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政府委員(
久宗高君) 先ほどの、
恩典があるなしということよりも、
森部委員の御質問は、何か特別な他と違った有利なかっこう、有利な融資でありますとか、あるいは補助でありますとか、そういうものがかりにあったのでは
モデルとしての
意味がないのじゃないかという質問だったのです。そこで私のほうは、ここにお
入りになる方に特別な補助をするなりなんなりいたしまして、その結果たとえば安くできるとか、したがって、よく売れるとか、そういうようなことで
恩典がいくというようなことは考えておりませんという御説明をたしわけであります。したがって、この
管理会については、そこにおります小売の方が入られるのを前提としておりますので、この
管理会をつくりまして、それによって特別な補助をその方にして、それなるがゆえに、その方がほかのお方よりも有利にできるのだというようなことは考えませんで、この
施設を使って
経営を
合理化することによりまして、
一般的に小売
価格を下げるような
引き下げ余力が出てくる、あるいは
経営構造がよくなるということはもちろん期待しておりますけれ
ども、その方に特別な補助を与えたために、よそよりうまくいきますということにはしないという点を申し上げたわけでございます。したがいまして、ねらいといたしましては、再三申しておりますように、
価格それ自体の低位安定と、それから
構造改善の
モデルを示すということになるわけでございますが、まず、
消費者のほうからいえば、物価が、一番問題になっております
消費者につながります
小売りの
構造改善が進むということによりまして、
長期的に
小売り価格の安定を期し得るということが考えられておりますし、また、一番当事者でございます
小売り業そのもののほうにつきましては、どうも個人ではなかなか、踏み切って共同化がしたいし、
規模も拡大したいけれ
ども、できにくいという場合に、ここにお
入りになって、この
施設を使いながら
経営合理化をはかっていくこともできますし、また、何らかの事情でここにお
入りにならない方は、ここのデータをごらんになって、御決心がつけば、数人の方が御
相談になって、こういう
施設をつくろうとすれば、ここに
施設がございますからということで、そういうような結果としての
効果というものはもちろん考えられるわけでございますが、それなるがゆえにこれだけの提案をいたしておるわけでございます。ただ、繰り返し申し上げますように、
特定な、ここにお
入りになる方に特別な援助をして、それだからよそよりうまくいくというような形でないように、そこには十分な配慮を払ったつもりでございます。
なお、東京都と私
どもの
関係でございますけれ
ども、やはりこれは個別な
店舗の改善というよりは、
小売り業全体の
構造改善に関する
一連の
施策でございますし、物価対策の、
生産から
消費に至る
一連の
関係で持ち出したわけでございます。具体的には東京都でこれは始めることになると思いますので、東京都自体についていえば、いろいろお
考え方ができると思いますが、私
どもとしましてはやはりこれは一つの全国的な体制の中で、特に
小売り段階に非常に問題のありますところに、必要があればこれを拡大していきながら、全体としての物価対策、特に
小売り業の
構造に関するような問題でありますので、私
どもこういう形で作業いたしまして、都と御一緒に
相談しながらやれるような形に特別な考慮を払いまして、まあ特殊な規定を入れてございますが、そういう
意味でございます。御一緒にやってまいりたいということを考えております。