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参考人(
林修三君) 私、
首都高速道路公団の
理事長の林でございます。去る五月七日に
理事長の職を拝命いたしたわけでございまして、今後ともいろいろ御指導を受けることになりました。何とぞよろしく
お願いいたしたいと存じます。
小
委員会で
議題になっておりますいわゆる
三宅坂インターチェンジ事件でございますが、
西松建設の受け持ちました工区に関する
支給鋼材の
横流し事件につきましては、私
どもの
公団のほうの
監督不行き届きもございまして、
世間に大きないろいろの
印象を与えましたことは、まことに恐縮に存じておるわけでございまして、今後ともかようなことのないように、厳重な
工事の
監督をいたしていきたいと存じております。
この
事件につきましては、この小
委員会で何回か御審議を受けたわけでございますが、結論的には、私
どものほうで精査いたしまして、初めに
支給いたしました
支給鋼材一万一千百三十トンのうち、いろいろその後の精査の結果、千四百八十三トンの余剰を生じたということに相なっております。そのうち、当初の
請負契約に基づきまして、五%はスクラップ化するということになっておりますので、差し引き九百九十一トンが
支給過剰ということになっております。これにつきましては、
西松建設のほうから、現金によりまして、三千六百余万円の返還をいたさせておりまして、
全額収納済みになっております。それから同時に、
西松建設に対しては、二十カ月間の
指名停止の
措置をいたしております。そういう
措置をとったわけであります。
また、
内部管理といたしましても、
公団の中に、この所有の
管理財産の
管理をいたします
管財課を新設いたしました。あるいは
支給材の
管理規程について、いろいろ
手続、様式を改正いたしまして、今後そういうことのないようにいたしたいという
内部手続もいたしております。同時に、
鋼材の
支給につきましては、
オリンピック完了後の
工事におきましてはその必要もないと認めまして、現在は
支給鋼材の制度は廃止いたしております。大体
善後処置としては、さようなことをいたしたわけでございます。
なお、詳細なことは、御
質問があればお答えいたしたいと存ずるわけでございます。
なお、この
事件に関連いたしまして、この
工事監督をいたしておりました職員に、二名ばかり
検察警視当局の調べを受けました者が出ました。この点はまことに遺憾でございまして、一人は
起訴になりまして、一人は不
起訴の
処分になっておりますが、どちらにつきましても、
公団といたしましては、
懲戒処分をとって
懲戒免職にいたしました。かような結果につきまして、まことに
世間をお騒がせいたしましたことを遺憾に思っております。就任以来いろいろと
事情調査をいたしましたところ、一応
内部の
措置は終わったことになっておるわけでございます。御了解いただきたいと思います。
なお、御
質問があればお答えいたしたいと、かように存じます。