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大矢正君
大槻さん、私
どもいろいろ世の中の話を聞いていると、
専売公社で一番偉いのはだれかと思ったら、われわれは普通阪田さんが偉くて、その次にあなたが偉い、三番目に小林さんと見られている、そう思ったら、世の中の人はそう言っておらぬのだ。一に小林、二に阪田、あなたは三番目、一番偉いのは小林さんだということになっている。事実そういううわさが出ている。あなた方の部内でもそういうことを認めている人が現にいるんだね。これはやはり重要な問題であり、また、ある意味でいうと、
専売公社の中の人がこれほどまでに
選挙違反を出しながら
選挙運動をやったということは、なるほどなとうなづける面もあるのです。やはり一番目の人だからね。この間、阪田
総裁は私の発言に対して、最終的には責任をとりますと。責任をとりますということはやめることですねと言ったら、そうでありますと、こう言うから、それはそれで問題は解決している。したがって、世の中のうわさでいくと、三番目のあなたの首までここでいただこうという気持ちはないですから、あなたはわれわれの
質問に対しては、ほんとうにどうやったらこれから
専売公社がよくなるのか、これほどまでに権威と面目を失墜した
専売公社を建て直すことができるのかという立場で御答弁をいただかなければならぬと私は思います。
先ほどの話にまた戻るが、弁護士の費用というものはこれはべらぼうなものである。これを幾ら
専売公社が出しませんと言ったところで、事実上は出さざるを得ない結果になる。しかし、出し方が問題だ。たとえば、ちょっと私は触れたんだが、ある
人間が、私は
名前を知っていますよ、
東京のまだつかまって出てこない
人間の所長の自宅を訪問して、金一封、何がしかを置いた、そこでもう突きとめられておる。それはどなたか知らぬが、家族の人に会って差し出した。そこで、今度は、持ってきた
人間にあなたはどこの人だと言ったら、絶対
名前を言わない。そこで、
名前を確かめようとして、あとから車を追っかけた。ところが、やっこさん気がついちゃって、ぐるぐる回って巻こうとしたけれ
ども、ついに巻き切れないで、そこで最終的に駅前から電車に乗って逃げた。これが事実なんです。しかし、幾ら逃げても、車のナンバーがつかまっているんだから、車のナンバーを
調べてだれがどこへ金を持って行ったかということを
調べれば、すぐ明らかになる問題です。しかし、私が
調べている範囲によると、おおむね、その
人間はかつて
専売公社におって、いまは外郭団体に行っておる
人間だということはほぼ明瞭になってきた。しかし、私
ども警察じゃないんだから、そのことについてのよしあしをここで言っておるのじゃない。その一例を見ても、あなた方は、弁護の費用は、
専売公社は公金だから金は出しませんと言ったって、
名前を変えてどういう形でこれからやるかわからない。だから、私はそういうことが非常に重大な問題を将来ともにかかえているということを指摘をしているわけです。ですから、やはりあなた自身も、阪田
総裁が責任をとると言った、言うならば辞意を表明された、これは阪田
総裁一人の責任じゃない、これは私にも責任があるから私もそういうことならばということを言ったとかいって
新聞に出ておったが、しかし、あなたがやめてみたからといってどうにもなるわけじゃないから、私もあなたがやめたほうがいいということを声を大にして言う気はありません。しかし、あなたがかってにやめられるのは自由だからかまわぬ、その点については私は責任をとられるのはあなたの自由だからかまわぬが、しかし、とにかくこれからの
専売公社というものをどう建て直すかということが重大な問題です。
そこで、私は基本的な問題としてこの際
お尋ねをしたいことは、こういうことが二度と起きないために、あなた自身、いままでの経過から考えてどういうことをすれば二度とこういうことがなくなるか、もしそのことのために
法律が必要であるとか
専売公社法の一部改正が必要であるとか、あるいはこういうふうにすればいいじゃないかということがあったら、この際お聞かせを願いたい。もしそういうものが一切ないというなら、あなたも責任とってやめるからおれの知らぬことだという解釈を私はせざるを得ない。どうですか。