運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1965-09-11 第49回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第6号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
四十年九月十一日(土曜日) 午前十時三十八分
開議
出席委員
委員長
岡 良一君
理事
纐纈 彌三君
理事
中曽根康弘
君
理事
前田 正男君
理事
田中 武夫君 大泉 寛三君 押谷 富三君
小宮山重四郎
君 藤尾 正行君
渡辺美智雄
君 三木 喜夫君 山内 広君 内海 清君
出席国務大臣
国 務 大 臣 上原 正吉君
委員外
の
出席者
科学技術政務次
官 田川 誠一君
総理府事務官
(
科学技術庁長
官官房長
)
小林
貞雄君
総理府技官
(
科学技術庁計
画局長
) 梅沢
邦臣
君
総理府技官
(
科学技術庁研
究調整局長
) 高橋 正春君
総理府事務官
(
科学技術庁
振
興局長
)
谷敷
寛君
総理府技官
(
科学技術庁原
子力局長
)
村田
浩君
総理府技官
(
科学技術庁資
源局長
) 橘 恭一君
外務事務官
(
国際連合局参
事官
)
松井佐七郎
君 ————————————— 本日の
会議
に付した案件
科学技術振興対策
に関する件(
科学技術振興
の
基本施策
及び
国際原子力機関
第九回
総会
に関す る問題) ————◇—————
岡良一
1
○
岡委員長
これより
会議
を開きます。
科学技術振興対策
に関する件について
調査
を進めます。 まず最初に、
昭和
四十一
年度
科学技術庁重要施策
について
小林官房長
より
説明
を聴取することといたします。
小林官房長
。
小林貞雄
2
○
小林説明員
私から
昭和
四十一年の
科学技術庁
の
予算
について御
説明
を申し上げたいと思います。 これは、
御存じ
のように、八月の末で
各省
の
予算要求
をまとめまして
大蔵省
に概算
要求
することになっておるわけでございますが、それに出しましたものでございます。 お
手元
に
二つ資料
がございます。
縦書き
の「
昭和
四十一
年度
科学技術庁重要施策
」というものと、それから
横書き
で
数字
の入りました「
概算要求額
総表」という
二つ
の
資料
でございますが、
縦書き
のほうは、いわば
予算
を
要求
いたしますために当庁の政策を取りまとめましたものでございまして、
予算
を
要求
いたします筋になるものでございます。その大筋に基づきまして、
金額
的にどういうふうになるかというのが
横書き
のほうの表でございます。 そこで、便宜、この構書きの
数字
の表を
中心
にいたしまして御
説明
させていただきたいと思います。なお、この
横書き
の
項目
は、それぞれ
縦書き
のほうの
項目
に合致いたしております。たとえば「
科学技術基本法
の
制定
及び
科学技術振興基盤
の
強化
」というのが、それぞれ第一の
項目
になっております。そういう形で逐次整理されておりますので、御了承願います。 そこで、まず第一に、
予算
の大きな柱になっております。先ほど申し上げました
科学技術基本法
の
制定
と、それに基づきます
科学技術振興基盤
の
強化
でございますが、これに必要な
経費
といたしまして七億四千百万円を
要求
しておるわけでございます。その中で、
基本法
につきましては、かねて懸案になっておったところでございますが、現在、
学術会議等
とつき合わせを急いでおります。来たる
通常国会
には提出したいということで、目下着々
準備
を進めておるわけでございます。 それに伴いまして、
長期計画等
も現在の
体制
以上に
強化
するというようなことから、(1)に書いております
基本法制定
、
長期計画策定
ということで二千八百万円の
金額
を
要求
しております。こういうふうにいたしておるわけであります。
法律そのもの
の
施行費
あるいは
長期計画そのもの
の直接の
経費
をここに計上しただけでございます。したがって、さような
意味
で、
金額
的には非常に少のうございますけれ
ども
、内容的には非常に大きな
意味
を持っておる、かように
考え
ておるわけでございます。なお、特にここで申し上げたいことは、
備考
のところに
科学技術会議
千七百万というふうに
内訳
が書いてございますけれ
ども
、これは
基本法制定
に伴いまして
科学技術会議
を
強化
してまいりたい、かような意図によるものでございます。それから二番目の
試験研究機関
の
人づくり
、これは従来、やっております
海外留学
、
国内留学
あるいは各
棟研修
、処遇の
改善
等々のものでございます。 三番目の
科学技術普及啓発
の
項目
につきましては、
映画製作
二千万円を含めまして、従来やっております
施策
をさらに強力に進め、同時に、地方における
科学技術
の
振興
を進めてまいりたいという
考え
でございます。 四番目の
研究学園都市建設
の
推進
でございますが、ごらんのように百四十六万一千円と非常に
金額
が少なく、ことしの
横ばい
でありますのは、
研究学園都市建設そのもの
につきましては、私
ども
としては、従来以上に積極的に将来の大きな
方向
として
推進
してまいりたいのでございますけれ
ども
、
土地
の
購入等
の問題が一年間ほどずれております。したがって、本来ならば、四十一
年度
から当然
多額
の
要求
が出るところ、一年ずれている
関係
で本
年度
の
横ばい
、かようなことにいたしておるわけでございます。 それから五番目の
情報活動
の
強化
は、
情報センター
その他の
経費
がこの中に入っておるわけでございますが、従来やっております
機能
をさらに
強化
し、あるいは
クリアリング機能
の
整備充実
に必要な
調査
も進めてまいりたい、かような
意味
の
金額
でございます。 そこで、
予算
には書いてないのでございますが、
縦書き
のほうの(5)に
税制
上の
優遇措置
の
強化拡充
という欄がございます。
試験研究
を
促進
してまいりますためには、
民間
の側におけるその
促進
をはかる必要があるわけでございますが、それをやりやすくするために、
税制面
でこれをはかっていこうというのが
一つ
の大きな柱になるわけでございます。さような
意味
で、来
年度
は特に
大幅減税
というかけ声も実はあるわけでございますので、
試験研究準備金
あるいは
試験研究費
の
所得控除制度
あるいは
技術輸出
についての
減税等
の問題を強力に進めてまいりたい、かように
考え
ておるわけでございます。 次に、二は
原子力開発
の
推進
でございます。総額百五十億七千五百万円という
金額
をここへ掲げておるわけでございますが、まず第一に、
動力炉等
の
開発
につきましては、
動力炉懇談会
の結論に従いまして、本年からの必要な
計画
を引き続いて
推進
してまいるわけでございます。
開発
のための
実施計画
の立案、
研究開発体制
あるいは
材料試験炉
の
建設
というようなものをここでさらに強力に進めてまいりたいということでございます。 新型の
転換炉
につきましては、従来の
成果
を生かして
設計
と
調査
をやり、
高速増殖炉
につきましては、
高速臨界実験装置
