○渋谷邦彦君 今回の臨時
国会は非常に
会期が短い。ところが、いまだに院の
構成ができていない。先ほ
ども話がありましたように、正式に
自民党のほうから正副
議長の
候補者が出されたのが二十六日
——五日間であります。まことに遺憾だと思います。二十二日の召集ということはもうすでにわかっているわけですし、
選挙で新しく
議員がきまったのは十五日のことです。それからでも十分いろいろな討議がなされて、召集日にはもうすぐ出発と、こういう姿で臨めたはずである。まあ、いろいろいま
亀井理事のほうからもお話があったわけでありますが、
いかんせん、いずれにしてもまずい姿だと思います。
ところで、いま
議長からもいろいろ決意についてお話があったわけでございますが、私も一言
議長にお
伺いしたいことは、いま
党籍離脱という問題が出ております。いろいろな各国の例等も、いまこれの参考として
質問をなされたようでありますが、
亀井理事のお話を
伺いますと、これはあくまでも
議長個人の信条、信念によってきめる問題である。また同時に、最初の話でありますと、
党籍離脱をしようとしまいと、別に
運営には厳正公平を欠くようなことはないであろう。こういう
答弁もあったように記憶しております。それならば、いま一番問題になっているのは
党籍離脱の問題である。もしこれが、ここで結論が出ないとするならば、
一体これから先のわずかな期間というものがどういうふうな行き方になってしまうのか。そういう点についても
議長として責任をお感じにならないのかどうか。もうこの時点において何らかのやはり妥協策といいますか、一歩前進への解決策というものを
議長個人の
立場においてお
考えになることが必要な段階ではないか。こういうふうに思っているわけですが、そうした点について、いままでの話を通じて、いままでの前例等にこだわらず
——この事態の収拾についてこれからどうなされるおつもりか、再度
議長からお聞かせいただきたいとと思います。この
党籍離脱の問題に関連して、これから残されたわずか十日間をどうするのか、今週あと幾日もないですよ。それで来週に入って、いま重要な案件が三件も四件もある、それが討議されないままで、院の
構成だけで終わってしまう。それでもいいのかもしれません、この
国会召集の趣旨それ自体が院の
構成ということになっているのだから。ですが、あまりにもみっともない姿だと思います。そうした点について、どうか
議長の誠意ある決意のほどを伺わせていただきたいと思います。