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久保等君 いや、だからそこのところを混同して、
牛込支会と現在の入居されている方々と何か混同して
議論をされているように考えられるわけです。入っておられる方々は、これは確かに合法的に入っているので、
契約関係で入ったのです。そこのところの何と申しますか、中間の
牛込支会そのものが途中でなくなったとか、あるいはまた
支会そのものはあるのだとかというようなさっきのお話、このことはもう少し
事態を明確にして、
先ほど申し上げた問題について
局長のほうから
答弁を願って、その問題はその問題として明確にしたいので、それはそれとして、入っておられる方々は合法的に入っているのだから、そんな人を不法占拠とか何とかというのはとんでもない。これこそ成規の
手続で明らかに賃貸
関係を結んで入っておられるのだから、この対象になった
牛込支会というものは、最初から何かもやもやしておって、現在はあるのかないのか、これも
先ほどの問題が解決しないとわからないのだけれ
ども、とにかくそういう
状態になっている。したがって、問題としては、私は少なくとも直接
入居者との
関係においては、何とか一日も早くすっきりしなければならないし、それから同時に、できればこれはやっぱり
東京都に
貸し付ける、一本にして。二口に分かれているものを一本にして
東京都に
貸し付けるということによって、
東京都と
入居者との間でさらに今後の問題もあるのです。現在は非常にお粗末なきたない
建物になっております。これは行ってみられると、あそこにおられる方々の立場からいったって、こういう
状態で一日も放置されたのでは困るわけです。一ぺん
局長も遠くはないのですし、一時間もあれば行ってこれるのだから、直接行って見ればよくわかります。ああいう
状態でよく戦後二十年間、まあ終戦直後の数年間は別として、
昭和三十一年か二年ごろ以降では、ほうっておいたというのは全く国の怠慢だと思います。しかも、お隣には
大蔵省の何か税務
関係の総合研修所かなんかあるのですね。りっぱな本建築の
建物が建っております。その隣には、またそのための宿舎なんかが建っております。
大蔵省のりっぱな
建物がそばに建って、全くスラム街のようなものです。そういうことで、いま言ったような
状態で
契約関係まで結んでほうってある。これは全く言語道断ですよ。一ぺん行ってごらんになったらびっくりしますよ。だから、それを、途中にあるのだかないのだかわからないような、
牛込支会はどうとかこうとかいってごちゃごちゃしていることは、これは全く
議論の余地のない問題だと思います。ですから、そういう立場からいえば、これは
東京都に早く積極的に話し合いをされて
貸し付ける、
東京都はそれによって
東京都の立場からの
住宅対策という形で片づけていって、現在入っておられる方々に対しても、それこそ安心して住めるような
状態に持っていかなければならぬし、それからもう
一つは、何といったって総体で二千四百坪もあるのですから、その二千四百坪に最近建っているような鉄筋コンクリートのアパート式のものでも建てれば、これは少なくとも百数十戸最小限度建ちます。現在入っておるのを全部合わしても百
世帯になるかならないかでしょう。少なくともその倍ぐらいのものは、文化的なとまでいえないにしても、とにかく近代的な
建物の中で住める、
住宅というものは確保できると思います。したがって、これだけ国会で問題になっておりながら、当の
財産局長が現場も知らない。私はできれば、だから
関東財務局長にきょうの
委員会に出てもらいたいと思ったのですが、財務
局長でなくたって
財産局長で十分
答弁できるというお話だったから、そういう点について財務局自体がどういうふうに理解しておられるか、これはお宅のほうの内部
事情ですから、現場に対してどうこう私
どもが言うのじゃなくて、
大蔵省という立場からいえば、ああいう
状態で今日まで放置しておったということは、これはきわめて怠慢であると思います。中に入っている人がどういう立場であっても、むしろそういう社会的は地位のある人であればあるほど、これはやはりきちっと明確にしてけじめをつけてちゃんとしなければいかぬ。ですから、そういう立場からお伺いしておるのですが、現在分かれて二口になっておるのを一括して
東京都に払い下げる、こういう方向に私は持っていかざるを得ないと思う。これはむしろ
大蔵省なんか、隣に建っている税務総合研修所かなんかの
関係で、ああいったところを事と次第によったら使おうという計画でもあるのですか。大蔵
関係で現在ある旧軍用地について
使用云々という問題は全然ないのか、あるいはそういうこともないではないのか、その点をひとつお尋ねしたいと思います。