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参考人(
有賀槐三君) 私、ただいま御紹介いただきました
有賀でございます。
私は、
ガンの
対策として、現在私たちがやっております胃の
集団検診という
仕事を通じまして、
ガン対策の進め方の御
参考に供したいと思います。
わが国の
ガンの
対策は胃
ガンに重点を置かなければならないということは、
皆さんすでに御
承知のとおりでございます。現在、胃
ガンの患者は
病院でどのような状態にあるかということを簡単に申し上げますと、胃
ガンの外来に来られる患者さんの三分の一は、すでに手おくれのいわゆる晩期
ガンでございます。で、
手術をいたしまして大体八〇%以上の五年生存率が得られる、ほぼなおるという
考えのできる早期
ガンというふうなものは、わずか二〇%にも足らないわけでございます。残りの五〇%というのは、一応その両者の間を進行しつつある
ガンでございまして、まあ
手術をすることはできる、しかし、五年以上生存する者は数が少ない。ただ、一年なり二年なり三年なりその人の生命を延長することができるというふうな形の
ガンでございます。したがいまして、胃
ガンの
対策といたしましては、この手おくれの胃
ガンをどういうふうにするか、これをなくするためにはどうしたらいいかということと、もう
一つは、非常に早い時期の、
ガン細胞がまだ胃の粘膜にとどまっているとか、あるいは胃の外側ににじみ出ていない、そういうふうな早期
ガンをできるだけ多く見つけるような態勢をとっていくということになるかと存じます。で、この
病院へ来られる胃
ガンの患者さんが、どうしてもっと早い時期に来なかったか、どうして手おくれになったかということをアンケートによって調べてみますと、その大半は、ほとんどこれという症状がなかったからということと、もう
一つは、若干の症状はありましたけれ
ども、それに対してあまり
関心を持たなかったという
方々でございます。したがいまして、胃
ガンの手おくれをなくするためには、まず第一に、この自覚していない無自覚性胃
ガンの発見ということにあると存じます。この無自覚性胃
ガンをすみやかに発見していくということが胃
ガン対策として一番重要なポイントではないかと存じます。
また、第二には、自覚症があってもいいかげんにしてほうっておる人に
関心を呼び起こさせまして、早く受診させるチャンスを与えるということであります。したがいまして、いかに
施設を
整備して有能な医師をそろえましても、患者のほうが来てくれなければ、これは早期発見にはならないのでございます。このためには、啓蒙運動が必要でありますし、受診の窓口を広げるということも有効であります。しかし、これだけでは無自覚性胃
ガンを早期に発見するという問題は解決されないと存じます。で、この目的を果たすためには、積極的に普通に生活している人たちの中に入って、そうして綱で魚をすくうように、これは怪しいなと思う人をそれで拾い上げて、そうして十分な検査をすることによって早く胃
ガンを発見するということでございます。これが胃の
集団検診でございます。胃の
集団検診は無自覚性胃
ガンを発見するということが第一の目的でございます。それで、これによって次第に手おくれの胃
ガンがなくなっていきまして、そうして、また、一方には、早い時期の胃
ガンが発見されるようになります。ここで大事なことは、いま申しましたように、自覚していない胃
ガン患者を拾い上げるということが第一の焦点であるということをよく記憶していただきたいと存じます。それで事実、胃集検の普及によって早期
ガンの数は年々増加してきております。私たちの成績でも胃の
集団検診によって発見されました胃
ガン患者の六四%は、過去にも現在にも、ほとんど症状のなかった人、あるいはあっても軽く
考えて、別に気にもせず普通に生活していた人たちでございます。したがいまして、この人たちは、この胃
集団検診をやらなかったならば手おくれになったのではなかろうかと
考えられる人たちでございます。また、同時に、この胃
集団検診によって自覚症のあまりない胃ポリープとか、かいようとかいうふうなものも多数発見されております。従来少ないと言われました胃ポリープが胃
