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1965-04-22 第48回国会 参議院 外務委員会 第13号
公式Web版
会議録情報
0
昭和四十年四月二十二日(木曜日) 午前十時三十一分開会
—————————————
委員
の
異動
四月十三日
辞任
補欠選任
和田
鶴一
君
八木
一郎
君
山本
利壽
君
三木與吉郎
君
草葉
隆圓
君
鈴木
一司
君 四月十四日
辞任
補欠選任
三木與吉郎
君
山本
利壽
君
八木
一郎
君
和田
鶴一
君
鈴木
一司
君
草葉
隆圓
君 四月十五日
辞任
補欠選任
山本
利壽
君
河野
謙三
君 四月十六日
辞任
補欠選任
河野
謙三
君
山本
利壽
君
—————————————
出席者
は左のとおり。
委員長
小柳
牧衞
君 理 事 井上 清一君
草葉
隆圓
君 長谷川 仁君 委 員 木内 四郎君 黒川 武雄君
山本
利壽
君
岡田
宗司
君
羽生
三七君 曾祢 益君
国務大臣
外 務 大 臣
椎名悦三郎
君 運 輸 大 臣
松浦周太郎
君
政府委員
外務大臣官房長
高野 藤吉君
外務省条約局長
藤崎
萬里
君
運輸省航空局長
栃内
一彦
君
事務局側
常任委員会専門
委員
結城司郎次
君
説明員
外務省条約局外
務参事官
佐藤
正二
君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
理事
の
補欠互選
の件 ○
在外公館
の
名称
及び
位置
を定める
法律
及び
在外
公館
に勤務する
外務公務員
の
給与
に関する
法律
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院
送 付) ○
航空業務
に関する
日本国政府
と
マレイシア政府
との間の
協定
の
締結
について
承認
を求めるの件 (
内閣提出
、
衆議院送付
)
—————————————
小柳牧衞
1
○
委員長
(
小柳牧衞
君) ただいまから
外務委員会
を開会いたします。 この際、
理事
の
補欠互選
についておはかりいたします。
委員
の
異動
に伴い、
理事
が一名欠員となっておりますので、この際、その
補欠互選
を行ないたいと存じます。
互選
の方法は、その指名を
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小柳牧衞
2
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 御
異議
ないと認めます。
委員長
は、
理事
に
草葉隆圓
君を指名いたします。
—————————————
小柳牧衞
3
○
委員長
(
小柳牧衞
君)
在外公館
の
名称
及び
位置
を定める
法律
及び
在外公館
に勤務する
外務公務員
の
給与
に関する
法律
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
といたします。 まず、
提案理由
の
説明
を聴取いたします。
外務大臣
。
椎名悦三郎
4
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君)
在外公館
の
名称
及び
位置
を定める
法律
及び
在外公館
に勤務する
外務公務員
の
給与
に関する
法律
の一部を
改正
する
法律案
の
提案理由
を御
説明
いたします。 まず、本
法律案
の第一条におきましては、
大使館
の
新設
三館、
公使館
より
大使館
への
昇格
一館、
総領事館
の
新設
二館、
領事館
より
総領事館
への
昇格
二館、
領事館
の
新設
一館を
規定
いたしますと毛に、
タンガニイカ
の
国名
の変更に伴いまして
所要
の
改正
をいたしております。
大使館
の
新設
三館は、いずれも昨年中に独立いたしました地中海のマルタ、アフリカのマラウィ及びザンビアにそれぞれ
大使館
を
新設
し、近接の
大使館
をして兼轄せしめるものであります。
公使館
より
大使館
へ
昇格
する
公館
は、現在
パナマ大使館
が兼轄いたしております
コスタ・リカ公使館
でありまして、
コスタ・リカ
の
中米共同市場
における重要な
地位
にもかんがみ、
わが国
との
貿易関係
を一そう改善伸長し、かつまた、同国との
友好関係
を強化するため、同
公使館
を
実館
としての
大使館
に
昇格
するものであります。
総領事館
の
新設
につきましては、
インド
の
マドラス
、
スペイン領カナリア諸島
の
ラス
・
パルマス
に
実館
を
新設
することといたしております。
マドラス
はボンベイ、カルカッタとともに
インド
の
工業中心地
であり、また
わが国
との
貿易
、
経済協力関係
において最近とみに
緊密度
を増しております
南部インド
の
中心地
