○栃内
政府委員 きょう
委員長、
委員の各位に現場を御視察いただいたわけでありますが、ただいま御
指摘の今後の捜査の方法につきまして御
意見がございました。私といたしましても、まことに同感でございまして、昨日の夜以来主として水面を
捜索いたしまして、
遺体の発見につとめておったわけでございますが、現在におきまして水面に
遺体があるということは、きょう一日の
捜索によりましてほとんどないのではないか、いま御
指摘のように、
遺体は水中または水底にあるのではないか、かように
考えております。
したがいまして、今後の
捜索の主体は、水中、水底ということに重点を置くということで、けさからその方面の配慮をいたしまして、現在実行に移しております。
具体的に申しますと、これは昨日の夜からやっているわけでございますが、
海上保安庁水路部の測量船を動員いたしまして、これは平生は海底の深さをはかる船でございますが、この能力を利用いたしまして、探信儀によって
墜落位置とおぼしき
付近を
捜索して機体の発見につとめております。
また、海上
自衛隊は水中
処分隊を
出動いたしまして、この水中
処分隊は機雷を探知する任務を持っている部隊ということでございますが、この船はソーナーを持っておりまして、水中あるいは水底の金属のものを探知する能力を持っております。これもいま次第に
捜索海面をしぼって行動中でございます。
それから別途、底びき網による
捜索を実施に移しております。現在水産庁また
千葉県の協力を得まして漁船の
出動を要請しまして、現在三十隻が用船されまして現場
付近の底びきに着手しております。これは今夜、夜を徹してやるわけでございますが、これによりまして何らかの手がかりが得られるのではないか、かように期待しております。
また、水路部の船、あるいは海上
自衛隊の船、あるいは底びきによりまして何らかの手がかりが得られました場合には、直ちに潜水作業を行ないまして、また、
状況によりまして機体のつり上げということも予想されますので、クレーン船を現場
付近に配備いたしまして、何らかの手がかりに応じてあらゆる方法を講ずるというようなことで、現在実施中でございます。まことに御
指摘のとおり、今後は水中あるいは水底の
捜索に重点を置くべきものと
考えております。