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加藤(清)
委員 委員長、しからばこの
答弁は、後刻
委員長においてできまするようにお取り計らいのほどをお願いします。
その
不況のしわ、この罪と罰が逆に相なっております。罪づくりをしたものにはほうびが与えられて、そうして罪の原因をつくらなかったものに
不況、物価高、金融引き締め、こういう罰が加えられている。これが
現状なんです。資本主義社会ではやむを得ざる問題ではございましょうけれ
ども、これは
不況克服が——
国民のしあわせを念願としているんだ、こういう総理のことばである。
国民とともに歩む政治をするという、その
佐藤総理のことばが真実であるとするならば、当然これは対策を考えてしかるべきだと思います。その対策を今日聞けないのを非常に遺憾に思います。
この際、私は中小
企業に与えられているところの金融のしわ、これについてお尋ねしたいと存じます。
政府は、これほど設備増強を大
企業にはやらせておきながら、なお中小
企業に対するところの設備は不十分でございます。なぜかならば、ほんとうの引き締め策は、これはあなたがやったのじゃないけれ
ども、中小
企業にのみ与えられた。それが証拠に、銀行はオーバーローンなんです。どこへ向けてそんなになったか、これはみんな大
企業向けなんです。そこで、今日あなたがほんとうに
国民とともに歩む政治、しわを弱きところに寄せない政治、これを行なおうとすれば、当然のことながら中小
企業に対して融資のワクを広げるか、ないしは金利も引き下げるか等々のことをしなければならぬはずなのである。すでにお気づきで少々おやりになった。しかし、これは焼け石に水なんだ。今後おやりになる気持ちがあるかないか。まだまだあなたの施策は足りません。これだけで中小
企業の倒産が直ちに直るなどとは、だれしも考えておりません。中小
企業の窮状、中小
企業の倒産、世界一多いところの中小
企業の倒産、毎日連続起こっておるところの倒産、これを救うためにどのような措置をとられますか。まず金融から聞きます。