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松永忠二君 いまの御答弁も少し異議があるわけなんであります。その通告した
内容の変更なんだから幾ぶん時間が足らなくてもいいのじゃないかと、こういうお話でありますけれ
ども、これは明らかに七日、八日は山梨県側から撃つということでなかったのが変更された。それを通知をするということについて明らかに通告の期間が切れておる。こういうふうなこと、私はそのこと
一つをとってみても、明確にしてある事柄が事実そのとおりに行なわれていない。そういうふうにこの調整ということが現実に行なわれていないという証拠だと思うのですよ。こういうふうな
状況の中でこういう問題について十分に調整をしてほしい。あるいはまた、いまお話のあるように、
兵器についても大砲だと
——私現実にそれを見たのでありますが、大砲だと、こう言っておるけれ
ども、地元住民や何かについては、これか約束しておる大砲だという理解ができないという、こういう点については十分な理解が地元等に行なわれていない。あるいはまた県当局においてもそうだし、現地の市長あたりも市議会の決議をもってこれをひとつ取り上げてもらいたいというようなことを言っていて、お話しのように、全く調整の上ということばが現実に行なわれていないということがもう明確になってきているわけであります、しかも、そういう中で、いまお話しのように、
日米の
協定は、人に危害がないようにという
気持ちからいうならば、これだけの調整の問題、期日の問題、
兵器の問題について相当意見を異にしているためにこれについて相当なやはり反対の
行動が伴うということは予想できることなんであります。そういうことから
考えてみても、全体の精神からいっても、あるいは
安保条約を組んでおる精神からいっても、全くこれはいまこの際強行して、これをやらなければできないという理由というものも、私
たちはどこにそれがあるのか説明でも聞いてもらいたいのですが、それほどの問題ではない、あなた方がおっしゃると、たいしたものじゃない。たいしたものじゃないものを、何も日をきめてやらなければならないという理由もないというように、逆に言えばなるわけであります。先ほどから山本
委員が言っておるように、「現地に於て調整の上」という現実に調整ができていない。期日についてもあなた方はそうおっしゃっておるけれ
ども、明確に山梨県に変更の通知があるという以上、変更は七日前でなければできない、これは困るということを言っておるのであります。そういうことをあえて当日やろうとしておる。だから、私
たちは、やはりあるいは山本
委員の言ったように、この際
長官が大局的な立場に立ってこの問題について
協定の精神をひとつ十分にくんで善処を求めていく措置、
行動をとってもらうということについては、こういう
行動なくしては地元住民は反対しておる。市議会も市長も、しかも両側の県知事も県議会も反対しておる。こういうことについて十分に
日米の
協定の精神に基づいてとにかく十分やってもらいたい。その上でこの問題について対処してもらいたい。全然否定して言っておるわけじゃないだから、こういう「調整の上」ということをそのまま解釈して私はやってもらいたいと思う。私は、後ほど少し
質問いたしますけれ
ども、私は、東
富士の
演習の
協定を持ち出したわけです。これは、
自衛隊は返還の上で適用すると言いながら、現実にはこれに基づいて
自衛隊が
使用しているわけです、東富十の
演習場を。これはすでに実行している問題です。この
協定の中には、はっきり同意ということばをもって表現をされている事実があるわけです。そういうことから
考えてみると、「現地に於て調整の上」ということは、あくまでもやっぱり合意し了解した上でということだと思うので、もし、現地の了解をしない点があなた方からいって不服であるならば、その理由などを明確にしながらそういう点について善処を求める
方法だってあると思う。先ほど来の施設庁
長官の話では、これはたいしたものではないというお話で、ほんの大砲だ。そうなれば、ますます、何もきまった日にそんなものをやる必要はない。しかも、この
協定についても、十分に「現地に於て調整」したとは
考えられない事実もあるわけだ。その上に、あなたのおっしゃるように、生命にも危険をもたらすことも今後
考え得る問題であるので、こういう点について善処を求めたいということについて
長官のひとつ
考え方をさらにお聞きをしたいわけです。