○田中(彰)
委員 私があなたに聞いているのはそんなことじゃないですよ。三年間も四年間も一技術屋が寄ってきめたことを、一片の書類、一ページの書類で、これを変えて
——現地に今度は行ったわけです。十一月に現地へ行って、あんな寒いところに入れるのかね。笑っていますよ。十一月、あの
鳥屋野潟に入って、どれだけ
沈下したかわかるのか。いまならちょうどいいでしょう。そうして一日か二日しか出張しておらないで、そこらの料理屋かなんかで、
知事におごってもらって一ぱい飲んで、その報告を聞いて、そうしてやっているんでしょう。あれをごらんなさい。あんたも知らぬはずはないでしょう。あの図面を見せなくとも、
地盤沈下した坪数はどれだけ、上がったところはどれだけ、
ポンプがどれだけのものをつけて、その
水路はどれだけ。しかもその
水路をごらんなさい。塚田
知事一族でもって買い占めて、それに県の信用金庫がこれに幾ら出しておると思いますか。千八百万。日歩五銭取っておるんだ。この利息はたいしたものですよ。そういうことまでして、何のために水の下を買うのですか。それを何千万で買って、何千万の金を今度は県信連からこれを融通さして、しかも利息を払って、何のためにそれをやっているのか。これは全部、
会社の重役が塚田
知事はじめ子供その他の秘書、一族じゃないですか。そういうことを、あなた、見たときに、こういうところに金を入れるときにはどういうぐあいで入れなければならぬということを考えないで、そういうことをやるんですか。一方ごらんなさい。北海道でも東北でも行って、
災害にあっている
農民をごらんなさい。トウモロコシを食っておる
農民がないかそういう者に対して、
農林省は昔から積み重ねた
予算を守ってこれしか出せない。もう少し出せばりっぱな
農地ができる。これも規則だ、あれだけだ、これだけだといって
農民を泣かして、金を取り立てて、取れなければ押えたり競売したり、何ということですか。下はみんな買い占められておる。そこへどんどん金をかけて買い占めたところが、将来
埋め立てができて大きな金になるようにやっている。私は何も言わないけれ
ども、さつき何潟とか、そこで
土地の売買があった。これは私有地だったらいいのです。売買したのは、たった四千坪です。実際は五万坪あった。この五万坪というのは
——民間の土壌でも四千坪で五万坪なんてありません。みな国有地をごまかしたものです。それを
新潟県で買わない。買わないからしかたがないから、大蔵省から
新潟県へ起債で金を貸して、何億という金、そうしてそれで買わしてもうけておる。私はそんなこといま触れたくないから言わないのだけれ
ども、みなそれじゃないですか。
鳥屋野潟でもそうでしょう。あの端のほうは四千坪から
——これは国有地ですよ国有地を四千坪からずっと、それも十一月に登記して、あそこにある
会社の持っておる
土地を持っておったおばあさんがいる。こんなところに十一月に来て、こんなところまで入って測量できますか。みな昔私がつくった図面を模造したものだと言っておる。ここに証人に出してくれるなら言うというのだから。これをやっておるのは
知事ですよ。おかしいじゃないですか。あなた方がせっかく
計画を立てておるのに、私の一
会社の技師が、こういうような
計画を取り入れろ、
予算はどうだ、二十億よけい金がかかる、よろしい。そうして今度好きなことをさして、何かと言えば
地盤沈下地盤沈下。
地盤沈下なんかしておりませんよ。しておるところと、上がっておるところとありますよ。あの上がっておる水はどうやるのですか。あれは
ポンプを百姓が全部取りかえてやらなければ、あの一万
町歩の半分はだめですよ。そんなこと
農林省が調べるのはあたりまえじゃないか。決算
委員の私が調べなくても、あなた専門家じゃないか。あなた
農地局長でしょう。この事件を、このくらいで済むと思うとたいへんだよ。これは
大臣も呼ぶし、いまのばあさんも呼んだら、国有地を横領されたことがすぐ出てくる。あれをそのままにして、あそこの取り入れ口に一秒六十トンから出る
ポンプをつけた。そんなことでもってあの水は揚がりません。みなこっちでふさいで、あんなことしたらあがりません、どっと来たときに。今度高くなったところの水は
鳥屋野潟に落ちない。今度
信濃川にかってに落ちるようになる。そうすると今度下におった
ポンプをみなかえなければならない。これはたいへんな問題が起きるのですよ。しかもその
土地の池の中が大かた買収されておる。ほとんど国有地は幾らもありませんよ。みなよけいとってしまって。十一月末のあの寒いときに、どうして
鳥屋野潟に入れますか。そこに入って測量したということになっておる。そうして四千何坪もごまかしておる。それに喜んで二十億も
補助金をよけい出しておる。まだあなた方に、これから私のほうも研究して、聞いていかなければならならない。
そこで、
農地局長に
お尋ねしますが、昨年
新潟県下における震災による
被害に対する復旧
工事事業費の中で、特に栗ノ
木川、
通船川、
鳥屋野潟を中心とする国庫
補助金についてちょっと
お尋ねしますが、
農林省から出された資料によると、復旧助成
事業費は三十三億十六万六千円となっておる。この経費の算出の内訳は、
災害復旧費十四億四千八百五十四万八千円、
災害助成
事業費が十億四千九百七十一万八千円、
新潟地域特殊
排水事業費が八億百九十万円、こういうぐあいになっていますね。それからこの中で
災害復旧費と
災害助成費と
新潟地域特殊
排水事業費とは、一体どういう差があるのか、
補助金はみな差がありますね。この
説明をちょっとしてみてください。