の
建設
を引き続いてやる。あるいは
大型ナトリウム
・ループの
建設
に着手する。それから
在来
型の
導入炉
につきましては、
動力試験炉
の改造、あるいは
試験研究委託費
及び
補助金
の
交付等
によりまして、
安全性
なり
燃料
に関する
研究
を
推進
して
開発
を
促進
する、かような
考え方
で、
動力炉開発
につきましては
多額
の
金額
を投入いたしましてこれを
推進
してまいりたいと
考え
ております。
原子力
第一船の
建造
につきましては、御
承知
のようなことで若干期間が延期になっておりますけれ
ども
、四十一
年度
におきましては、必要な
試験研究
を実施するための
経費
を計上いたしたわけでございます。 (3)の
使用済み燃料
再
処理施設
の
建設
につきましては、四十六
年度
を
完成目標
といたしまして、再
処理施設
の主工程の
詳細設計
を実施するということで、昨年の
予算
に引き続きまして
詳細設計
を
完成
してまいりたい、かように
考え
ておるわけでございます。 四番目は新規の
事項
でございますが、
東海地区原子力施設地帯
の
整備
、いわゆる
地帯整備
の
予算
として、来年は、地元の強い
要望
もございますし、あるいは
原子力施設
に隣接した
地域
について、住民の
安全確保
なり
当該地帯
の健全な発展をはかるというような
必要性
からいいまして、道路あるいは公園あるいは
有線放送
等々の
公共施設
の
整備
をはかるための
予算
二億七千百万円を計上しておるわけでございます。 五番目の
放射線利用
の
促進
につきましては、従来やっております
施策
をさらに強力に進めていくというような
観点
から、所要の
経費
をここに計上しておるわけでございます。 六番目の
民間研究
の
助成
につきましては、先ほ
ども
申し上げましたように、
在来
型の
燃料
問題あるいは
安全性
の
問題等
につきまして
委託費
を計上し、あるいは
補助金
を出す、こういうような
体制
で進んでまいりたい。 それから
安全対策
の
強化
につきましては、従来からやっております問題をさらに強力に進めるわけでございますが、さらにその
縦書き
の最後のほうに書いておりますように、
原子力商船
の入港に備えまして、主
要港周辺
の気象なり海象について必要な
調査
を進めてまいり、
安全対策
の万全を期してまいりたい、かように
考え
ておるわけでございます。 そのほか、(8)といたしまして、以上申し上げましたほかの
原子力研究所
、
原子燃料公社
、その他
国立試験研究機関
等々の
経費
、
合計
六十七億円を取りまとめまして、計上いたしておるわけでございますが、以上百五十億円の
金額
を
原子力開発
の
推進
につぎ込みたいという
考え
であるわけでございます。 第三番目の柱の
宇宙開発
の
推進
でございますが、かねがね申し上げておりますように、
昭和
四十五
年度
には
実用人工衛星
を打ち上げるということを目途にいたしまして、
各省
と
十分連絡
をとりながら、
計画
的に
宇宙開発
の
総合的推進
をやってまいりたい、かような
考え
でおるわけでございます。特に来年は、この四十五年打ち上げの構想の中で、一段、二段につきましては東京
大学
の
成果
を利用して
両者一体
でいくという
観点
から、
大学
で
開発
いたしましたミューの改良型を使うという
観点
に立っておりますので、その辺の問題はさておきまして、三段と四段の分については
硝酸ヒドラジン
・
ロケット
その他当庁独自の
開発
を進めてまいりたいということでございますので、その辺の
研究
及び
人工衛星そのもの
の
研究
等々を進めてまいるというようなことで、
宇宙開発推進本部
と
航空宇宙技術研究所
、
両者
が緊密な
連絡
をとってこれを進めてまいろう、かような
考え
に立っておるわけでございます。
金額
的には今年の七億六千二百万円に対して、十億七千六百万円の
金額
をつぎ込んで、相当重点的にやってまいりたい、かように
考え
ておるわけでございます。かねがね、いつも問題になります
大学側
との
一元化
の問題でございますが、いま直ちに
一元化
の実をあげることはたいへん困難な問題も山積しておりますので、
宇宙開発審議会
の場を利用いたしまして、逐次
両者
の
一元化
をはかっていくということでまいりたいと思いますが、先ほど申し上げましたように、
大学
の
開発
しました
成果
を当方で活用するなり、あるいは、
御存じ
のように、
研究者
の
段階
でも両方を兼任し合うというような
体制
で逐次
一元化
の
方向
に進んでまいるというようなことで、来年の
方策等
も
考え
ておるわけでございます。 四番目の柱は
重要総合研究
の
推進
でございまして、いわゆる
特調費
がその
中心
になるわけでございますが、(1)の
防災科学技術センター
につきましては、一億九千八百万円から二億八千三百万円と相当大幅な
増額
をいたしておりますのは、主としてこれは
大型耐震実験装置
を
整備
いたしまして、かねがね
大方
から御
要望
の強い
耐震対策
につきましての
研究
を
推進
してまいりたいというのが、従来との大きな違いでございます。そのほか、
波浪観測塔
あるいは
雪害実験所等
につきましては既定の線をさらに伸ばしていく、こういう
考え
に立っております。 二番目の
特別研究促進調整費
、いわゆる
特調費
でございますが、本年五億円に対して来年は六億二千万円ということでございます。
内訳
を申し上げますと、本年五億円の中で二億円は
緊急対策
というもので、臨時に
研究
しなければならない繰越が出ましたときに、その金を使ってやっていく。たとえば
新潟地震
が一番典型的な例でございましたけれ
ども
、そういう
金額
への引き当てがことし二億円でございます。来年も実はその
緊急分
につきましては二億円でございます。したがって本年の五億円から二億円の差額の三億円が
重要総合研究
の
促進
ということになるわけでございますが、その三億円を来年は四億二千万円にふやして相当大幅に力を入れてやってまいりたい、かように
考え
ております。その内容といたしましては、いわゆる
自然災害
に対する
防災科学技術
、あるいは
大気汚染
その他の
公害防止技術
、あるいは
海洋
の
総合的利用
に資する
海洋科学技術
、あるいは
コールドチェーン
ということばでわれわれ言っておりますけれ
ども
、
食料流通
の
合理化
に資するための
食品保管輸送技術
の
問題等
々を
中心
にいたしました
重要総合研究
につきまして四億二千万円の
金額
をつぎ込んでまいりたい、かように
考え
ておる次第でございます。 それから(3)の多数部門の
関連研究助成
につきましては、
備考欄
にございますように、
人工降雨
、
水質汚濁等
につきましては、従来やっておりましたものをさらに仕上げをするために、引き続いて
完成
をいたします。
高温減圧
の
研究
につきましても、新しくこれをはかってまいりたい、かような
考え
に立っております。 次に四番目の
潜水調査船
の
建造
でございますが、これはかねがね
特調費
その他で深度七百メートルで海底の
研究
を進め、
海洋科学技術
の
振興
の有力な柱にしたいということでやってまいっておりましたものでございますが、一応これの
技術
