしばらく待てという御返事でありました。
第二番目には、先般
国鉄の
運賃値上げと同時に、いままで
準急列車といわれたものも全部
急行列車と名前が変わって、従来の
急行料金と同じだけの
急行料金を取ることに相なりました。ところが全国にはいろいろありますが、値上げをしたとたんに
ダイヤがおそくなりました。従来の
準急列車よりはかなり時間がおくれた
列車もあります。
汽車がおそくなって、
料金だけは
急行という珍現象が出ましたが、
国鉄内部の
説明については、これは技術的な問題があって、あるいはそのように了解します。しかし
汽車賃を払って乗る
大衆は、これには同意しかねるというのが私の主張でありますから、これまたこの
ダイヤの是正方について要求をいたしました。しかしお返事は先ほどのことと同じであります。
さらにもう
一つは、小口貨物の輸送についてであります。去年の十月一日から始まって、始まる前に、小口貨物のやり方は混載を主としてやる、だから
運賃は安くて早く着くはずだということで賛意を表しました。ところが現実には、大半はうまくいっているそうでありますが、しかし
運賃は決して安くなっておりません。
運賃値上げはそのまま、なまのままで値上がりになっているようであります。最後のたった一点、現内閣の一番ウイークポイントである物価の問題に関して、流通機構の
改善は
運輸大臣所管の大きな部分を占めております。ところが早く輸送ができるという看板が、驚くなかれ、いままでの何倍かかかってやっと着いたという荷物が所々方々に今日ただいまでもあるのであります。これまた
国民大衆は納得しないと同時に、これに賛意を表したわれわれ
運輸委員会のメンバーも承服しがたいものがあるので、
改善方を要求しておりますが、いまだこの具体的方策は御発表になっておりません。よってこの三つの問題全部について、来月十五日以降において——少なくとも十五日ごろまでにはそれぞれの
回答を私は要求いたしました。よって大臣も、これから内閣改造等もおありだと思うのでありますが、もちろん私は
佐藤総理ではありませんから将来のことについてはわかりません。しかし中村
運輸大臣は留任されてしかるべき人物かと私は思うのでありますが、その際は格別お願いすると同時に、よしんば、万が一党内人事のことからして留任されないでも、この七月十五日までもし御在任でありますれば解決を願いたいし、そうでなくて一般の、野に下るというか、台閣から去るということに相なりました場合には、次の
運輸大臣に大きな問題としての引き継ぎをお願いしたいし、三番目には、いまだ
佐藤内閣の閣僚として御在任中でありますので、早い時期に本問題を閣議の問題に提供をお願いできないものかと私は思うのでありますが、いかがでありましょうか。