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説明員(
古賀雷四郎君)
建設省関係の
台風二十三号による
被害状況を御
報告いたします。
お
手元に縦のプリントがあると思いますが、十三ページにわたるものです。これでもって目次に従いまして御
説明いたします。この
資料は、現在まで
報告のあった分をまとめたものでございます。今後
数字が変わることを御了承願いたいと思います。
第一ページの
気象の
概況でございますが、これは省略をさしていただきます。
気象の
概況の中で
雨量の点をちょっとごらんになっていただきますと、
北海道登別町で百五十五ミリ、
兵庫県の丹南町で二百三十二ミリ、
和歌山の熊野川町で二百八十八ミリ、
徳島県の神山町で四百五十八ミリ、それから愛媛県の
伊予三島市で三百十三ミリ、
高知県の
高知市で三百二十一ミリ、そういったところで
かなり豪雨をもたらしております。
それから第二ページには
被害の
状況を書いておりますが、
建設省所管にかかる
公共土木施設の
被害は、現在までに
北海道外二十九
府県に
発生しておりまして、
被害額は百十七億八千万円になっております。
うち直轄災害が十四億一千万円、
補助災害百三億七千万円となっております。
内訳は、
直轄につきましては、
河川百三十一カ所、十二億一千六百万、
道路が二十六カ所一億二千万円、
海岸六カ所、四千万円、
砂防三カ所二千六百万円、
合計直轄百六十六カ所で十四億二百七十万円となっております。
補助災につきましては、八千七百十六カ所で百三億七千二百万となっております。
合計いたしまして、
公共土木施設の
災害としまして八千八百八十二カ所百十七億七千五百万ということになっております。
都市施設につきましては、四カ所七百二十万
程度の
災害が生じております。
参考のために、二ページの一番
最後のところに、四十年度
発生災害の
合計を、
都市施設を抜きまして
合計額が書いてありますが、
合計四万九千九百六十三カ所、七百二十二億九千万円
程度の
災害を現在まで生じております。
その次の三
ぺージのほうは、
直轄河川の
出水状況を書いてあります。この欄で、石狩川の豊平川につきましては、
計画高水位十一メートル七十八センチに対しまして、十一メートル五十センチという
水位を
記録いたしております。それからその他の
円山川につきましては
水位が
かなり上がっております。ほかの
河川はいずれも
警戒水位をオーバーしておりまして、
災害を生じております。
その次の表は、
直轄河川の
被害状況について書いてあります。先ほど申し上げました
被害の
内訳でございまして、十九
水系二十
河川につきまして百三十一カ所十二億一千六百万という
数字が出ております。特に
兵庫県の
円山川あるいは紀の川という川に一億以上の
被害を生じております。
それから、その次の
直轄道路の
被害状況でございますが、今回は特に
北海道におきまして
被害個所が多うございまして、
合計二十六カ所一億二千万でございます。この
復旧状況でございますが、
一級国道五号、十二号、三十八号につきましての、すでに上から三番目までは
復旧済みでございます。二百二十九号につきましては、これは二十日に
復旧の
予定でございます。橋梁の
関係もございまして、二十日までかかるようになっております。それから二百三十五号から二百四十二号までは
復旧済みでございます。それから二百四十四号につきましては、十八日に
復旧予定でございます。主要道道、
市町村道につきましては十月には
復旧でございますが、これはいずれも
迂回路がありまして、
交通には
支障はないものと思われます。静岡で「
一般国道」と書いてありますが、これは一車線の
交通をただいま確保しております。それから、鳥取県の九号につきましては、
交通に
支障はございません。ただいま
道路の
復旧状況、
災害状況を申し上げました。
その次に、
直轄海岸の
被害状況は、主として
兵庫県の
東播海岸−
東播磨海岸につきまして起こっておりまして、六カ所四千万円生じております。
それから、
直轄砂防につきましては、
鬼怒川水系に起きております。三カ所二千六百万円。
それから、
補助災害につきましては、各
県別に
個所数と
被害額を書いてあります。
北海道の十七億一千七四百万、それから次のページの
兵庫県の二千九百三十カ所の二十一億四千百万という
災害、それからその次の岡山の六百三十六カ所の七億六千四百万円、それから香川の五百四十カ所の五億一千四百万円、それから
高知の五百二十一カ所の九億三千九百万円という、いずれも
かなりの
被害を生じております。したがって、
補助災害につきましては、二十九県一市、八千七百十六カ所の百三億七千二百万という
災害を生じております。
その次の十一ページには、
都市施設の
被害状況が
記録されております。いずれも公園、
都市下水路でございまして、七百二十万
程度の
災害でございます。
次は、住宅の
被害の
状況でございますが、これは先ほど
総理府から御
報告のあったとおりでございますが、集計の日時が違っておりまして、若干
数字の異同がございます。全壊は千二百二棟、それから半壊二千八百六十九棟、
床上浸水七千七百棟、
床下浸水三万九千四百二十五棟というようなことになっておりまして、特に、ごらんのとおり、二行目の
徳島県が、全壊二百五十七棟、半壊五百五十八棟、
床上浸水百七十棟、
床下浸水七千七百七棟、それから六行目の
兵庫県でございますが、全壊は五百九十九棟、半壊千三百五十一棟、
床上浸水四千四百三十二棟、
床下浸水一万四千八十五棟というぐあいに、この二県が特に
被害の
程度がひどいようであります。
それから、その次に、現在まで
建設省として
対策並びに処置をとった事項について簡単に御
報告いたします。
直轄河川につきましては、現地の準備完了を待ちまして、すみやかに現地
調査を行ない、予備費の支出をはかろうと準備を進めております。それから
海岸につきましても同様でございまして、
道路につきましてはすでに応急
復旧中でございまして、ただいま御
報告申したとおりでございます。
補助災害につきましては、
被害の激甚でありました
兵庫並びに
北海道につきまして、直ちに現地に係官を派遣いたしまして、
調査を進めております。その他の県につきましても、緊急
復旧を要する個所につきましては、工法協議を行ない、応急
復旧工事を施行するようにしております。
それから、住宅
災害でございますが、被災住宅については、住宅金融公庫より
災害復興住宅資金の貸し付けを行なうよう
関係支所において現地
説明を行ない、希望者に対して申し込みの受付を行なうよう準備を進めております。
災害公営住宅の建設につきましては、
市町村の建設希望によりまして
災害復興住宅の建設を行なうように指導いたしております。
以上、たいへん簡単でございますが、御
報告いたします。