ガンとほぼ同数にあるということや、胃かいようや十二指腸かいようが胃
ガンの十倍もあるということや、その胃かいようの半数あまりは自覚症のあまりない慢性化したものであるということなどが明らかにされてきております。これらが慢性化して放置されているということは、これらが胃
ガンと
関係があるという現在の学会の
考え方から、胃
ガン対策上注目しなければならないことだと存じます。それで、
日本のかいようの死亡率は戦後急速に減ってきておりまするけれ
ども、しかし、まだ米国の三倍余もあります。こういうふうなことも
考え合わせまして、慢性の放置されているかいようを早期発見するということも、無自覚性胃
ガンの発見とともに、胃
集団検診の重要な
目標でございます。
さらに、この再
集団検診を実施することによって、
一般民衆に大きな啓蒙を与えます。ことに
集団検診によって発見されておりまする、そうして
手術を受けて、いつまでも元気に働いておる胃
ガン患者の姿を見ることは、
ガンは早ければなおるんだという
観念を大ぜいの人たちに実際目のあたりに植えつけることによって
ガンへの
恐怖を取り去ることもできますし、検診の必要性を認識させて、早期に受診するという傾向を助長してくるのでございます。
また、この集検によって死亡統計では明確でなかった胃
ガンを中心とする胃疾患の実態が明らかにされてまいり、さらには胃
ガンと
関係がある環境因子の問題の解明にも役立つのでございまして、このような胃の
集団検診を推し進めていくには三つの
方向がございます。
第一は、市町村単位の地域社会の
集団検診でございます。
第二は、会社、工場等の職場単位の定期検診、すなわち、私たちは職場集検と呼んでおりますが、それでございます。
第三には、
病院外来における胃の検診、すなわち、外来集検でございます。現存、この一と二が広く行なわれてきておりまするが、その実態はどうであるかと申しますと、お手元に差し上げてございますところの三十九年度の
全国集計というのをごらんになっていただければおわかりと存じますが、昨年一カ年間に、主として胃
集団検診、学会のメンバーによって実施されました件数及び受診者数は、その別冊の六ページの第四表にございますが、地域の集検が十四万五千八百二十一名、職域が六万四千百九十六名で、合計二十一万余名でございます。この中から九ページの第十二表のように、約一〇%、二万余名の有病者が発見されまして、その有病者の中の四二・五%、約半数近くが
ガン、ポリープ及びかいようでございます。そうして、この胃
ガンの発見数は受診者の総数の〇・二%強であり、すなわち、千人に二人というふうなことになります。この胃
ガン患者のうち、次のページの十六表の(註)のところに書いてございますが、切除された胃
ガンのうち、早期
ガン、すなわち、五年生存率が八〇%とか一〇〇%とかいわれますところの早期
ガンが二六・五%あり、
病院外来では一〇%ないし一五%というふうなことでありますから、大体この約二倍見つかっております。私たちの十年間やりました成績では、地区によって、あるいは対象集団によって胃
ガンの発見頻度は必ずしも一定ではありませんけれ
ども、地域の集検では胃
ガンは大体〇・五%発見されて、それでこれらの胃
ガン患者のうち、
手術では手おくれの晩期
ガンがやはりなお二〇%前後ございますが、しかし、
病院の場合が三六%、私のところは三六%でございますので、晩期
ガンは約半数でございます。一方、切除した胃
ガンのうち、胃壁の外側に
ガン細胞がにじみ出ていないような早い時期の間に切除した胃
ガン患者の半数近く、四一%もございます。この
手術した方の五年生存率は五〇%でありますから、
病院の胃
ガン患者の場合のやはり二倍の数でございます。したがいまして、胃集検が晩期
ガンを少なくしていくという目的にかなっているということが言えると存じます。
また、胃集検によって得られたもう
一つのことを申し上げますと、わが国に胃
ガン患者がどのくらいあるかということでございますが、私たちが長野県の下伊那郡及び富士見町で
集団検診を受けた者や、また、受けない者全部について
調査をいたしました結果では、四十歳以上の人口総数の〇・四二と〇・四九%という頻度が出ました。すなわち、千人に五人弱の胃
