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高山恒雄君 それはまあ、
大臣、しろうとではなしにくろうとだから、あるいは逃げておられるのだろうと私は思うけれども、それはあるのです。あることは言を待たない事実ですが、いま
大臣の御説明ですと、なんにも
政府はこれをやらなくても、一般小売り商店にそういう
指導をするという
方針が割り切って出るわけです、
政府の
構想からいきますならば。私が
考えるところによれば、仲買い人と卸売り
市場を是正するために、小売り商人にサービスをしてやるのだ、こういうことが、
大臣の言からうかがうと、そこをつなげばいいじゃないか。
市場の中間搾取をなくすために、至るところに、
農村とも直結するし、メーカーとも直結する、そういう
一つの
市場をつくればいいじゃないか。それを改革したときに一割安くなるのだ。これはもう一割安くなりますよ。メーカーにもつながり
農協にもつながり、いわゆる計画栽培もやろうし、いろいろなところにつながれば、現在
大臣もう御
承知かもしれませんが
——忙しいから御
承知ないかもしれませんけれども、いま
日本に給食センターというものがあるのです。これは労使が労働協約を締結しますというと、一カ月に大体三千円でいま締結しているのです。これはどういう、つまり給食センターをやっているかといいますと、名古屋あたりの
市場は、全部、
市場の株を持っておれば直接せれるわけです。特別選択もできるわけで、もう自由にできるのです。そうして逆に卵、それから野菜のネギ等の既定の量にあるもの、これはあなた、給食センターが直結しています。それで
会社がこれをやりますと大体六百円から七百円の
補助金を出しているわけです。給食センターがその改革をやると一割もうかるのです。これが
合理化ですよ、私に言わせたら。そういう
合理化をやらない限り、私は一割下がるとかおっしゃるけれども、下がることはないと思いますね。だから、
大臣は、しかし、下がるほうのことも私にはお聞かせになっているのです。あるいは場合によっては
農協から入れる場合もありましょうと、こう言って濁しておられる。あるいはメーカーから、腐らないで
相当買い締めておいていいというようなものは、倉庫もつくってそこに置けばいいんだから、そういう買い方をするかもしれない、こう言っているのですね。そうなってくると、どっちに一体ウエートがあるのかということを私は疑わざるを得ないのですね。
大臣はその点を言っておられる。一割下げて、消費者にもサービスをしなければいかぬ、小売り
業者も安定しなければいかぬ、こうおっしゃるのなら、それならもう小売り
業者も
反対するはずはないと思うのです。そういうところに持っていくためには、
相当の
政府が設備投資をして、そこが拠点になって、そこから売るものは一割安いのだ、そうなれば希望者はみんなそこに買いに行けばいいということになるのかならぬのか。どうも二足のわらじをはいているような御
答弁が、
局長の
お話なり
大臣の
お話なりに、いままでのすべての人の御
質問に対して、この二つに迷うような私は見解を持ってこれを審議しているわけです。
大臣、われわれが審議するのに対して非常に迷うところはその一点です。これが明らかになれば、私は
業者の方も心配しないと思うのですね。そういうところに小売り
業者が買いにくると。ところが、小売り
業者が買いにくるのじゃなくて、小売り
業者をつまり抑圧するような、一割安く売るのだということになるから問題が非常にぼけてくるし、全くその
反対の
意見も私は強いと思うのです。この点はどっちにウエートを置くかということが問題の焦点だろうと思うのですね。けれども、いままでの法案から見るならば、後者であって、そういうことはたまにあり得るという
大臣の
答弁ですから、あくまでもその小売り
市場を二十カ所つくって、そうして
価格安定をはかると同時に、消費者にも小売り商店にも近代化のためにやはりモデルケースをやるんだと、こうおっしゃっておるんですが、そのウエートのかけ方を逆にする意思はないのか。
大臣、ここは非常にむつかしい問題なんですが、私は、
大臣がときどきお触れになるものですから、そういう
意見なら、
反対する理由はないと思うんです。非常にむつかしいところです。もしこれが中途半端に終わると、これは成功しないということになりますし、もしそれを成功させるということになれば、完全に間接的な
市場に対する、仲買い人と卸売り屋に対するメスを入れたのと私は一緒だと思うんです。この点をお聞かせ願いたいと思うんです。