でもあります。 また、
ラス
・
パルマス
は、
東部大西洋
における
漁業
の
基地
として重要な
地位
にあり、
わが国
からも大手各
水産会社
をはじめ
中小水産会社
を合わせて五十五社が同地を
基地
として利用しており、昨年五月末現在
操業漁船
約百六十隻、乗り組み員約七千人の多きに達しております。よって、これら乗り組み員の保護、
現地官憲
との
交渉
、連絡、
漁船
の
船舶安全法
上の
検査等
の
領事事務
を行なうためここに
総領事館
を
新設
するものであります。 なお、トロント及びヒューストンの各
領事館
につきましては、それぞれ
わが国
との
関係
の
緊密化
に伴い今後
領事活動
の一そうの強化をはかるため、
総領事館
に
昇格
させることといたしております。
領事館
の
新設
一館につきましては、
豪州
の
ブリスベン
に実感を設置することといたしております。
ブリスベン
は、クインズランド州の
首都
として
豪州経済
の中でも重要な
地位
を占めており、
わが国
との
貿易関係
におきましても食糧、原材料、
鉱物資源
の
供給地
として、また、
わが国
からの
経済開発
、
企業提携等
に伴う
資本財
の
輸出先
としても大いに期待されております。 次に、昨年
タンガニイカ
がザンジバルと合邦してタンザニアと
国名
を変更いたしましたので、これに伴いまして
所要
の
改正
を加えることといたしております。 なお、本法案第二条におきましては、以上の
在外公館
の
新設
及び
昇格
に伴い、これらの
在外公館
町に勤務する
外務公務員
の
在勤俸
の額を定めております。 以上がこの
法律案
の
提案理由
及びその概要であります。 何とぞ慎重御
審議
の上、御賛成あらんことをお願いいたします。
小柳牧衞
5
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 以上で
説明
は終了いたしました。本案の
質疑
は後日に譲ることといたします。
—————————————
小柳牧衞
6
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 次に、
航空業務
に関する
日本国政府
と
マレイシア政府
との間の
協定
の
締結
について
承認
を求めるの件を
議題
といたします。 本件の
提案
の
理由
の
説明
は、去る四月八日に聴取いたしております。 まず、
補足説明
を聴取いたします。
佐藤参事官
。
佐藤正二
7
○
説明員
(
佐藤正二
君)
マレイシア
との
航空関係
は、まだ
マレイシア連邦
ができる前に、一九五八年に
日航
が
シンガポール線
の
運航
を開始いたしまして、一九六二年に
ジャカルタ
までこれを延長いたしまして現在に及んでいるわけであります。この
シンガポール
の
乗り入れ
は、当時ございました、九五二年に
締結
されました
日英航空協定
に基づいて行なわれておりましたわけでございますが、九六三年に
シンガポール
が
マレイシア
に併合されましたために、
日英航空協定
ではその
シンガポール
までの
乗り入れ
の権利というものが確保されないという
状態
になりましたので、そこで、
マレイシア政府
との間の
協定
をつくる必要ができまして、
マレイシア
との間の
協定交渉
を始めたわけでございます。それで、昨年の二月、八月と二回
交渉
を行ないまして、本年の二月にクアラルンプールでこれの署名を行ないましたわけでございます。この
協定
の案文に関しましては、いままで
日本
はちょうど二十でございますが、
各国
と
航空協定
を結んでいるわけでございますが、その
内容
とほとんど同様なものでございます。したがって、詳しく御
説明
する必要もないかと思いますが、一部御
説明
しなくてはならないと思いますのは、第六条にチェンジ・オブ・ゲージと称する
規定
が入っております。これはほかにも
前例
がないわけではないんでございますが、これは途中で
航空機
が、たとえば
東京
から
航空機
が飛び出しまして
シンガポール
あるいはその前の
バンコック
というところで小さな
飛行機
にこれを取りかえる。小さな
飛行機
に、こういう途中で乗り継ぎするというような場合に、
日本
に近いほうの
飛行機
を大きい
飛行機
にしておかたくちゃいけない。と申しますのは、途中からたくさんお客を乗せてしまうというようなことになるといけないという
意味
でその
締約国
に
——日航
であります場合には
日本
に近いほうには大きい
飛行機
を使い、
日本
から遠いところには小さい
飛行機
を使わなければならないという
規定
があるわけでございます。この
規定
は、他の
各国
の
航空協定
には間々見受けられる
規定
でございます。
マレイシア
との
関係
でこれを入れることになりましたので、これはちょっとほかの
協定