的な解明がほぼ解決いたしましたので、来年は、お
手元
に
マル債
三億六百万円という
金額
を計上いたしておりますが、具体的に船をつくるべく踏み切ってまいる
所存
でございます。二千四百万円の
金額
はその中の
現金化分
でございます。
海上保安庁等
の非常に強い
要望
もございますので、それとにらみ合って来年はひとつ踏み切っていくという
所存
でおるわけでございます。 五番目の
国産
新
技術
の
開発
につきましては、従来ございました新
技術開発事業団
あるいは
発明実施化試験助成
、
技術輸出
あるいは
技術導入
の
実態調査
等々の費用でございます。特に新
技術
を、
導入技術
から脱却いたしまして
国産技術
、自前の
技術
を
開発
したいということで、重点的に力をつぎ込んでいきたいという
考え方
を持っておるわけでございます。 六番目が
資源
の
総合的利用方策
の
推進
ということでございますけれ
ども
、
資源
の
総合的利用方策
の
調査
がその第一でございまして、東南アジアの一次産品の
資源評価
、それから
水利用構造
の
近代化等
々水の問題につながる問題、あるいは
食品添加物
、
衣料処理剤
の問題、
都市緑地
の
問題等
々について、
資源
の
総合的利用
という
観点
から
調査
をいたしてまいりたい。 それから
総合的利用方策調査
の
助成
ということで、
キノコ類
の
冷凍処理
、
計量的水利用方式
、砂鉄から
強靱鋳鉄
を安くつくる方法等々について
調査
をやるというのが二番目でございます。 三番目が
コールドチェーン
に必要な
経費
でございますが、そこにございますように、
コールドチェーン
を
推進
してまいるべく、本年に引き続きまして来年も強力に
施策
を
推進
してまいりたいと思いますが、特に
社会開発懇談会
などでも、食生活の
改善
だとかあるいは
生鮮食料品
の需給安定に役立つように大いにやるべきであるという答申がございまして、
コールドチェーン
を大いに
推進
しなければならない
社会的背景
も強まっておりますので、これに力をつぎ込むべく
調査費
といたしまして三千万円、先ほど申し忘れましたけれ
ども
、すでに述べました
特調費
の中で
研究費
五千万円をこれに計上し、
合計
八千万円でこの問題の
推進
を、農林省その他の
各省
とよく
連携
をとって進めてまいりたい、かように
考え
ておる次第でございます。 七番目の
国際交流
の
促進
でございますけれ
ども
、
開放経済体制
のもとで、
技術
の
国際交流
というものがますます
重要性
を加えておりますので、対OECD
活動
なり二国間の
交流
をさらに進めてまいりたいというふうな
観点
から、各種の
予算
をここに計上しておるわけでございますが、特に
アタッシェ
をひとつぜひここでふやしたい、こういう
予算
を出しておるわけでございます。OECDの
下部機構
でございますENEAには、
わが国
もこの二月に準
加盟
をいたしております。将来
共同研究
の
予算
も、(4)のところで
国際原子力機関協力
ということで
事業参加費
を計上いたしておりますが、
共同研究等
もさらに進める
観点
から
アタッシェ
を出す。それから、カナダあるいは
オーストラリア等
にもそれぞれ
アタッシェ
をふやして、
原子力
あるいは
一般科学技術
についての
連携
を保っていきたいというふうに
考え
ての
予算
でございます。 それから、第八番目が
試験研究機関
の
整備強化
ということでございますが、これは申し上げるまでもなく、当庁の
試験研究機関
といたしまして、それぞれの
試験研究機関
を一そう
整備
していく。まず
航空宇宙技術研究所
につきましてはVSTOLの
研究
、
ロケット
の
研究
、そういう問題をより強力に進めるべく、また、
金属材料技術研究所
につきましては、すでに昨年踏み切ったわけでございますけれ
ども
、
金属材料
の
技術試験等
を
中心
にいたしました
材料試験
を、
大方
の強い
要望
にこたえまして、国がその
試験
を実施して権威を与えてやるというようなことから、これについても重点的に
金額
をふやすというようなことを
考え
ておるわけでございますが、昨年に引き続きまして最も大きな問題は、(3)番目の
非金属無機材質基礎研究所
の新設でございます。昨年この
調査費
が五百万円ついたのでございますが、今年はいよいよ実際に
研究所
をつくるための
予算
といたしまして、一億一千七百万円の
予算
を計上いたしました。具体的に
研究グループ二つ
をつくりまして、来年からその
建設
及び
研究
に着手してまいりたい、かように
考え
ておる次第でございます。それから(4)の理化学
研究所
につきましては、従来ございました
移転計画
が来年の秋に
完成
いたしますので、この第一期
移転計画
の完了のために必要な
経費
をここで計上しておるわけでございます。 なお、こういう
国立
の
試験研究機関
の問題につきましては、
科学技術庁
といたしましては、当庁の
研究所
だけではございませんで、全省の
研究機関
の
経費
の
見積もり方針
の
調整
をいろいろとはかっていくべき立場にあるわけでございます。さような
意味
で、
科学技術振興経費
の
見積もり方針
の
調整
の際に、
国立試験研究機関
のいわゆる人当
研究費
の
増額
、
Aランク
についていいますと、五十万円の
現行制度
を八十万円に引き上げる、こういうようなことから
Bランク
の
研究所
を、たとえば私
ども
のほうの放射線医学総合
研究所
、それから警察庁にあります科学警察
研究所
等々の現在
Bランク
の
研究所
を
Aランク
に引き上げてその
研究成果
の
充実
をはかってまいりたいという問題につきましても、大いに努力していく
所存
であるわけでございます。 それから、九番目の柱が
科学技術庁庁舎
の新営といたしまして九億一千九百万円の
予算
をこれに計上いたしております。
科学技術庁
は、
御存じ
のように、現在文部省の中に間借りをしておりますが、人間もふえておりまして、だんだん手狭になっておりまして、
事務
の遂行上いろいろと支障を来たしておるわけでございます。そこで、私
ども
のほうと、そのほか、たとえば
公正取引委員会等
々
総理府
の中の
事務庁舎
を持っていないものが集まりまして、いわば第二
総理府庁舎
という形で新しい
庁舎
を
建設
していただかなければならない、ぜひこれをお願いしたいということで、来年は、このために必要な
土地購入経費
を九億一千九百万円計上しておる次第でございます。これは当庁の
予算
に直接なるのではございませんで、
総理府
全体の
予算
の中に入るわけでございますが、当庁としては最も大きな関心のある
一つ
の
事項
でございます。 そのほかの
行政費
は、お
手元
にございますように、
人件費
その他を入れて五億二千二百万円。以上
合計
二百四十億一千一百万円が来
年度
の当庁の
予算要求
ということで、本
年度比
三割増ということでございます。当庁のような全体の
金額
の少ないところで、しかも、
行政事務
として大いにやらなければならないことの多いところが、一律に三割のワクをかぶせられるということは、いろいろ問題もあるところでございますが、大体以上申し上げましたような三割増の線内におさめまして
大蔵省
のほうへ
予算要求
