○
政府委員(
久宗高君) 地域によって
価格は非常に違うということは、おっしゃるとおりでございまして、その問題で二つ私
どもとしても
考えなければならぬ問題があると思います。たとえば、ある何々区で、その辺の
方たちの荷の引き方がどの
市場から引いてくるということによりまして、
市場ごとにやはり若干のその荷の相場が違いますので、仕入れ
価格は違ってくるということからくる仕入れの値段の違いというものもございましょうし、また仕入れしてまいります品物につきましても、山手とその他で違う、こういうような問題がございますので、そういう
一般的な差というものは
一つあると思います。
そのほかに、やはりある居とある店の違いというものが
相当大きいのじゃないかと
考えております。たまたま仕入れてこられたものに、所定のマージンを加えて売ってもやれるような
規模の
小売り店もございましょうし、そういう形では残念ながら生計が確保できないということで、別途な
考え方で
価格をきめる、こういうこともございます。したがって、わりに近い距離で、一方の店は
相当である値段であるにもかかわらず、ある店では非常に高いという問題も起こり得るわけでございますので、それが
相当小売り関係につきましてはアンバランスがあるわけでございます。そういうところに、具体的にこの
市場が
モデルとして設置されますので、設置されますについてはどういうところに設置すべきか、また、その地域の方がどういうふうにそれを受け入れるかという問題は、きわめてこれは慎重に吟味いたしまして設置をいたす必要があるわけでございますが、現実にどこか
一つきまりますと、その地域の
価格形成がどういう
市場とのつながりで出ているか、また、その中にどういう形の
小売りの方がばらまかれているかという現実問題になるわけでございます。したがいまして、私
どもといたしましては、そこにできました
市場そのものは、施設その他につきましてこれだけの考慮をいたしておりますので、
形態から申しましても、当然これは近代化されておりますのでありますが、一応計算をいたしますと、
相当の合理化余力が出るわけでございますし、また、出なければ全くやる
意味がないと
考えるわけでございますが、そうかといって、その一割の余力をいきなりそこでもって、
モデルでございますからということでやってよろしいかどうかにつきましては、ねらいが、短期的にすぐ
価格を下げると申しますよりは、何と申しましても、
東京で二十
程度のものでございますので、それに
相当に関心が集まって、これならば私
ども体制を切りかえてやりたい、切りかえてもやれそうだという、そのめどを見せて差し上げるのが一番基本的なねらいだと
考えますので、そちらのほうのねらいのほうがむしろ大きいと思うのでございまして、また、いつの日かそれに手をつけておきませんと、毎度こういうかっこうを繰り返していくのはまずいと
考えまして、こういうものを打ち出しておりますので、いまの引き下げ余力をそのまま実施するかどうかにつきまして、とにかく審議会にも、
消費者の方も、あるいは
小売りの
関係者もお入りになりますので、そういう
方たちの御
意見をとくと聞いて、また地域、地域によって若干違ってもやむを得ない、また、それがほんとうではないかというふうにすら
考えているわけでございまして、それから試験中でということで、まあ、いわば自分の店を残しながらお入りになる、あるいはそういう方であれば
相当数店を持った方ではないだろうかという御質問でございますが、
先ほど申しましたように、一応私
どもの
考え方といたしましては、
相当余裕のある方がちょっと入ってみるという
考え方よりは、ほんとうに合理化の必要性を非常に痛感しておられる、むしろ零細な方が、自分ではとても踏み切れない、また、
資金はあっても
関係者と、いま四、五人の方が
一緒に組もうとしても適当なのが——経験者もいない、
モデルも見つからない、そういうようなことで踏み切れなくて、一番合理化の必要を具体的に
考えておられるのは、むしろ零細な
規模、つまり平均よりもあるいは下のような方がむしろそういう御要望が強い、しかもできないという場合が多いと思いますが、むしろそういう方を頭に置いて、そういう方が踏み切ってでもできますということでこれをやっておりますので、たまたまその地域に
当たりますれば、この中に入居していただくまでに踏み切っていただきました場合には、そういう入居の形でその方の希望が実現されるというふうに思うわけでございます。もし、そういう方がそこでやって、
相当うまくいくということでございますれば、そのときに踏み切れなかった他の零細な
方たちも、それじゃやってみようかという、かようなきっかけがつかめるのじゃないかと思います。いずれにいたしましても、大多数の方が、やはりこういう
モデルを見て、やればやれるのだという
一つの確証と申しますか、そういうものを持たれて、現実に用意しております
資金に要望を出していただきませんと、全体の合理化が進みませんので、こういう
程度の
モデルで歯がゆいわけでございますが、そういう
意味で私
どもはこれを進めたいと
考えておるわけでございます。