と違っております。それからその次に、第八条に
相手国
の
指定航空企業
に対して
収益
の本店に対する送金を認めるという
規定
がございます。これも新しい
規定
でございますが、これはむしろこちらの
希望
で、
日本
にとってはむしろ利益になる
規定
でございますので、入れてもらったということになっております。御
承知
のとおり、
航空協定
というのは、
協定
の
内容
はそういうふうな
原則規定
がずっと書いてございまして、
最後
に
附表
がついておりまして、この
両国
の
指定航空企業
が行なう
路線
を
規定
しておるわけでございます。この
路線
につきましては、この
附表
には、単にどの
地点
どの
地点
と書いてあるだけでございますので、お手元に差し上げてあります
協定
の
説明書
の一番
最後
のページに絵をつけておきましたから、それでごらんになっていただきたいと思います。これは
日本
の分だけでございますが、破線で書いてありますのが、この
協定
の中に載っております許可された
路線
でございます。実線で書いてありますのが、現在
日航
がやっております
路線
でございます。したがって、
東京
−
香港
−
バンコック
−
シンガポール
−
ジャカルタ
という線をいま
日航
が動かしているわけでございます。それから一方、これには出ておりませんが、
マレイシア
のほうは、
マレイシア
内の一
地点——バンコック
−サイゴン−
香港
−マニラ−台北−大阪−
東京
と出ておりますが、
マレイシア
の
指定航空企業
と申しますのはMALというのがございますが、実際には
東京乗り入れ
をまだ行なっておりません。したがって、この
路線
というものは使ってないという
関係
になります。 以上、あまり
補足
御
説明
することもないわけでございますが、御質問によってお答えしたいと思います。
小柳牧衞
8
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 以上で
説明
は終了いたしました。 これより
質疑
に入ります。御
質疑
のおありの方は、順次御発言を願います。
羽生三七
9
○
羽生
三七君 この
マレイシア
との
航空協定
の
審議
に
関連
をして、
日米
の
航空関係
、それから
日ソ
、それからもう
一つ
は
日本
と
パキスタン
と、この三つに
関連
をして二、三お尋ねしたいと思いますが、
日米航空協定
は三十六年と一二十九年の二回にわたって
交渉
が行なわれたわけでありますが、その後の
経過
はどうなっておるのか。われわれが
承知
しておる
範囲
では、第一回の
交渉
当時よりもむしろ現在の
アメリカ
の
態度
のほうがきびしくなっておると、こういうように
承知
しておりますが、その後の
経過
をお聞かせいただきたいと思います。
大臣
でなくてもよろしゅうございます。
栃内一彦
10
○
政府委員
(
栃内一彦
君) ただいまのお尋ねでございますが、いま
大臣
来られたばかりでございますので、私から初めにお答えいたします。
日米航空交渉
は昨年の夏第二回目を行なったわけでございますが、その後なるべく早く
交渉
を再開しようということになっております。先般来私の伺っているところによりますと、ワシントンの
武内大使
が先方と非公式に
お話
し中であるというふうに伺っております。
運輸省
といたしましては、できるだけ早く非公式な
交渉
が進みまして次の
正式交渉
という時期が早く来ることを期待している次第でございます。
羽生三七
11
○
羽生
三七君 そうやって第三回目の
交渉
が進むことを
希望
はいたしますが、実際問題としては、私
ども
が知っておる
範囲
では、
現状
ではこの
前進
にあまり期待をかけられないのではないかと、そういう小感じがするのでありますが、特に今度は
日英
−
日本
と
イギリス
との
航空協定
が一応話がついた。 ところが、これでは一応
アメリカ
の
ニューヨーク以遠——大西洋
から
イギリス
ヘ、
ロンドン
へ行く
路線
が
承認
されながらも、実際問題としては、
アメリカ
がこれを認めない限り
日英航空協定
は実効をあげ得ないという、そういう
状態
になると思う。でありますから、そうなってくると、いままでよりもさらに問題が
アメリカ
の
態度
にかかってくると思います。それで、このままではたしてこれを打開する
可能性
があるかどうか。特に、これは
外務大臣
なんかちょっと極端な
議論
だと言われるかもしれませんが、私は、あの
日米航空協定
を破棄するくらいの、
白紙
に戻すくらいの気持ちでないとこれは解決しないのじゃないかと、こう思っております。こういう
意見
は一部にもあるようです、これは極端な
議論
ですが。実際、こういう例は、フィリピンと
アメリカ
との
航空協定
ももう
白紙
に戻されております。このほかフランスや
インド
にも
前例