をし、現在交渉を始めておる、かような
段階
でございます。 以上、お
手元
の
資料
により、来
年度
の
予算要求
について御
説明
申し上げた次第であります。
岡良一
3
○
岡委員長
以上で
説明
の聴取を終わりました。
質疑
はございませんか。
——別
に
質疑
もございませんので、次に移ります。 —————————————
岡良一
4
○
岡委員長
それでは、引き続き、九月二十一日から開催される
国際原子力機関
の第九回
東京総会
について御
説明
を願います。
村田原子力局長
。
村田浩
5
○
村田説明員
すでに御案内のとおり、
国際原子力機関
の第九回
総会
が来たる九月二十一日から八日間にわたりまして、東京プリンスホテルを会場として
加盟国
九十三カ国、並びに
関係国大使館
の
代表
約四百名を集めまして開催されることになっております。 御
承知
のとおり、
国際原子力機関
は一九五二年に第一回の
総会
を開いておりますが、自来毎年秋に
総会
を開いてまいりまして、今回は第九回になるわけでございます。この間、第八回、昨年まではこの
本部事務所
の所在地でございます
ウイーン
で開かれてまいったわけでございますが、今回この
ウイーン
を離れまして、はじめてそれ以外の地で
総会
が開かれることになったわけでございます。このことは、単に
国際原子力機関そのもの
にとって画期的なことであるばかりでなく、この
機関
の創立以来
理事国
として活躍してまいりました
わが国
にとりましても、また、さらに広くアジアの
地域
全体にとりましても、まことに意義の深いことと
考え
ておるわけでございます。
わが国
としましては、この機会に、
海外
から参加された
加盟諸国代表
並びに
事務局
の
方々
、
国連関係機関
の
代表
、そういった
方々
が
わが国
の
原子力
の
開発事情等
に親しく接し、
認識
を深められるだけではなくて、広く
わが国
の
経済
、
社会情勢等
についても親しく自分の目で見て
認識
を深められる。これらのことが今後国際的な
協力関係
を進展する上に大きな効果をあげることと心から期待しておるわけでございます。
総会
におきましては、大体例年にならった
議題
がございまして、この
議題
を順次討議してまいるわけでございますが、この前の
理事会
で大体きまりました
議事予定
によりますと、そのおもなる
議題
といたしましては、まず第一に、今後この
総会
におきましての
議長
を選出することがございます。これにつきましては、これも慣例でございますが、
開催地
の国の
首席代表
が
議長
に選ばれるというふうに国際的にも慣習がございますので、今回は、
わが国
の
代表
が
議長
に選ばれることに相なろうかと
考え
ております。 それから
事務
的なことでございますが、
国際原子力機関
へ新たに
加盟
申請しておる国がございますので、その
加盟
を承認する
手続
がございます。今回の第九回
総会
では、新たにヨルダンが申請しておりまして、この
加盟
を承認する
手続
がとられることになっております。 それから、そういうような
事務
的な
議題
を片づけました後に、
事務局長
の
一般演説
がございます。現在は
エクルンド
さんが
事務局長
でございますが、
エクルンド事務局長
から、過去一年にわたりますIAAの
活動
の概略につき、
一般演説
がございます。この
演説
が終わりましてから、
参加加盟国代表
の間で
一般討論
が行なわれ、そして
理事会
からの
年次報告
が審議されるわけでございますが、この
一般討論
の際に、
主要国代表
のいわゆる
代表演説
ということが行なわれるわけでございます。従来の例で見ますと、
加盟国
の約半分くらいの国々が
代表演説
を行なっておるようでございますが、もちろん
わが国
は当然この
議題
の中におきまして
代表演説
を行なう
予定
でございます。 その次に、この憲章の規定に従いまして、任期の参っております
理事国
の選出がございます。
理事国
の選出の方法につきましては、憲章の第六条にいろいろとこまかい規定がございますが、その規定によりまして、
総会
選出になっておるこの
理事国
のうち数カ国が今回任期が参りますので、それにかわる
理事国
の選出が行なわれるわけであります。 続きまして、
国際原子力機関
の一九六六度
予算
案を審議し、承認する
手続
がとられます。
国際原子力機関
は暦年制をとっておりまして、一九六六年の一月から十二月までの
予算
案を
総会
に上程いたしまして、その承認を得るわけでございます。 それから次には、今回出ます
議題
としまして、これまで、
加盟
諸国の分担金は、国民所得を標準といたしましてその比率をきめておったわけでございますが、最近の国民所得の変化等を考慮に入れまして、新たなる比率を提案してきております。これは
理事会
を通ってきておる案件でございますが、これを
総会
で決定していただく、こういう
議題
がございます。
わが国
も、従来、所要
経費
の二・〇九%を負担しておりましたが、今回この
議題
が審議され決定されますと、二・五%になる、こういう
予定
になっております。 それから次に、今次
総会
における最も重要なる
議題
でございます新保障措置制度の設定についての審議決定がございます。 この新保障措置制度と申しますのは、さきに
国際原子力機関
におきまして採用いたしております保障措置制度が、熱出力でいいまして十万キロワットまでの原子炉についての保障措置制度であったわけでございますが、熱出力で十万キロワット以下と申しますと、
研究
用の原子炉を
中心
に動力用といたしましてもきわめて小さな、いわゆる実験用あるいは
試験
用の範囲しか入らないわけであります。しかるに、
わが国
におきましてはもとより、世界の各国におきまして、最近非常に大きないわゆる実用
原子力
発電所というものが続々と
建設
されてきておる情勢でありますので、それら大型の原子炉に対しても保障措置が適用されるように、先般来いろいろと
理事会
で検討してまいりまして、成案を得まして、これを新保障措置制度という形で今次
総会
に提出されたわけであります。この
議題
が審議の上決定されますならば、これまでは除外されておりました大型炉に対しても、IAAの保障措置を適用する、こういうことに相なるわけでございます。
わが国
では、御
承知
のとおり、東海村に電気出力十六万六千キロワットというかなり大きな
原子力
発電所を
建設
中でありまして、遠からずこれが営業運転に入ることになっております。この新しい保障措置制度が確立されますならば、この東海原子炉の供給国でありますイギリス政府と相はかりまして、これに対する保障措置をIAEAに移管するということも協議いたしてきておる次第であります。 最後に、IAEAの憲章の一部改定に関する
議題
があります。これは、先ほどの
理事国
の選出とやや
関係
があるわけでありますが、憲章の第六条のA項、これが
理事国
の選出
手続
について定めてございますが、その中の第2項に、核物質の生産国の中から
代表
いたしまして四カ国がリストアップされておりまして、その四カ国の中からまた
二つ
の国を
理事国
として選出する、こういうような
手続
があります。この点につきまして、アフリカの新興国でございますコンゴから、この規定を変えて、特に生産国を四カ国と限定するようなことをやめてしかるべきではないか、こういう改定の提案があるわけでございます。 そのほか、
