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国務大臣(
赤城宗徳君) もう御承知のはずでございますが、さしあたっての問題と申し上げる前に、
考え方は私も御同感でございますけれ
ども、申し上げたいと思います。いまの天災融資法は、御承知のように災害ができてからのこれに対する手当でございますが、この
改正案も、昨年北海道の冷害等ありまして、本
委員会等の附帯決議等もありまするので、金利を、三分五厘を三分というふうに去年変えることができませんでしたので、ようやくことし変えたわけでございます。災害に対する根本対策としては、御承知のように冷害等を克服するにつきましては、何としても上質の改良、といいますか、
土地改良が一番必要だと思うのです。そういう
土地改良が進んでおりますということになりまするならば、災官に対する抵抗力、冷害等における抵抗力等も強くなるわけでございますので、そういう冷害対策としても
土地改良等を進めて、あるいは河川の改修、堤防あるいは地すべり地帯における林野、山林の育成あるいは地すべり対策、こういうことを講じておるのでございますが、本年は特に非常な冷害を予想されております。でありますので、いまの
お話のように、できてからのことでは困りますので、できない前にその予防をしていかなければならぬ、こういう
意味で応急対策等を講ずる必要がありますので、
農林省に災害対策本部というものを置きまして、東北
農政局、北陸
農政局にそれぞれに
地方災害対策本部を設けまして、現在までまずどういうことを行なったかということを申し上げたいと思います。
第一は、雪解けが非常におくれておりまして、それで苗代のしつけといいますか、それができないような状態でありましたので、雪解けを促進する対策を講じてきたのであります。
第二には、いま申し上げましたように、苗代が雪に埋もれておってできないので、その苗代を設けたり、あるいは
共同前代をつくったり、あるいは特別なところへ苗代を設置するというような時代の対策あるいは水陸稲の品種の対策、冷害に強い品種を選んでそのまきつけ等をする、こういうようなこと。あるいは第四に、水陸稲の病虫害防除対策、前代をつくってみたら、いもちで苗代がとろけてしまうというか、なくなってしまうというようなこともありまして、そういうような
関係もありますので、水陸稲の病虫害防除対策あるいはまた凍霜害の対策、それに長期予報の検討会の開催、現地
調査及び
関係県との打ち合わせ会の開催、手の込んだいろいろな対策ではありますが、北陸
農政局、東北
農政局、出先機関等と県等と打ち合わせまして、いま申し上げましたような応急的といいましょうか、そういう対策を講じておる次第であります。