があります。しかし、そうしても一年間は
猶予期間
があるので、その間にみんな
改定交渉
をやっておる。まあそういう
前例
があるわけでありますね。だから、私はここで
日米航空協定
を破棄しろと言うわけじゃないけれ
ども
、そのくらいの心がまえでやらなければこの問題は解決しないのじゃないか。先ほど申し上げたように、第一回の
交渉
から見てむしろ最近のほうが
アメリカ
の
態度
はきびしくなっておる。しかも、
日英航空協定
が一応妥結を見ても、
アメリカ
が認めなければ、実際
上アメリカ経由ロンドン
というのは空文にひとしいことになる。したがって、この
日米航空協定
に取り組まれる
政府
の基本的な
考え方
が、いつも一方的に
平和条約締結
以来
アメリカ
に押しまくられておるという
現状
から見て非常に困難ではないか。しかも、この
日米航空協定
の場合は、私
ども
の
承知
しておる
範囲
では、かりにそういうようなことになっても、普通の
条約
や
協定
と違って、そうたいして
国際
間の問題を起こすものではないらしいので、それくらいなひとつ気がまえでやらないと妥結しないのじゃないかという気がしますが、この点ひとつ
運輸大臣
からお聞かせいただきたいと思います
——
具体的な
外交交渉
はあとから
外務大臣
にお聞きいたしますが、どうですか、
運輸大臣
。
椎名悦三郎
12
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) これはちょうど昨年の秋に
大統領選挙
がはさまりまして、いずれ機会を改めて
交渉
しようということでもって、今年から、先ほど
航空局長
から
お話
し申し上げたようないきさつで、とりあえず
駐米大使
の
武内
君が
非公式交渉
をやっておりますが、どうも御指摘のように、なかなかその
返事
が渋いのでございます。とうに
向こう
から一応
正式会談開始
についてのはっきりした
返事
が来るはずでありましたが、まだ、それがおくれておるというのが
現状
でございます。わがほうといたしましては、何としても現在の
協定
の
内容
は
均衡
を失しておるものでございますから、これを合理的に直したいという非常な熱意を持っておることは御
承知
のとおりであります。まあ、言う言わぬは別問題として、われわれとしては、重大な決意を持ってこの問題に臨みたい、かうよに考えております。
羽生三七
13
○
羽生
三七君
運輸大臣
、何か、
運輸省
のほうでそういうことについてもっと具体的に考えたことはないですか。
松浦周太郎
14
○
国務大臣
(
松浦周太郎
君) まあ、大局としては、いま
外務大臣
が
仰せ
になりましたような行き方をとる以外にないと思います。マスコミがこのことを全
国民
に報道いたすたびに
国民
の
考え方
は非常に熱してきておりまして、それが
国会
に反映してきておりまして、
国会
の
委員会
では、いま
委員会
やその他の有志間では
草案
をいろいろつくっておるのであります。その
草案
も一応見せていただいておりますが、相当強い文章のようであります。いずれ、これはとめようとしてもとまるものではないと思います。
国会
の
総意
に基づきまして、われわれは
国民
の意のあるところに向かって進む以外に道はない。そういうことは、
国会
の
総意
がきまりますれば、
外務大臣
も善処いたすことと思います。
羽生三七
15
○
羽生
三七君 それでですね、
アメリカ
の
航空機
の現在
太平洋岸
から
東部海岸
への
運航
は、多いときは週六百便といわれております。そこに
日本機
が三便くらい
——
いまのは週ですね
——
三便くらい入ったところで、
アメリカ
にはたいした影響もないし、しかも、いろいろ採算上の
理由
を
アメリカ
で口にしておったようですが、最近はかなりそういう点では好転しておるようです。ですから、全くいままでの反対していた
経済
的な
根拠
というものは少なくなってきておる。そういう
意味
で、
日本
がもっと強く押してもいい
根拠
が十分あると思うのです。
大臣
でなくとも
航空局長
でもよろしいですが、その辺どうですか。
栃内一彦
16
○
政府委員
(
栃内一彦
君) ただいま先生の
仰せ
られましたとおりでございまして、
前々回
の
交渉
のときには、ちょうど
ジェット機
が
国際航空界
に登場いたしまして、 いわばオーバー・キャパスィティーという現象が出始めておったわけで、
国際航空会社
はいずれも
経営状態
が悪くなっております。その後旅客の乗りが順調に伸びておりますので、
ジェット機投入
によるオーバー・キャパスィティーという問題も世界的に次第に解決いたしました。
大西洋路線
におきましては、
各国航空会社
とも次第に
収益
が好転しておる。特に
アメリカ
の
パンアメリカン
というような巨大な
会社
につきましては、非常な好
収益
をあげておるというふうに
承知
