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説明員(
佐伯博蔵君) 夕張、
伊王島炭鉱の
災害に引き続きまして、再び、三たび
山野炭鉱で
爆発を起こしました。まことに申しわけございません。ただいまからその概要を御説明さしていただきます。
起こりましたのは、
山野鉱業株式会社の
山野炭鉱本坑でございます。これは
甲種炭鉱に指定されておるところでございます。場所は、
福岡県の嘉穂郡の稲築町でございます。それで、
災害が起こりましたのは、本日六月一日の十二時四十分ごろと推定をいたしております。いままで入りました
情報によりますと、
ガス爆発で、あるいはそれから
炭じん爆発に誘発したのではないかというふうにも考えられますが、その点、まだ正確にはわかっておらないわけでございます。
本日一番方で当坑に入坑いたしておりました者は五百五十二名でございます。現在、もう若干たっておりますが、大体十八時三十分現在でございますが、まだ
坑外に上がっておらない方が二百四十三名ございます。そのうち、十五名の方は杉谷第一卸しの八百メートルレベルのところにおきまして死亡されておることを
救護隊が
確認をいたしております。それから、そのほかに、現在二名の方が死亡いたしておりまして、九名の方が負傷なさっております。
災害が起こりますと同時に、直ちに
炭鉱におきましては
救護隊を招集いたしまして
坑内に入り、
罹災者の
救出等に当たっておりますが、ただいま申し上げましたように、現在のところ、まだ多数の方が
坑内に残られたままになっております。
事故発生と同時に、
福岡鉱山保安監督局のほうから、
麻田局長及び
武田石炭第一
課長以下十三名を直ちに
現地に
派遣をいたしまして、
罹災者の
救出の指導に当たっておるわけでございます。そのようなことで、まだ
坑内には
一酸化炭素及びメタンガスも相当ございますので、
救護隊活動によって
罹災者の
救出に励んでおる次第でございます。
それから、ただいま
通産省の
鉱山保安局長が三名の
監督官等を帯同しまして
現地のほうに向かいつつあるわけでございます。現在までの情勢はそういうことでございまして、
罹災者の
救出状況等につきましては、刻々
情報をもらっている最中でございまして、いまだそのような形で多くの方が
坑内に入っておられますので、一人でも多くの方が無事に
救出されますように祈っている次第でございます。
ただいままでわかっております
情報について御説明申し上げました。