ガン患者があるということでございまして、これは四十歳以上の胃
ガン死亡率の大体三倍近くでございます。
次に、職場集検のことを申し上げますと、職場集検では、
一般に地域社会よりも年齢層が低い
関係で、胃
ガンは非常に少なくて、かいようがかなり多く発見されております。われわれのやった成績では、地域集検の場合には、かいようは胃
ガンの六倍でありますが、職場集検ではこの胃
ガンが少ないために、かいようが胃
ガンの二十七倍と、非常な開きがあります。お手元の
全国集計では、受診者が、地域社会の人が三分の二、職域の人が三分の一であるというふうな
関係で、九ページの第十二表のように、胃かいようは胃
ガンの八倍強でございます。
病院では胃かいようは胃
ガンの大体主ないし四倍でございますから、このことからも、放置されている胃かいようが多いということがおわかりかと存じます。
さて、この胃
集団検診を実施する上には、あるいはさらに
効果あらしめるためには、なお幾多の問題がございます。
第一は、どのような
方法で検診をするのが最もよいかということでございます。御
承知のように、
集団検診では多数の人たちを扱うという
関係上、時間的な制約がございます。また、経済的にできるだけ安い
方法をということも
要求されますし、また、肉体的に負担のあまりないもの、あるいは場所的な制約というふうないろいろの制約がございます。で、一定時間にできるだけ多数の人がやれるものであって、費用が安くてあまり苦痛を与えないで容易に実施できるものというふうなことが
要求されるわけでございます。しかし、やはり胃の
集団検診でありますから、これは胃
ガン、その他腎疾患の発見が目的であるということから、当然その検診
方法は、現在の胃
ガンを中心とするところの腎疾患の診断
方法の進歩と密接な
関係がございます。現段階ではレントゲン検査と胃カメラ、ファイバースコープなどの内祝鏡検査とが腎疾患診断法の両横綱ともいうべきものでございます。したがいまして、
集団検診におきましても、この両者をただいま申しましたようないろいろの制約のもとでどのように使用していったらいいかということが問題でございます。これについては、学会における
一つの焦点でございまして、また、私たちのこれに関する
研究班といたしましても、年々この問題について
研究してまいりましたが、現在におけるところのそのまとめといたしましては、まず第一に、実際に当たっては、
からだのぐあいその他の
調査事項を聞くところの問診と、それから間接レントゲン検査法であるということにされております。そのレントゲン検査法といたしましては、腹臥位、背臥位
——寝た位置で二枚、立位正面
——立った位置の正面と斜めになった第一斜位の四枚を基本とする。それで、できればこれに適宜得意な
方法を加える。そのお手元の
全国集計でも、八ページの第八表にありますように、この四枚の撮影が現在最も広く行なわれておるのでございます。もし経済的負担が許されれば、たとえば職場集検というふうな場合には、これに集検用胃カメラ等の内視鏡検査を加えることが望ましいのでございまして、少なくとも第二次検査においては内視鏡検査を行なうべきであるという結論でありました。第二には、レントゲン間接撮影
方法で
ガンあるいはかいようその他の疾患を疑われ、精密検査を必要とする人々が大体一五%から二〇%出てまいりますが、この人たちをいかにして一〇〇%検査を受けさせるかということでございます。ただいまの
全国集計では、八ページ中段のところに書いてありますように、このような人たちが一七・五%あります。しかし、その受診率は六六%で、すなわち、三分の一以上がせっかく検診をしても、その後の処置を受けていないという現状でございます。このように受診率が低いのは、初めのスクリーニングと次の精密検査とが直結していないからであります。現在の胃
集団検診の集計では、このように直結していないのが、六ページの第五表のように、約半数もあるという現状でございます。われわれの
集団検診のやり方は、現地で、その場でスクリーニングと並行して粘密検査を行なうというやり方をやっておりますが、そうした場合の受診率は九〇%以上であります。したがいまして、こういうことは、主として適当な医療