しておりますので、
前々回
に
アメリカ側
が
日本
の案を拒絶した
一つ
の
理由
というものは解消しておるというふうに考えられますし、昨年の夏の
交渉
においても、そういう問題については強い抵抗は示すわけにいかなかったと、かように考えております。
羽生三七
17
○
羽生
三七君 で、先ほど
運輸大臣
からも
お話
があったように、
衆議院
のほうでは、これに
関連
していろいろな決議なんかも考慮されておるようですから、先ほど来申し上げた
理由
によって、この問題について一段とひとつ思い切った努力をしていただくことを
希望
いたしますが、特に、先ほ
ども
述べたように、
日英航空協定
がせっかくまとまっても、その中間が切断されておったら、何も
意味
のないことになるので、なおさらこれを強く要望するわけです。 それから、これと
関連
をして、
日ソ
間の
——
私のほうはみな簡単ですから、どれもこれも
——日ソ
間の
航空協定
問題、これはまあ前々からいろいろな案が出て、まあそのままになっておるわけですが、最近では
日本
が、まあどの
航空会社
か知らぬけれ
ども
、とにかく
日本
が
ソ連機
を買って、それから
パイロット
も
ソ連人
を使って、
日航——
まあ
日航
というか、一応
日航
として
——日航
の
社員
として、それで
運航
してはどうかという
意見
も出ておるそうで、その
社員
としておる
期間
は何年とするかということに問題があるそうですが、これはあるいは
政府
の耳に入っておることかどうかそれは知りませんが、そういう動きも具体的に一部には出てきておるほどに、これもやはり
航空協定
の
前進
を望む声が非常に強いわけですね。で、それはとにかくとして、
東京
−モスコー間の
相互乗り入れ
の問題、それからまた、場合によると、一部には
新潟
−
ハバロフスク
間という
議論
も出ております。これは、ここにおる
岡田
君と私とこの前ソビエトに行って話し合ったときに、その問題がさんざん出まして、けれ
ども
、
政府
でもないわれわれがあまり深く立ち入るのはどうかということで、話はしましたけれ
ども
、まあ、立ち入ったことはやりませんでしたが、具体的には、
日ソ
間の
航空協定
についてはどういう
状態
になっておるのか。全然
前進
がないのか、あるいは
政府
が何か考えておるのか。特に、この前
コスイギン首相
が
佐藤総理
の
訪ソ
を要望して、それに
関連
をして
航空協定
なんかにもまあ触れるがごときそういう
書簡
も来ておるわけですね。で、今度は
赤城
さんも
訪ソ
されてその問題にもあるいは場合によったら
——目的
は違うけれ
ども
——
ことによったら触れぬわけでもないらしいので、この際ひとつ
日ソ航空協定——協定
はないが、
日ソ
航空問題についての
現状
をひとつお聞かせいただきたいと思います。
椎名悦三郎
18
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) ただいま
お話
がありましたように、
向こう
の
航空機
を使い
向こう
の
パイロット
を使って、それをまあ雇い上げたような形ではどうだとか、あるいはまた、区間を限定して、それから
日本
の
飛行機
から
向こう
の
飛行機
に乗り継ぎをするというようないろいろな案が出ておったことも十分
承知
しておりますが、
日米航空協定
で見るように、初めに
均衡
のとれない形でこういう問題を発足いたしますと、それがなかなか是正が困難である、そういう
考え方
に立ちまして、われわれとしては、当初から全くお互い五分五分の立場でやっていきたいという
考え方
を依然として持っておるわけでございます。先般の
コスイギン首相
からの
書簡
に対する返簡でも述べたとおり、
両国
の
航空機
によりまして
両国
の
首都
を経由してヨーロッパとアジアを結ぶ最短の
定期航空路
を開設したいということを開陳しておるのであります。これは、
両国
の
友好関係
を増進する上におきまして、あるいはその他、科学、文化の点におきまして、あるいは
経済
の点におきまして、いろいろの好影響をもたらす問題ですから、ぜひとの問題についてはっきりとした
向こう
のこれに対する反応をつかみたい、こう考えておりますが、まだその段階に達しておらないのが
現状
でございます。
松浦周太郎
19
○
国務大臣
(
松浦周太郎
君)
外務大臣
の
仰せ
になりましたとおりでありますが、ちょょと
補足
いたしておきますが、もう
一つ
お問いの
ハバロフスク
−
新潟
間の問題でありますが、これは石室君という、前に木材を輸入しておった小さな
会社
ですが、これがまあ
コスイギン
になる前からだということですけれ
ども
、
向こう
からお墨付きをもらってきておるのです。それで、われわれは、いま
外務大臣
が申されましたように、
首都
間の
乗り入れ
