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横川正市君 まあ
郵政局長、
監察局長、
電波監理
局長ですか、普通この三
局長が中央と連係をとるということは、言ってみますと、上からいろいろな指示だとか、
通達だとか、
警告だとかというものは、これは非常に数から言えば、また割合から言えば少ないのじゃないかと思うのです。で、これだけの現業の窓口と、それから
人員を配していれば、実務についている
局長から、本来的にはいろいろな意見がたくさん出てくるのがほんとうだと思うのです。ところが、意見を言うと、覚えめでたくなくなるようなしきたり、これがあれば別ですよ。まあ郵政の場合には、私はそういうものはないのじゃないか。そういう点から勘案してみて、ちょっと考えるのは、
地方郵政局長とか
監察局長というのは、少し勉強しな過ぎるのじゃないか。だから、意見というのが出てこないのじゃないか。ことに、もし在任三年とか二年半とかとあるわけですが、各局全部回るわけですがね。回るのは、大名行列で、今度来た
局長の顔を覚えておきなさいというかっこうで回る回り方と、かゆいところに手の届くように実務というものを見て回るという回り方とあると思うのです。もし後者であれば、私は
局長会議あたりの意見具中というのがうんと出てこにゃいかぬと思うのです。それが記憶にもないほど意見具申がないということは、下部の
局長は実際にこれは
仕事に怠慢とは言わないまでも、従来の風俗習慣に従って、きわめて御安泰に
局長期間を過ごせばいいという考え方でいるのじゃないか。私はそういうふうに考えますね。だから、私はあなたが会議を開くときには、やはり意見というのを全部吸い上げるようにせにゃいかぬと思うのですよ。そして、そんなあれじゃないと思うのですね、たくさん下部には問題があって、その点はひとつ十分注意してもらいたいと思うのです。
それから、
先ほど監察局長は、たまたま責任とか範囲とかと言っておりましたけれ
ども、事実上、責任と範囲なんてものは、これはもう無限大みたいなものですよね。ただ人力が及ぶか及ばないかの問題だけで、責任とか範囲とかいうものをいつもきめているのは、役人のこれは悪い根性だと思うのです。そういうことじゃなしに、もっとやはり多くに目を配って、実際上の責任を果たそうとすれば、自分のやるべき範囲というのは無限大だ、私はそう思うのですよ。それだけに、
監察の
業務というのに私非常に不満に思うのは、
特定局長でも、実力者のところに問題が多いのです。どうして多いとお考えになっておりますか。実力者のところに問題が多い。そうでないところは、案外そうでない状態で済んでいるのに、
特定局長の実力者、たとえば
選挙のときなんかは自由民主党の看板をかついで一生懸命飛んで歩いていくようなところに問題が多いのです、問題というのは。それはどういうことですか。いま私は
一つの問題を事実上提起いたしております。それは名前を言いますと、いまの佐藤内閣の番頭さんの名前を背景にして
局長に圧力をかけてきたような
事件なんです。そんなばかな話はないと思うのです。下部の
特定局長は政治家をバックにしてその政治家のトラの威をかりて、そうして
郵政局に圧力をかける、
郵政局はそれにおたおたしてものごとがきまらないのです。これは自由民主党の人が
大臣なんですから、私は十分考えてもらわなければいかぬと思うのですがね。あなた
たちの名前を使って
特定局長が局務の
一つの指揮命令系統というものをこわしてきたときには、あなた
たちはどういうような措置をとりますか。役人というものは弱いものだから、政治家の言うことはどうしても聞かなければならぬ、おたおたしてなければならぬ。こういうことになったならば、これは行政というものはうまくいかぬということになりはしないですか。
大臣、その点をひとつ明確にしておいていただきたい。
それから、
監察局長、その点、実際の日常
監査の面でもっと新しい体制とか、新しい具体的な
方法とかというものを考え出していいんじゃないか、そう思うのですがね。それについて、ひとつお答えをいただきたいと思います。