施設の不足とか、経済的負担の問題がおもになっておると思われます。
第三には、発見された患者、ことに胃
ガン患者の事後処理の問題でございます。われわれのやりました成績では、発見胃
ガン患者に
手術をすすめ、家族に話をいたしまして、それぞれの地区の医療機関に
手術を依頼しただけで
集団検診を終わった場合には、その
手術率は四五%の低率で、半数しか
手術を受けておりません。しかるに、外科の教室と共同いたしまして、
集団検診のあと、直ちに現地で
手術をするというふうにやりました場合には八〇%と、二倍近くも
手術率が向上しております。これは経済的問題とからみまして、本人があまり症状がなく、普通に生活しているために、胃
ガン手術というふうな話をされましても、本人及び家族に切実感がわかないというようなことや、
手術しようと思いましても、
手術までに間があいてしまうとか、あるいは適当な医療機関が近くにないというふうなことが
関係しております。もちろん、以上の受診率を高めるとか、患者の事後処理のためには経済的援助の問題がありますが、これはすでにもうよくおわかりのことでありますので、特別に申し上げる必要はないと思いますが、ただ、現在、第一次の検診によって
ガンあるいはかいようを疑われた人々が精密検査を受ける場合に、保険の適用を受けられない地区があるということは、私たちはたいへん理解に苦しむところでございます。これはすみやかに
全国どこでも精密検査の際は保険の適用を受けられるということをはっきり打ち出していただきたいと存じます。
次に、この職場集検と外来集検の問題を
お話しいたします。職場集検では、以上の地域社会における集検の場合とは違いまして、いろいろの制約の問題はかなり緩和されております。職場集検では対象集団が固定しておりますし、時間的、経済的な制約も少なくて、精密検査を直結することも容易でありますし、事後処理も容易にできますし、また、定期検診あるいは追跡
調査というふうなことがしやすいという利点がございます。したがいまして、職場集検は、そこの経営あるいは管理の
責任者の
方々の理解と衛生担当者の熱意とによって今後大いに拡大強化していくことができると存じます。そして、これはわが国におけるところの胃
ガン対策の重要な一環を果たすものであります。また、この
仕事は、同時に、職場に多い胃腸病の
対策としても、事業所の人的資源の温存とか能率増進の面から見ましても、健康保険組合等の福祉事業として最適のものであろうと存じます。
で、外来集検ということは、ちょっとあまりお聞きになっておらないかも存じませんけれ
ども、これは私が命名した名前でございますが、この問題は、来年の秋の
日本胃集団検診学会でシンポジウムとして討議することでございますが、外来集検の場合は、さらにこれらの制約は少なくなってまいりまして、検診
方法も、より高度にすることができますし、集団ドックとも言うべき形をとることも可能でございます。外来集検とは、検診を受けたいと希望する
個人がいつでも申し込めて、
病院側は週に一回、あるいは月に二回というように日をきめて、二十人あるいは五十人とまとめて外来について集検方式で検査することでございます。これによって、いつでも、だれでも、どこでも容易に検診を受けられるというふうにするわけでございます。これには医師会の協力が必要でありますし、多くの実地医家の方の参加が期待されるわけでございます。また、国家的には、がん
センターあるいは
国立病院その他にこのための専門の部科を設ける。先ほ
ども吉田先生から
お話がございましたが、既設の
施設を大いに活用していくということが胃
ガン対策の上でたいへん重要なことであると存じます。で、こういうふうにいたしますと、これらは各地域の胃
集団検診の
センター的な役割りを兼ねることができますし、地区の集検でひっかかった人々を精密検査する場合の精密検査機関ともなりまして、先ほど申しましたところのスクリーニングと精密検査を直結させるとか、事後処理の問題が逐次解決されてまいります。こういうふうにいたしました場合には、指定医とか、あるいは指定
病院というふうな
考え方が必要になってまいりますし、胃の検診のためのチェーン・ホスピタルというふうな
