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藤田(高)
委員 やはり、いま当面しておる
臨時国会は、何を重点的に取り上げるべきかという点については、
社会党は
社会党としての主張をしておるわけです。私は、個別的な
意見にあまり深く立ち入ろうとは思わないけれども、
佐々木さんの先ほどの、
災害復旧の問題については、今日の時点では四百億程度で、予備金流用でいけるのだと、こうおっしゃっておるけれども、しかし、一日のこの
議院運営委員会に
官房長官が出てこられて、
災害の問題についてはいつごろ
補正予算をお出しになるのかと言ったら、そうしたら十一月の中旬だと言う。これは、私はここに記録しております。ですから十一月の中旬以降でないと出せないと、こう言っておる。それほどまでに、なるほど従来に比較して
災害調査についても、二班のところが三班になり、四班になったか知らないけれども、やはり冷害に次ぐ十五号台風以降二十四号、二十五号というふうに、非常に
災害の
範囲が広く大きい。したがって、それだけ
災害査定なり調査についても、広範な手だてをしなければならぬということだと思う。ですから、私は私なりに調べた
範囲では、四百億くらいではこれはとても足りない。今日
段階においても、大体の推定の
災害被害額というものは、千五百億や、ある場合には二千億になるかもわからない。いわば国民は、この
臨時国会でその種の問題に真剣に取り組んでもらって、あるいは
公務員だったら、
公務員のベアの問題については、人事院の勧告というものはすでに出されておるのだ。この問題についてどういう財政措置をするかという
問題等々について、国民は非常に大きな期待をかけておると思うのですよ。ですから、そういうものをやはり重点的かつ緊急な課題として処理することが、国民的な
立場から
考えた場合には、そのことのほうに重点を置き、先議していくことが、私は
国会の任務でなければならぬじゃないか、こう思うわけです。私は、そういう点からいって、先ほどの四百億云々というようなものについては、
お互い努力しても足らざるものもありましょうけれども、たとえば激甚地の指定など、すぐやると言っていながら、いまだにできていないでしょう。ほんとうに
佐々木さんがおっしゃるように、
自民党としても、
災害問題について非常に積極的に、真剣に取り組んでおるのだとおっしゃるのであれば、私は、えらい対立的な
意見を出して恐縮だが、激甚地の指定くらいは、この
臨時国会までにきめておかなければならぬ。そういうことについては、いまだになされていない。そういう点からいって、
災害や
公務員給与の問題をやはり最重点的に緊急課題として取り扱い、それを重点にした
会期を決定すべきである。これが第一。
第二は、私、経験が薄いものですから、たいへん先走ったことについて非常にいま心配をしておるのです。というのは、このままで
意見のやりとりだけで、私が先ほどせっかく
提案したような事柄についてさえ御相談を願わないまま、この
委員会というものが継続されていったとすれば、そういうことにならなければ幸いだけれども、もしかすると、
議院運営委員会というものは、採決によって
会期をきめるようなことがあり得るかもしれない。これは私はあってはならないと思うけれども、率直なところ私はそれが心配なんです。そういう点からいけば、私は、
会期の決定については、先ほども申し上げたように、占領下はこれは別だと思いますが、少なくとも
講和条約ができてから、
会期の決定については、たしか二十八年の第十七回
国会において、これも
災害問題を中心にやっております。このときは、いまとは
反対に
社会党は、
災害対策については
会期を、
自民党さんが言うよりも長くきめて、そして検討しようじゃないかということで
意見が対立して、何か採決できめたような実績が残っております。それ以外は、この十二年間というものは、ただの一回も採決やそういう数によってものをきめるというようなことはないわけです。私は、これは不文律の上からいって、
お互いが
議会制民主主義を尊重していく、あるいは
国会の
正常化をはかっていくという
観点から、これは
お互いに譲歩し合った一つの成果だろうと思う。そういう
お互いが築いてきた
議会運営についての成果というものは、私はますます発展させていく、そういう姿勢で、
話し合いによってあくまでもきめるべきだと思う。そのためにも、われわれは
社会党という
立場から
自民党にも
申し入れをし、あるいは
議長にも
申し入れをしておる。これは
議院運営委員会よりも次元の高い、
ことばをかえて言えば、今日まで
国会全体の問題として
提案をしておるわけです。先ほどの
資料要求等については、これは私はあえて
要求したいのだが、ひとつ名
委員長のお取り計らいで一ぺん休憩して、
自民党さんとしても私の
提案について相談をしてもらいたい。