事務
的にいろいろございますが、
予算
案あるいはIAAの来
年度
事業
計画
等につきましては、
総会
のもとに
二つ
の委員会が設置されまして、これら
二つ
の委員会で十分
事務
的に審議検討が行なわれ、最終的に
総会
において審議決定する、このような
手続
になっております。 今回の
総会
に対しまして、
わが国
といたしましては、先ほ
ども
申し上げましたように、IAAが設立されて以来の
理事国
でありまして、したがいまして、
総会
にかかる
議題
は、ほとんどすべて
理事会
において十分審議されておる、その審議に
わが国
としても参加してやってきておるわけでございますので、そういった立場から慎重に対処してまいらなければならないと思っております。特に、今次
総会
の意義といたしまして、先ほ
ども
申しましたように、
ウイーン
を離れて初めてのアジアにおける
会議
である。それから昨年十月に中共が核実験をいたしまして、いわゆる世界における核拡散防止というものが特に大きな問題となってきております際の最初のIAEAの
総会
であるという事実、こういったことから、各国ともこういった問題に非常に強い関心を持って出席されることは当然予想されるわけでございますので、そういった点も十分考慮に入れまして、適切かつ積極的な態度で臨むように、
代表
団を通じて活躍するようにいたしたい、また、いたさなければならないと
考え
まして、現在外務省等とよく協議して
準備
を進めておるところでございます。 なお、今日まで判明いたしておりますところで、今次
総会
に各国から出席される
方々
のうち、おも立った
方々
をちょっとこの機会に御紹介申し上げておきますと、アメリカからはシーボルグ
原子力
委員長
をはじめといたしまして、パルフレー、ラメー両
原子力
委員も
代表
の一員として御出席の
予定
でございます。それから、イギリスからは、イギリスの
原子力
公社の総裁でありますサー・ウィリアム・ペニーみずから
代表
として出席する
予定
でございます。フランスからは、フランスの
原子力
庁の最高責任者でございます行政長官のヒルシュさん、それから
技術
系統の最高責任者でございますペラン氏等が出られることになっております。また、ソ連からは、最近の
連絡
によりますと、
原子力
利用国家委員会の副
委員長
でありますエメリアノフ教授が出席されることになっております。カナダからは、これは毎年でございますが、カナダの
原子力
公社の総裁のグレーさんほか、カナダの
原子力
委員会のほうの委員でありますローレンスさん等が見える
予定
でございます。ノルウェーからは、
原子力
関係
では非常に古くから活躍しておられますノルウェーの
原子力
委員会の
委員長
であるランダース博士、インドからは、同じくインドの
原子力
庁長官であるバーバ氏等が御出席の
予定
でございます。なお、IAEAからは、
エクルンド
事務
総長以下
事務局
の幹部職員、合わせて百四十名出席されることは前にもちょっと申し上げたとおりでございます。国連本部からは、ラルフ・バンチ
事務局
次長がオブザーバーとして出席されると聞いております。
わが国
からは、昨日の閣議におきまして、
代表
団といたしまして
合計
二十八名を任命することが決定されております。すでに御案内と思いますが、
代表
には外務省顧問朝海浩一郎氏を任命し、
代表
代理には外務省並びに
科学技術庁
を
中心
に、それに東大の向坊教授を加えまして七名、
代表
顧問には中曽根先生はじめ国
会議
員の先生方七名、
原子力
委員会の常勤委員三名、その他合わせまして、顧問として十四名、それから随員といたしましては、外務省並びに
科学技術庁
の
事務局
から六名、
合計
しまして二十八名の
代表
団を構成することが決定いたしておるわけでございます。 以上、簡単でございますが、第九回
総会
の
準備
状況並びに
予定
について申し上げました。
岡良一
6
○
岡委員長
村田原子力局長
の
説明
に関連して、何か補足的な御
説明
がありましたら聴取いたしたいと思います。
松井佐七郎
7
○松井
説明
員
国際原子力機関
の第九回
総会
東京開催につきましては、
村田原子力局長
から詳細な
説明
がございましたので、私としては特につけ加えることはないと思いますが、今度の
会議
の意義ということに関して私は一言申し上げておきたいと思います。
国際原子力機関
の
総会
が
ウイーン
を離れて初めてアジアで開かれるということの意義は、はたして何かということを
考え
る必要があると思います。今度の
会議
は、
事務局
から百四十名も参りまして
会議
をやりますが、実際その
会議
の重要
議題
はすべて
理事会
において検討されておるのでありまして、
総会
は、
理事国
が非
理事国
の発言を主として許すことになっており、一種の株主
総会
みたいな
会議
でございまして、ともすればお祭り騒ぎに終わりがちになるという傾向はどうしても否定し得ないと思います。このときに、日本が何をするか、何を主張するかということによって、
会議
の意義がかなり変わってくると思います。この点について私が指摘したいのは、
原子力
の平和利用に関しまして必然的に副産物として生産されるところのプルトニゥムを軍事利用に転用しない、すなわちエージェンシーが創立以来検討してまいりました国際的な、しかも無差別的な査察制度をさらに発展させるということにつきまして、飛躍的な発展を期待しなければいかぬ。この点につきまして、日本は従来バイラテラルの
原子力
協定によりまして、主として先進国から
技術
並びに
原子力
に関する物質を入手してまいりましたが、その原子炉の運転に伴って生産されるプルトニゥムを軍事利用に転用しないということの一連の査察は、すべてバイラテラルに行なうたてまえになっておりましたのを、日本政府が率先しまして、国際平和に関することであるから、公正無私な立場から国際
機関
にやらせるべきであるという立場を当初から堅持してまいりました。その立場から日英の動力協定、日米の動力協定におきまして、その査察をエージェンシー、国際
機関
に移譲するということを日本政府は従来から主張しておりまして、これは特に日英協定につきましては一応事実上の合意に達しております。日米協定も真近になっておりますが、これがはたして今度の
総会
前にできるかどうか問題がございますけれ
ども
、その
意味
におきまして、
原子力
の平和利用に伴う副産物を必ず平和利用に限るということを、世界平和の立場から、このエージェンシーを活用してやりたいということを、日本政府が世界に率先して主張することによりまして、
原子力
の平和利用のみならず、それと重ねて軍事利用防止をできるだけするという、世界平和に貢献するという立場につきまして、日本政府がもっと活躍すべきではないか。 それからもう
一つ
は、
原子力
の平和利用に関しまして、日本政府が過去十年間やったその実績を、低
開発
国並びにアジアの国々に対してわかち合うということについて、もっと貢献すべきではないか。この点につきましては、はたして日本政府のやっていることが十分であるかどうかにつきまして、私はかなり問題があるのじゃないかと思います。 今度の
会議
で御参考までに申し上げておきたいのは、最近の国際