考え方が出てくるわけでございます。
ここで一言付け加えたいことは、がん
センターを新たにつくることもたいへんけっこうなことでございますが、現在の
国立病院等が
一般の開業医と同じような患者をみておるということをやめまして、このような方面に医師の力を振り向ければ、胃
ガン対策をすみやかに
推進していくことができると存じます。
次に、医師の問題でございますが、以上のようにして胃
集団検診を
推進していくことが
日本の
ガン対策としても緊急、かつ、適切な
方法であると私は
確信しておりますが、胃
集団検診学会といたしましても、すでに
全国に十二カ所の拠点を持っておりまして、主として
大学のメンバーによって胃集検の実施を
推進しております。この運動が拡大強化していきますと、どうしてもそれを担当する医師の問題が出てまいります。この
仕事は胃
ガンの早期発見ということでございますし、胃疾患にタレントのある方が必要でございますが、そういう専門的な能力を持った医師の予防的活動とも言えるものでありますから、胃集検が普及してくるにつれまして医師を多数必要としてまいります。しかし、先ほど申し述べましたような検診の
方法というものはそれほどむずかしいものではなく、従来の私たちの経験では、胃集検の実施に伴なって、これをやり得る医師はだんだんふえてきている状態でございます。一例を申しますと、お手元の三十八年度の集計のときには実施機関数が三十八でございます。ところが、三十九年度のときは百五十五でありまして、わずか一年の間に四倍になっております。で、こういうふうなタレントのある医師というのが集検に参加してそのフイルムの読影をやるというふうなことで、一日五十人以上のフイルムを読影するわけでございますので、習熟するのは、普通の場合と違って、かなり早いのでございます。
また、一方、胃
ガン対策上の問題点といたしまして、
病院を訪れる胃
ガン患者の手おくれの原因が医療をやる側にある場合が、少数ではありますが、あります。これは診断
設備の不足も原因ではありますが、診断
方法が実施医家の
方々に十分に普及していないということも一因でございます。
最初にみた医師が、かりに詳しい検査ができなくて診断がつかないといたしましても、これは怪しいということがわかれば、それだけで精密検査のできる
病院に送りまして、手おくれにならずに済むということができるわけでございます。この怪しいということを診断することは、それはちょうど胃の
集団検診でスクリーニングをすることと全く同じでございます。この胃集検で行なわれている検診
方法は、だれでも容易に実施し得るものでありまして、たとえば先ほど申し上げました四枚撮影法は胃のレントゲン診断の基本的なものでもございますが、この四枚撮影法は
診療の忙がしい実地医家の
方々でも簡単にやれるものでございます。手おくれの胃
ガン患者をなくしていくためには、高度の診断
施設と技術を持った機関も必要でありますけれ
ども、しかし、低い中に高い山がぽつんとそびえ立っておるというような状態ではなくして、この低いところを盛り上げて丘にいたしまして、その丘の上にところどころ高いところがあるというふうな形にすることがわが国の胃
ガンを撲滅していく上にたいへん重要なことであろうと存じます。
以上で私の話を終わりたいと存じますけれ
ども、私は、胃の
集団検診の必要性、その現況、その得られた成果、また、今後の問題点とその
対策等についてごく概略を述べましたが、この胃
集団検診の施策が、もはや一日でも早く強力に実行していくことが手おくれの胃
ガン患者を一日でも早く少なくしていくということにつながることでございまして、先ほど
吉田先生が言われました一億の
ガンの
研究費に感激した方があるという
お話でございますけれ
ども、もしも私たちのこの胃
集団検診の運動に対しまして一億なり一億なりの援助が得られれば、
全国の十二カ所の拠点における医師の
養成、あるいは
集団検診の実施
推進というふうなことが急速に進むであろうということを私は
確信しております。また、一方には、この胃
集団検診を主体といたしました総合的な胃
ガン対策業務を行ない得る機関の必要性を痛感しております。
御
参考になれば幸いと存じます。