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岩間正男君
電電公社関係の事実確認の質問は大体この
程度にしておきます。
私は、いままでの質問過程を通じて、先ほど申し上げましたように遺憾に感ずることを明確にしておきたいと思います。第一に、この問題に対しての処理のしかたが非常に不穏当である。これは信義を破っている。それからもう
一つは、何といっても憲法に保障された通信の
秘密、このことに対して十分なる意が用いられる立場からこの問題が処理されていない。したがいまして、今後われわれはいろいろな角度からこの問題を徹底的に明らかにしてまいりたいと思います。というのは、非常にこれは重大な問題を含んでいるのです。わが党の書記長、その自宅に引込線からあのような、しかもここに写真がございますけれ
ども、これは
委員の諸君に見ていただきたいと思いますが、非常に最近は巧妙になって、精巧なものです。ここにマッチとの比較をしたものがありますけれ
ども、
委員長、あげてください。私見たんですが、この万年筆よりも小さいのです。こんなものが入っているのです。その皮をむいて見ると、ちゃんと
コイルが出てくる。そして、それについてはいろいろな操作があるでしょう。あるいは無線操作をやって、ここでちゃんと傍受ができる。そういうような形になって、そしてあの引込線を一部損壊してこの線をつないでそこにテープを巻きつけるというような操作をやっている。そうすると、これはいままで前例のないことだと言われておりますが、はたしてどうなのか、こういう疑いも持たれてくる問題です。単にわが
宮本書記長のうちだけの問題なのか。実は、私、朝起きてみて、自分のうちをやっぱり見ますよ。そういう気持ちになってくる。その
一つを取り上げてみても、非常に不安を与えるものです。この問題が明らかになってごらんなさい、国民が
電電公社に対して持っているところの信用というものは非常に落ちてくる。こういう問題に対して徹底的にあなた
たちは取っ組むという態度をとっていないということがいまの質問の過程でも明らかになりました。そういう態度をもって通信の
秘密がほんとうに守られないという
事態が起こるならば、これは憲法
そのものを破壊することになるのです。こういうすと、全くここなんです。そしてスパイの跳梁がほんとうに目に余るような態勢になって、それがあたりまえのようになったら、
日本の
民主主義なんというものは維持できない。そういう点から言いまして、非常に重大な問題としてわれわれは取り上げている。単に共産党の書記長の自宅だからというような形で取り上げているんじゃない。その点をはっきり考えてそして
電電公社としての任務を尽くすということは当然だと思うのですが、この決意を最後に
総裁から私は述べておいてもらいたい。