ということを条件として
交渉
いたしておりますが、
民間機
であるし、
日本
を代表した
日航機
ではない
民間機
であるから、
新潟
−
ハバロフスク
間だけを認可しろうということをしきりと航空局に申し込んできております。けれ
ども
、基本的な
考え方
は、
アメリカ
との
交渉
におきましても、
首都
間の
乗り入れ
を
中心
として、
ニューヨーク航路
を
交渉
いたしております。その他の
方向
におきましても、いずれも
首都
間の
乗り入れ
を
中心
といたしておりますから、
ソ連
及び中共だけを上海−長崎とか
新潟
−
ハバロフスク
とかということは、いまちょっと考えないというふうに断わっておる次第でございます。
羽生三七
20
○
羽生
三七君 私の言うのも、
ハバロフスク
−
新潟
間をすぐやれということを言っているわけではないんです。基本的には
首都間相互乗り入れ
という
原則
に立ちながらも、その後の
進捗状況
はどうかということで、野党のわれわれがそういう
会談
に臨んで立ち入ったことを言っておるのでは決してありません。 これは全く余談になるのですが、
外務大臣
、何か
新聞
を見ると、
赤城
さんが
訪ソ
されるときに、これは二、三日前の
新聞
に出ているんですが、
佐藤総理
の
訪ソ
を打診するというようなことが出ているんですが、そういうことがあるんですか。
椎名悦三郎
21
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) 一向耳にしておりません。
羽生三七
22
○
羽生
三七君 そういうことで、今度
赤城
さんが行かれた場合には、当然
漁業関係
だけのことだろうと思いますけれ
ども
、この
航空協定
についても、できるだけ
日ソ航空協定
が結ばれるような
方向
でひとつ努力してもらいたいと思いますが、それは全然今度の
赤城
さんの
訪ソ
には
関係
ありませんか、そういう問題に触れるという計画はありませんか。
椎名悦三郎
23
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) 全然、ほかの用事を足してくる時間的余裕があるかどうかと思いますが、全然考えておりません。
羽生三七
24
○
羽生
三七君 なにも
赤城
さんの
訪ソ
に
関連
しなくてもよろしいのです。これはできるだけそういう
方向
へ進めることを
希望
いたします。 それからもう一点、
パキスタン
との
関係
ですが、
パキスタン
は現在中共と
航空協定
を結んで、カラチ−
香港
−
東京
をカラチ−上海−
東京
というふうにすることを
希望
しているようにいわれているのですが、これは何かそういうあれはあったのですか。
佐藤正二
25
○
説明員
(
佐藤正二
君)
パキスタン
に関しましては一九六二年から
航空協定
があるわけでございますけれ
ども
、一昨年
パキスタン
のほうから
香港
の
乗り入れ
がなくなったからという
理由
で、広東あるいは上海から
乗り入れ
たいという申し入れがございました。いろいろ
議論
はしましたわけでございますけれ
ども
、こちらのほうからまだ中共に
乗り入れ
てないような
状態
でございますので、
現状
ではまだ時期尚早ということでこれを断わっている経緯がございます。
羽生三七
26
○
羽生
三七君 それはそういうことでしょうが、その場合、
パキスタン
が
日本機
の
運航
について問題になるようなことは起こりませんか。たとえば、
日本
と
パキスタン
との
航空協定
に何らかの障害が起こって、カラチ経由という問題が
一つ
の障害を受ける。南回りの
航空機
がみなそこを通るわけですが、そういう懸念は全然ありませんか。
佐藤正二
27
○
説明員
(
佐藤正二
君)
交渉
中には、
運航
の
交渉
のことでございますから、いろいろ
向こう
も
日本
に対して航空の便数に対してもバーゲンしているようなことでありまして、したがって、
お話
しのようなことも
交渉
中には出ております。
岡田宗司
28
○
岡田
宗司
君 フランスが中国と国交をつけた。いずれエール・フランスが中国へ
乗り入れ
ることになるだろうと思う。エール・フランスは御
承知
のように、
日航
と業務
協定
している。そうすると、やはり
パキスタン
との問題のようなものが起こってくるのじゃないかという気がするのですが、いま、そういうことについて具体的な何か話がありますか。
佐藤正二
29
○
説明員
(
佐藤正二
君)
可能性
としてはございます。まだ話は来ておりません。
岡田宗司
30
○
岡田
宗司
君 しかし、もしフランスがそういうふうな動きをするとすれば、
日航
が業務
協定
を結んでいるのですから、
パキスタン
の場合よりも複雑な問題が起こるのじゃないかと思いますが、どうですか。
栃内一彦
31
○
政府委員
(
栃内一彦
君) ただいまの