会議
の
一つ
の年中行事でございますが、南アの追放問題、ポルトガルの追放問題、あるいは中共の
代表
権、こういうふうな政治問題がかなりからんでくると予想されておりますので、外務省といたしましては、国際
会議
に練達な朝海前駐米大使を特に選んで
会議
に対処することにしておるわけでございます。 ちょっと話がポイントをはずれたかと思いますが、補足かたがた私見をまじえまして申し上げた次第でございます。
岡良一
8
○
岡委員長
松井参
事官
の
説明
を聴取いたしました。 —————————————
岡良一
9
○
岡委員長
質疑
の通告がありますので、これを許します。三木喜夫君。
三木喜夫
10
○三木(喜)委員 IAEAの
総会
が初めてアジアで持たれ、しかも、それが日本で開催されるということは非常に重要な
意味
もあり、さらに、日本としても非常に重要に
考え
なければならない、こういう立場から、きょう
科学技術振興対策
特別委員会で、概略の御
説明
ないしは松井さんのほうからその内容とするところを強調してお話しになったことは、私は時宜を得たものであると思います。当然こうなければならないと思います。したがいまして、この件につきましては、政府としてもかなり十分な
準備
をしておられるように思うわけであります。私たちの
一つ
の
要望
としては、初めて
ウイーン
を離れて
総会
が行なわれるわけであります。それが日本でありますから、前例がオリンピックでございますので、ひとつ完ぺきの
準備
をしていただいて、諸外国からとやかく非難されるようなことのないようにしていただきたいと思います。それにつきましては、いま外務省のベース、それから
科学技術庁
のベースがあると思うのですが、その辺の
連絡
は十分いっておるかどうか、愚問かもしれませんけれ
ども
、これは私
一つ
心配をしておる点でありますのでお聞きをしておきたい。
村田浩
11
○
村田説明員
この
総会
の
準備
状況についての御質問でございますが、この主務官庁といたしまして、国際
会議
でございますから、外務省が当たられるのは当然でございます。したがいまして、外務省に
準備
委員会というものを設けてございまして、
準備
委員長
としては外務省の審議官がおられ、そのもとに委員並びに幹事を置きまして、
関係
各省
から幹事役が出ます。私もその一名になっておりますが、そのように、外務省
中心
に諸般の
準備
を進めております。しかしながら、日本が主催いたします会と違いまして、主催は、あくまでといいますか、それを実際
推進
いたします母体はIAEAの
事務局
でございますから、
事務局
の行ないます
準備
と表裏一体になって、この
準備
が進められなければならないわけでありますが、そのような
観点
で、日本国側としては、外務省を
中心
に
準備
委員会をつくり、この
準備
委員会とIAEAの
事務局
と緊密一体の
連絡
をとりつつ、必要な
準備
、
事務
的なことでは非常にこまかいことがたくさんあるわけでございますが、それらを
一つ
一つ
片づけてまいっておるわけでございます。その点につきましては、
事務局
も百四十名から見えておりますが、日本側からも百三十名の職員を補助として提供するということで、大部分は外務省側からこれをあっせんしておられるわけでございますが、一部は両省庁からも有能な職員を出しまして、
事務局
の仕事をお手伝いさせていただいておる、このような形で進んできております。
準備
と申しましても、このような
事務
的な、
会議
を開き、円滑に進めていくために必要な
準備
もございますし、それからもちろん
わが国
としまして、
総会
に臨みます基本的方針並びにその基本的方針をどのようにして実現するか、そういった内容についての
準備
もございます。内容につきましては、ただいま松井参
事官
のほうからもお話がございましたような大きな問題をかかえておりますので、そういったようなことを両省庁を
中心
に相談し合いますと同時に、今回
代表
団もきまりましたので、
代表
団としての御相談も進めてまいるようになるわけでございます。さらに、これらのほかに、第三のカテゴリーといたしまして、せっかく参加された諸外国の
代表
並びに
事務局
の職員等に対しまして、
わが国
の
原子力
事情その他産業
経済
の発展状況等を親しく見ていただくことも非常に大切なことでありますので、その点についての
準備
も着々と進行しておるわけでございます。具体的に申しますと、
わが国
の
原子力
研究
のセンターでございます東海村へは、この
総会
の期間のうち一日をさいていだだいて、東京から相当数の
出席者
を招きまして見学をしていただくように手配いたしており、また、いろいろと一般の会社その他の見学等につきましても、できるだけ視察のごあっせんをするような
準備
を整えているところでございます。
三木喜夫
12
○三木(喜)委員 第二の問題点ですが、これは松井さんのほうからお話しになりました、日本で行なわれる以上、やはり日本としての主張すべき事柄、あるいは、また、力を入れて
推進
していかなければならない事柄、それは
原子力
の平和利用に徹することだ、このことで私も意を得たわけなんです。
村田原子力局長
のほうからは全体的なお話がありました。その中に、焦点的な問題点を述べられたが、しかし、
一つ
心配なのは、これははしなくもお話に出ましたように、ともすればお祭り騒ぎということと、もう
一つ
は、これはさっきからのお話の中にありましたように、核実験の問題だとか、核拡散防止とか、さらにあとでお聞きしたいと思うのですが、ソ連からは、すでに外務省を通じて今回の
会議
に対しまして提案がなされている、そういうことから
考え
ますと、これを外交的に処理してしまうか、あるいは
技術
庁として確信をもって、日本の
科学技術庁
の面目にかけて主張するか、ここにおいて、形式的に終わるか、あるいは実質的に終わるかというところの分岐点ができると思う。 そこで、松井さんからお聞きするか、あるいは
科学技術庁
の長官からお聞きするか、これはどちらでもけっこうですから、その
方向
づけですね。それに対するところの確信あるいは
計画
、こういうものがなければならぬと思うのです。私は、主張しっぱなしでは困ると思う。これを主張し、そうして決議でもとれるというような覚悟を持ってやってもらわなければ、仏つくって魂を入れぬことにもなり、何のために日本に引っぱってきたかということになる。聞くところによると、一億円もこれに金をかけるということですが、その
意味
がないと思う。やる以上、それに対するところの
成果
を私はあげてもらいたいと思うのですが、そのことに対する確信、あるいはどういうぐあいにしてやろうかという
考え方
、これは言えない点もあるかもしれません。しかし、可能な範囲でひとつ言っていただきたい。
上原正吉
13
○上原国務大臣 この核拡散の防止とか、平和利用に徹するとか、そういうことは、核
開発
に関する当然の事業目的なのでございまして、これには、国としても、どこまでも主張し、努力しなければならぬと
考え
ておりますけれ
ども
、諸外国に向かって日本の政府を
代表
するものは、やはり外務省でございますので、このことは国民の
考え方
、決意なりを、また、政府の
考え方
なり、決意なりを外務省に主張していただく以外に方法はない、こう思うのでございます。 具体的には松井さんにひとつお答えいただきますように、お願いいたしたいのでございます。
