○中田吉雄君 そういう
中小企業金融公庫が四十六ですか、都道府県に支店を持って十分
審査できないので、それぞれの県の
金融機関にまかせるという点でかなり厳密な
審査をするでしょう。しかし私の知る限りでは、たとえば農林漁業金融
公庫の金を受託銀行がやる場合には、それはなるほど最終的には、たとえば中国でいいますと岡山の——
金額にもよりますが、やります。しかし、県庁に尋ねたり、なかなか、この作業はだいじょうぶか——その調整はかなりやるのですよ。そういう点で私は、八〇%と二〇%では、これは私は、
中小企業金融公庫の金の受託
業務をやる
金融機関がやはり両建てを一極の保証としてやらせる大きな原因の
一つだと見ているわけであります。これは将来、だんだん各地に支店網が完備すればそういうこともなくなるでしょうが、直接貸しがだんだん多くなっていっていますから。しかし、これはなかなか早急には予算その他の
関係で、あるいは銀行員の養成その他でできぬと思うのですが、しかしこの差は、私はあまりにもひど過ぎはしないか、こういうふうに思うわけであります。ひとつ将来、中小企業庁のほうにおかれても、この点は、両建て等を防ぎ、実質的な
金利を少なくするためにも、私はこの点を検討していただきたい。この
商工委員会に池田総理が御健康のときに出てもらって、そしてこの問題を取り上げたら、手数料を払っているのだから絶対両建てはあり得ないということを申されました。経済に詳しい池田
大臣でもいかに実情に薄いかということを私は知りましたが、とにかく、この八〇と二〇は、どのような事情があろうとも、中小企業金融の実質
金利を高める大きな原因の
一つになっているということを申し上げて、ひとつ御検討をお願いしたい。この問題は、そういうふうにしまして、ひとつ総合的にあらゆる、開銀等を含めて、私は、もう一ぺんこの貸し出し
条件というものを検討をし、少なくとも、農業と同じようにとは言いませんが、もう少し中小企業向けの金融については、貸し出し
機関その他、劣勢産業ですから、考えてやるべきではないか、そのことを希望しておきます。
そして櫻内
大臣に特にお尋ねしたいことは、通産省
関係の
政府関係機関の
余裕金の預託についてであります。御案内のように、通産六法をたんねんに見ましても、なお、たくさんの通産省
関係の
政府関係機関があるにもかかわらず、その
余裕金の預託先が
商工中金がはずれているところがあるわけであります。この点について、前福田
大臣に対して
質問した際にも、そういうことは速急に改める、こういうことでしたが、今回、
石炭関係の
法案ではそういうことが
一つ改められたのですが、なお残っている問題があるのですが、これについての御所見をお伺いしたい。