お話
でございますが、確かに
日本
航空とエール・フランスは南回り及び北回り両者につきまして
協定
をやっております。非常に両者の間緊密でございます。これは相当の歴史がございますが、今後もおそらく継続していくというのが両者の意思じゃないか。そこで御質問の、フランスが中共経由
東京
へ
乗り入れ
たいという場合に
日本
はどうか、その場合に中共とうまくいかないのじゃないかということですが、プール
協定
をやっておりますことは営業上あるいは収支上非常に緊密でございます。しかし、二国間の
協定
問題につきましては、
両国
のいわばナショナル・キャリアが緊密であるということは、
協定
を結ぶ場合、あるいは便数その他をきめる場合に、非常に友好的な雰囲気のあることは事実でございますけれ
ども
、いわばやや面を異にする、すなわちプールはプール、それから双方の権利は権利というような比較的割り切った
考え方
もしておるわけでございまして、必ずしも断わったからひびが入るということでもないのじゃないか。その辺は、やはり二国間の
政府
間の問題とキャリアの問題とは、緊密なようでまたそこに立場の相違があるというふうに考えますので、必ずしも私はプールがそういうことでこわれるというふうには考えておりません。しかし、多少気まずくなるという点はあり得るかもしれませんが、それはいずれにしましても、現実のいまの問題でございませんが、そういうことが起こり得るとすれば、そのときのいろんな客観情勢というものによって最終的にはきまる、かように考えております。
岡田宗司
32
○
岡田
宗司
君 これは
外務大臣
にお伺いしたいのですが、
パキスタン
が中国へ
乗り入れ
をやる。それからさらに、フランスがそういうことをやる。そうすると、中国と国交を結んでおるヨーロッパ諸国の
航空機
がさらに中国へ
乗り入れ
をやるという
可能性
も出てくると思うのです。その場合に、
日本
がいつまでもいまのような
態度
でもたもたしていますと、
日本
はもうそれこそバスの乗りおくれどころじゃない。全く後手後手と回ってずいぶんへたなことになってしまうだろうということが考えられるのです。したがって、中国との
関係
ということは、台湾を考慮していろいろとあなた方のほうで苦慮されておると思うのですけれ
ども
、しかし、航空の問題のごときはやはり前向きに解決するような
方向
に準備していかなければならぬのじゃないかと思いますが、
外務大臣
、どうお考えになりますか。
椎名悦三郎
33
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) 航空問題では、ただいまのところは一向前向きに進んではおりません。しかし、情勢がいろいろ変わってまいりますれば、その情勢に従ってやはり考えていかなければならぬということは、これは当然のことでございます。航空問題についても、情勢の変化に応じていろいろこれに対する
考え方
を研究しなければならない、こう考えております。
羽生三七
34
○
羽生
三七君 ちょっとそれに
関連
して。 この前、あれは予算
委員会
で曾祢さんの質問かなにかで、総理が臨時便かなにかを積み上げていってはどうかというような
意味
のことを言っておったように記憶しておるのですが、つまり、定期航空
——
正式な
協定
はちょっとむずかしいが、臨時便というようなものを積み上げていって当面の問題の打開策にしてはという
意味
にとれる発言をされておったと思うのですが、そういうことは考えておられませんか。
椎名悦三郎
35
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) 特殊な人が
日本
を訪れるそういう場合の
航空機
の臨時便を使ったらどうかというようなことがかつてあったように思われまするが、起こり得る問題だと思います。これはケース・バイ・ケースで慎重に対処してまいりたいというのがただいまの方針でございます。
岡田宗司
36
○
岡田
宗司
君
パキスタン
の場合ですと、中国という、
日本
がまだ国交を回復していない国を通って
日本
へ来る、こういうことです。こういうものまで一々
日本
がそれを拒絶しているということになると、これは全く前向きでないと思います。私はどうも、
パキスタン
が
日本
の
承認
していない国に立ち寄って
日本
に来たからといって、その
パキスタン
の
飛行機
を
日本
に
乗り入れ
るのを拒絶する
理由
はないと思います。だから、そういうような点について、もう少し、将来前向きにやっていきたいとするならば、考えていったらどんなものでしょう。そういう
態度
は依然としてかたくなに、中国を通ってくる
飛行機
はいずれの国の
飛行機
といえ
ども
入れない、こういう何か
原則
を立てて、それを貫かれようとするのですか。それじゃ、将来そういうヨーロッパの国々がふえてきたら、これは困ったことになるのじゃないですか。どうですか。
