○押谷
委員 この程度だとおっしゃるが、相当大きなものもあるのですが、これは
大蔵省の
国有財産の
処分の場合においては、少なくとも二者以上の鑑定をとっているのです。大きくなれば三者くらいの鑑定をとって、そしてその平均値を出して等価を出している。まずそのものの値段は幾らくらいであるかということの判断が公正であるかどうかということが、この取引が公正であるかどうかにつながるのです。これはもう第一のことなんです。そこで問題があるのですから、
大蔵省の管財局においてやっていらっしゃるのは、二者あるいは三者に鑑定を依頼して平均値を出すということをやっているのですが、
専売公社は一者だけでやっているというところにちょっと問題点があると私は思うのですが、その点について将来は
総裁、副
総裁ひとつお
考えをいただきたい。これは
予算決算会計令によりましても、そういうように決算は非常にむずかしく
考えられておるのでありますが、いま問題が起こっているのは、この価格の算定について等価を出す。二つの価格は一緒であるということの出し方について、ずさんな点があれば、これはもう百万言費やして弁明をいたされましても、通らないことはあり得るのです。そこで鑑定は十分である、また路線価格はどうである、取得価格はこうであるということは、これはお出しになっておると思いますから、これを資料として、ここへ七件出ておるのだから、七件についてなんぼの価格を出したか、それはどういう
方法によって出されたかということの、二つの等価を出された基準をお出しになるほうが、われわれに釈然とすることがあり得ると思うのです。非常に複雑な取引の形でありますから、かえって疑義を生じますから、建てたもの、あるいはそのものの平均値を出されるにあたっての基準を資料としてひとつ出していただきたいと思います。要求いたします。
それから、ちょうど
国有財産局長がお見えになったから、
委員長、お願いをしておくのでありますが、
局長からお出しになりました資料も、実は早朝拝見をいたしたのでありますが、これにつきましてもまだ十分でありません。これは皆さんの御意見も同様であろうと思いますが、後刻
説明は承りますが、ただいま申し上げたように、それぞれの
土地の単価の出し方、そうして実際の取引の単価あるいは近隣の
関係です。同じ
土地を同時点において
処分された場合におけるその単価はなんぼであるかというようなことが出されてきて、そういうものが詰められてきて、この
処分は公正に行なわれたか、あるいはちょっと役得をしたか、
地位を利用したかというようなことにつながってくるのですから、問題は取引にあたっての単価のきめ方が公正であるかどうかということのきめ手だと思うのです。抽象的なことでありますが、問題は具体的にすでに出されたのですから、この出された具体的な問題について単価が出ておりますから、その単価の出された根拠、それから近隣の取引の単価は幾らであるかというようなことを、一部
説明は聞きましたが、これは一部の人に私が聞いただけでは得心もいきませんし、またほんの一、二点しか聞いておりませんから、全体につきまして、当
委員会においてすべての
委員さんがおわかりになるように、単価を出された基本、出し方、さらに近隣の取引の単価、こういうようなことを明細に出していただきたい。そうすることによって、役人が役得をしたとか、あるいは
地位を利用したとかいうことも相当払拭されると
考えますから、別にあなた方のために弁護するのではないのです。これはあなた方がそういうことをせなければならぬ段階に立っていると思うのです。先ほどからの、
建物を建てた、建てさせたということ。それに金をひっつけたということも非常に取引が複雑なんです。複雑だから、副
総裁は複雑なことは将来しませんという
お話もあって、これは適当でなかったという
お話もありました。それでいいと思いますが、しかし、それが
交換の場合の二つの物件の価格がひとしくなった、等価にするためにこうしたんだということに帰すると私は思うのですが、その価格をどうしてきめたかという基本的なことを資料として出してもらいたい。そうすることによって、われわれは審議にあたって非常に楽になるという感じがいたしますから、お願いをいたします。なるべく早い時期に、できたら、あしたもこの
委員会は続けるのですから、あしたの
委員会に間に合うように、さような資料を出してもらいたい。これは
国有財産局長にもお願いをしたいが、きょうの午後も審議は続けます。私も質問をしたいと思いますが、その前に、なお
説明を聞きたいこともありますが、できたら明日の審議に間に合うように、そういう資料を整理をしてもらいたい。これを
委員長、お願い申しておきます。