松井佐七郎
14
○松井
説明
員 お答えいたします。基本的なラインは、いま上原長官がおっしゃったとおりでございます。 ただ、問題を
事務
的に見ますと、今度の
会議
に臨むにあたりまして、基本的な問題は、まず、
会議
を開くということに対するロジスティックの面の
準備
、それにもう
一つ
は、
会議
に臨む日本の抱負なり、政策をどう主張するか、この
二つ
の問題があると思います。 第一の面につきましては、外務省に与えられた
予算
、私も
予算
を特に獲得したのですが、力が足りなくて必ずしも十分な
予算
だとは申し上げられないことは事実でございますが、与えられた
予算
の中で、
事務局
の
計画
変更にかかわらず、百四十名を迎えまして、
事務
的には少なくともだれも文句を言わない程度にいけるだけの自信を持っております。私は、その
準備
委員会の
事務局長
をいたしまして、金の折衝、それから事跡折衝、その他いろいろ万般にわたってやってまいりました体験から、その方面の
準備
はまあまあだいじょうぶだろうと確信をもって申し上げられます。 日本政府がこの
会議
に向かって何を主張するかという問題は、まず、
国際原子力機関
の本来の憲章の立場と照らし合わせて
考え
てみることだと思います。 憲章上は、
原子力
の平和利用を進める、世界の平和と繁栄のためにこれを進めるのだということをうたっておりますので、まず、
原子力
の平和利用の
技術
の進歩と、その
技術
の
交流
、学者の
交流
、それから、平和利用に伴う副産物の軍事上の転用を避けるネガチブの面、ポジチブには
技術
協力、あるいは
原子力
科学技術
に関する学術上の情報交換、そういうふうなことが、今度のIAEAの
総会
の開催にあたり、当然おもなる問題になるだろうと思います。それに対しまして、さっき申し上げましたように、日本は、
国際原子力機関
の育成に当初から協力いたしまして、単に
理事国
になったのみならず——これは申し上げますが、
国際原子力機関
の中枢というものは
理事会
でございます。当初、
国際原子力機関
の憲章草案が示されたときに、私は約十年前に外務省の科学課長をしておりましたが、日本政府は、 この
理事会
がたった十三カ国しかないのに猛烈に反対いたしまして、これをふやせ、日本をぜひ入れるようにと猛烈に運動をいたしました。その案が受け入れられまして、日本は当初から
理事国
になっております。その
意味
におきましては、当初から活発な活躍をしておるし、
計画
の発展につきましては、日本は英米に劣らざる主導的立場をとってまいりました。いま申し上げました核拡散防止とか、核兵器の問題は、これはもちろん平和利用に徹する日本としては当然のことでございますが、かかる問題は非常に政治的な色彩が多く、現に国連の
総会
、その他適当な分野において行なわれておるので、これは、ある
意味
において、国際協力の分業が行なわれるのが
会議
の秩序、能率を期する上から当然だと思いまして、今度の
会議
において、日本政府は、核拡散防止、あるいは核実験、核兵器の問題について正式にリーダーシップをとる見解はございません。これは、国連の
総会
その他適当な場においてなさるべきものと
考え
ております。 以上で終わります。
三木喜夫
15
○三木(喜)委員 三番目の問題に多少触れられたわけですが、そうすると、ソ連のほうからの申し入れがあったわけですね。このことに対するところの日本政府のやり方というか
考え方
ということではなく、IAEAの全体の
考え方
になってくると思うわけですが、これについて、日本に対してソ連からああいう申し入れがあった。それに対して、下田次官のほうから、新聞を通じますと、ああいうような回答があったわけです。これは、いま松井さんが言われたことで当然解明はつくと思うのですけれ
ども
、そうしますと、この
会議
でそれをどういうぐあいに分離するかということについて、ソ連側はわざわざ提案をしてきておる。その点についてひとつ明確にしてもらいたいと思うのです。 それから、私たちも、このたびIAEAの
総会
があるということの見通しに立って、東南アジアそのほか各国の方とお話をしてまいりましたが、
原子力
の平和利用に対しましては、それはごもっともです。それに徹するのは当然ですという
意味
のそういうお話でございました。ただ、戦争動乱の直前に会ったインドのバーバ博士にしましても、シャストリ首相にしましても、軍事利用に供するというような強い議会の要請もあるけれ
ども
、インド政府としては、これについては断固平和利用に徹して原爆はつくらないという平和宣言をされて、強い決意を示されておる。それで、日本としても、いまおっしゃるようなことならば、分業で、他の国際
機関
でやるべきだ、あるいは、この
会議
でやるべきだというようなことですけれ
ども
、すでにこういう線が出てきたわけですね。ソ連からこういう申し入れがある。その線をはずせば——拡散防止とか、あるいは原爆をつくらないということに徹するならば、平和利用ですから、平和利用に徹するというならば、こっちに触れなければ、一方を逃げて、そうして一方を主張するということがどうできるのかということですね。 それから、また、もう
一つ
は、お祭り騒ぎと最初言われましたことと、それから他の国際
機関
でやるべきだということとの分離ができなければ、この
会議
がまた混乱におちいって、何をしたか、混乱のためにやったのかというような心配も私たちしろうとでわかりません。国際的な
会議
にいままで一回くらいは出席したことはありますけれ
ども
、そういう経験がありませんから、そういう点がひとつ心配になるわけです。せっかく行なわれるのですから、インドのように主張すべきことは、うんと主張してもらいたいと思うのです。しかし、それをやろうとすれば一方に触れなければなりませんし、触れようとすれば混乱するということで、下田次官のようになってしまうということになる。その点、どうも私たち心配なんです。
松井佐七郎
16
○松井
説明
員 お答えいたします。 正直に申しまして、ソ連の提案は、その時期から見まして、その内容から見まして、きわめて巧妙なる提案だと思っております。しかしながら、核兵器の製造禁止、あるいは全面的な軍縮という問題は、これは人類の悲願でございますけれ
ども
、御
承知
のとおり、かかる本質的な問題はそう簡単に解決する問題でないことは、人類の歴史がこれを立証しております。現に、ジュネーブにおきましては、核兵器の軍縮に関する十八カ国の委員会が小田原評定のようにやっております。私らは、日本の憲法の立場から見ましても、日本の
原子力
の
開発
に関する
基本法
の立場から見ましても、核兵器というものは願わしくない。つくってもらってはいかぬという気持ちは、何人といえ
ども
これを否定する者はないと確信をいたしております。ただし、日本政府としては、主催国として責任があります。
会議
はわずか一週間ないし十日でございます。その間、通常のエッセンシャルな
機能
を発揮するに至る
議題
が盛りだくさんにございます。しかも、日本政府は、この会談を成功に終わらせるところの道義的な責任を持っております。その主催国としての立場から、理想論と現実論の間をどうしても着実に妥協していく責任があると思っております。そういう実際論の立場から見まして、核兵器のような本質的な問題をいま取り上げることは、
