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藤田藤太郎君 だから、この
雇用労働力の配置の問題についての現状については、いずれにしても、ひとついまの資料を出してもらいたいと思います。見通しをつけて出していただきたい。
それから、もう
一つお聞きしておきますが、これは災害問題です。労働災害の問題は、災害防止法が通って、労災法もさきの
国会で通って、
労働行政としては
努力をされておるのでありますけれども、しかし、一番大きく災害の焦点になっているのは炭鉱の災害であります。しかし、炭鉱の災害だけが焦点になって、他の災害はどうかというと、やはり依然として七十万からの業務上の災害者がおる。これはこれでいいということでないので、今後
努力をしてもらうわけでありますけれども、だんだんと進むにおいて、この
委員会に全体の災害防止の計画の具体案をひとつ出していただいて、みな寄って災害防止のために
努力をするような方策を
大臣が先頭になって社労
委員会でやるようにしてもらいたい。それから、ここでお尋ねしたいのは、私は、重大な炭鉱災害の問題でありますけれども、人命が尊重される。そこで、通産省の鉱山保安局にまかされているが、鉱山保安局の
政府の言を聞いておると、
生産と保安の問題が一緒でなければいかぬのだというふうなものの言い方をしているわけでありますけれども、私は、今度労働
大臣になられたのですから、労働
大臣としてこの問題に真剣に取り組んでいただきたい。この間の
大臣の発言を聞いていると、どうもそういう点が少し私はもう
一つ労働
大臣になりきっておられないのではないかという気がするわけです。その事態のその後のことを見てみても、災害責任というものが明らかにならない、そのことが私はいろいろの問題を起こしているという気がするわけです。それから、
生産と保安を一緒に鉱山保守局がになっているところにその問題があるのではないか、私はそう思うのです。だから、この点は、何としても
労働省が鉱山の地下保安を全部まかなうということにならなければ、私は、この労働災害というのは、炭鉱の災害というものの絶滅というわけにはいかなくても、いまのようなひどいのを少なくしていくという
方向は出てこないのではないかと思うわけであります。これはひとつ
大臣よくお
考えを今後いただきたいと思うのです。たとえば、たとえばの話をしまして、三十八年に起きた三池炭鉱の災害の災害責任は明らかになっていないのですよ。だれが悪かったかということも、二年も過ぎて、まだ三池のあれだけの五百人からの人がなくなったり、まだ何百人という人が一酸化炭素で困っておるのに、まだその責任の所在が明らかになっていない。それから、夕張あり、伊王島あり、山野ありということで、同じようなガス爆発でたくさんの人が死んでおる。そうなってくると、それでは被害を受けた者は労災補償と会社——企業者の包み金で、そして、もう生命を断たれた者はそれで事済みということでいいのか、私はそんなことであってはいかぬと思うのです。これはどうせ通産省に来てもらって
議論をするところでございますけれども、
そこらあたりをひとつ
大臣に十分に
考えていただかなければならぬと思う。私は、就任になってすぐいま
大臣の言明をどうこういうことはいたしませんけれども、そのことを真剣に
考えてもらわない限りは、炭鉱の災害は、単に最近続いたのはガス爆発ですけれども、その前の三、四年続いたのは水没事故であります。水没で死んだ炭鉱の事故が続きました。これは古洞の地図もなければ何もない、それをボーリングして、そこから水が出てぱしゃっといったということで、どこにその責任があるかということも明らかにならないということで
労働者が次から次に犠牲になっているということなのであります。だから、私はきょう言いたいことは、時間がないが、
大臣がほんとうに労働
大臣になって、労働
大臣の立場からこのような問題を
考えてもらいたいと私は思う。そうでないとこういう問題は
解決しないと思うのですよ。いずれこれは当
委員会においても、十日の日に一酸化炭素の
関係の方々に来ていただいて、具体的にその話を聞くことになりますから、その後に
議論をすることになると思いますけれども、よいお話ですから、その問題は承っておきますということでは私は済まされない問題だと思うのです。だから、そういう点についてのいまの
所信があれば聞いておきたい。