会議
の成功を保証するゆえんでないというふうに
考え
ております。しかし、ソ連の提案というものは、よく見ますと歴史的に見まして新しいものではございません。
国際原子力機関
の場におきましても、従来ポーランドなりチェコを通じまして、ソ連の衛星国を通じまして、こういう
議題
が
理事会
にものぼったことがございます。私もその
理事会
に日本政府の
代表
として臨んでおりましたが、趣旨においては私は反対いたしませんが、こういうふうな問題につきましては、議事
手続
の七十七条に規定がございます。国連のほかの場で
議題
として討議していることを、ことさらに重複することは、国際
機関
の能率から見ましても好ましくないし、それから
国際原子力機関
の主たる憲章の立場から見まして、平和利用の——もちろん平和利用と軍事利用はたての両面でございます。連関性があることは御指摘のとおり。しかし、現実の立場から進めるためには、そういう抽象論なり理想論のみに陶酔しては議事が進まない。どうしても現実の
機関
の能率、実際上の運営の効果というものを
考え
ていかなければ、結局小田原評定で何も進まないということは、従来の国際
機関
の運営から見ましたら立証される
一つ
の鉄則だと思っております。いま先生のおっしゃいました意見というものは、確かに連鎖点はございます。たての両面です。しかも、それを巧妙に政治的攻勢に出たソ連の外交というものは、なかなかあなどりがたきものがあるということは、私も認めるにやぶさかではございません。しかし、それだからといって、ソ連のペースに巻き込まれてしまったら、
会議
がこんとんとしまして、日本政府が何億の金を使って何をやったか、もの笑いの種になるということは必至です。外務省は実際上の責任がございますから、その
会議
の運営を現実的に着実に進めるために、この問題は、こういう非常に政治的な色彩の濃い問題にはあまり深く足を突っ込まないほうが賢明だ、そう
考え
ております。したがって、政府の態度もそれに従って善処されるようになると私は思っております。 以上でございます。
三木喜夫
17
○三木(喜)委員 御答弁をいただきましたが、それは政府の見解で、松井さんの見解ではないと思います。 それはそれとしておきまして、もう
一つ
、くどいようですが、お聞きしたいのですが、
会議
をスムーズに進めるという、こういう責任があります。しかしながら、先ほどから、るる強調されておるように、日本はもう平和利用に徹するのだ、こういう立場からすれば、やはりその焦点には、混乱せぬ範囲で私は触れておいていただきたいと思うのです。何か決議の形か申し合わせの形か、そうせぬと、一方で主張したことが
意味
がないと私は思います。こういう用意があるかどうか。混乱せぬ範囲で、なるほど議事
手続
の七十七条にそういう規定があり、重複を避けるというそういう分離のしかたや、
会議
をスムーズに進める便法がありますけれ
ども
、しかしながら、そういうことをやらなかったら、私は
意味
がないと思いますので、そういう点の用意があるかどうか、ひとつお聞きしておきたい。 それからいま
議題
の
一つ
として取り上げられておりました、これも当然日本としても
考え
なければなりませんし、私たちも今回回ってきたときに重要な
一つ
の話し合いの要点にしてまいったことですが、低
開発
国という言い方は悪いかもしれませんけれ
ども
、お互いにアジアの国が互恵平等の立場で
原子力
平和利用に徹しなければならぬ、こういうことになってくれば、日本としてもそれに対するところの用意がなければならぬ。あるいは、後日、アジアの国々でまたそうした
一つ
の
会議
を持つかどうか、こういう点も政府としては腹がまえを持っておいていただかなかったら、お互いに互恵平等で助け合おうという、そういう決意がまた希薄になってくる。これは今度の
会議
には
関係
ないかもしれない。しかしながら、その芽を出しておく必要があると思う。いずれにいたしましても、私は日本が原爆の被爆国として
一つ
の悲願を持っている。それに悲壮なまでに軍事利用に
原子力
を使わない、こういうことを主張しようとするならば、こういう
会議
でもこれは別なものだと言わぬで、この
会議
を
一つ
の積み上げの要素として
考え
るべきだと思う。非常に俗な例ですけれ
ども
、私たちは政治的な
一つ
の動きをする場合、たらいの中に水を入れて一本のはしでかきまぜて全部の水を動かそうと思っても、とても動くものではありません。しかし、何回となくこれを回していくうちに全体の水が動くわけですね。こういう問題は、もう十年の歴史を見ても、小田原評定に終わっておるじゃないかというが、私はこういうことは日本の決意が多少足らぬのじゃないかと思うのです。一本のはしになって水を回すとするならば、私は、やはり、この
会議
も、混乱におちいらぬ程度におきまして、この
二つ
の問題を具体的にどう進めるかという強い決意がなければならぬ。その
一つ
は平和利用、その
一つ
はお互い
技術
援助し合う、この
二つ
ですね。これはいまお答えができなければ、こうして
代表
団が出られるのですから、そういう点をもう
一つ
明確にして臨んでもらいたいものだと思います。御答弁いただけるならひとつしてください。
松井佐七郎
18
○松井
説明
員 簡単に御答弁いたします。 まず第一に、
技術
協力の問題でございますが、日本は
原子力
の平和利用を始めまして十年に達し、
予算
も相当使っておるし、優秀な学者、
技術
者の訓練もできておる。したがって、応分の
技術
協力をすることは、国際的な責務だと思っております。ただ、現実的にどの程度までやれるかという問題は、これは
予算
の
関係
もございますけれ
ども
、外務省としては、できるだけ推し進めるほうが妥当だと思っております。ただ、進め方の方法が、
技術
援助を進めるにあたって、私
考え
るべき点があるのではないかと思っております。というのは、最近パキスタンなりUARなり特定の国が、あるいはユーラトムのうちでもイタリアが
原子力
に関する協定を申し込んでおります。私は、特に低
開発
国からの
技術
協力の申し入れというのは好意的に
考え
るという基本的な立場は、これは当然でございますけれ
ども
、その進め方が、たとえば日本がパキスタンに対して
技術
援助を進めると、インドの政府は非常に警戒し、疑惑の念を持っている、あるいはUARに持ち込みをすると必ずイスラエルを刺激するだろうと思うのです。したがって、その
技術
協力なり援助のバイラテラルの方式についても、いろいろな政治的な要素も勘考して着実に慎重に進むべきだと思っております。しかも、当初は、
原子力
の基本的な情報の交換とか
技術
協力の点ならよろしゅうございますけれ
ども
、
原子力
には実用的な
段階
がありまして、大きなリアクターに関する
技術
協力の問題になりますと当然査察の問題が起こるので、これはなるべく
国際原子力機関
の場を利用すべきではないかと
考え
ております。 それから先ほどおっしゃった軍縮並びに核兵器の禁止に関するところの御意見は、承っておきます。
三木喜夫
19
○三木(喜)委員 終わります。
岡良一
20
○
岡委員長
次会は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。 午前十一時五十九分散会