椎名悦三郎
37
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) ただいまの方針は、きわめてかような場合には慎重なひとつ
態度
をもって措置をしたい、こういう
考え方
でございます、ただいまのところは。
岡田宗司
38
○
岡田
宗司
君 慎重はけっこうかもしれませんけれ
ども
、慎重慎重で年じゅう後手後手に回ってしまって取り残されるようになっても、それでもなお慎重を貫いていこうというのですか。
羽生三七
39
○
羽生
三七君 ちょっと疑問な点を
一つ
お聞きするのですが、国交回復のない国を経由する
飛行機
の場合、
協定
を結ぶ当事国としてはもちろん国交があることはきまっておるけれ
ども
、それが国交を結んでいない国を経由してくる場合は全部拒否しておるということになっておるのですか、
国際
的にはどうですか。
椎名悦三郎
40
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) これは
承認
問題とは
関係
がなく取り扱われておるようでございます。
羽生三七
41
○
羽生
三七君 だから、この問題はそういうことが
原則
ではならしいので、十分考える余地があるのじゃないですか。直接の日中間の
航空協定
ということはさておいて、いまのようなケースの場合はもっと考慮する余地があるのじゃないかと思います。
椎名悦三郎
42
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) 全然考慮する余地もないというものではございませんので、きわめて慎重に取り扱おうと、こういうことであります。
草葉隆圓
43
○
草葉隆圓
君 それに
関連
して。これはむしろそういう
意味
でなしに、
日本
の
航空業務
をある程度保護するという
意味
が入っていないですか。つまり、現在でもイタリアあたりへとまるけれ
ども
、ほとんどお客を乗せることはなかったのです、途中から。ごく
日本
の航空はへんぱな取り扱いを受けておる。
向こう
から来たときは中共に入って、上海なりあるいは漢口を通って
東京
へ来るというかいへん距離が短くなってお客がそれを多く使う。そうすると、
日本
航空のほうはそのほうに多く取られる。したがって、
日本
も同時に開始するなら別ですが、
日航
に大きく影響する。ソビエトの場合も同様だと思いますが、ソビエトも、
ハバロフスク
までは
日本
の
飛行機
を使っても、その先モスコーやコペンハーゲンはソビエトの
飛行機
を使うこととなるなら、現在の
日本
の北回りは客の大部分を奪われ、商売にならない。だから、
経済
的の面を十分検討して考えてもらいたいのであります。
栃内一彦
44
○
政府委員
(
栃内一彦
君) ただいまの御
意見
、確かに、特にいまの北回り線とシベリア線の問題につきましては全くそのとおりでございます。シベリア線が開かれれば、北回り線は全部なくなるとは思いませんけれ
ども
、相当少なくなってくる。またその移るということについては、シベリア線は逆に考えれば重要な
意味
がある。要するに、
東京
からモスコーを通ってヨーロッパという
路線
の
経済
的な
意味
あるいはその他の
意味
が非常にあると思います。したがって、いま
仰せ
られましたように、他の国がシベリアの
路線
を開発したのに
日本
航空がこれにあずかれないということでは、非常な不利益、むしろ、
日本
航空の持っている現在のルートというものが影響を受けるのはそのとおりでございます。
パキスタン
との問題につきましても、もちろんそういう問題があると思いますが、やはり、問題は、
外務大臣
が
仰せ
られますように、いろいろないま
両国
間に問題があるというようなところが問題ではないか。
経済
的な問題というのももちろんあると思います。
岡田宗司
45
○
岡田
宗司
君 いまの
草葉
君の
お話
になった北回りとシベリア横断の
飛行機
の
経済
的な比較の問題ですが、いまのところ、
日本
からシベリアを通ってヨーロッパに行こうとすると、横浜からナホトカまで船に乗って、ナホトカから
ハバロフスク
まで汽車で行って、
ハバロフスク
から
飛行機
でモスコーに行って、そこからヨーロッパに行く、非常にめんどうだし、時間もかかる。しかし、費用は非常に安い。十万何千円かで、たぶん北回りのエコノミー・ク
ラス
の半分以下でしょう。で、いまのうちはまだ何ですけれ
ども
、おそらくそのうちにナホトカまで
ハバロフスク
から航空路が延びてくると、今度はもっと簡単になってしまうでしょうね。で、時間も短縮されてくる。そうなってくると、やはり北回りというようなものは相当大きな打撃を受けるのじゃないかというふうに感じられるのですが、どうでしょうか。
栃内一彦
46
○
政府委員
(
栃内一彦
君) 確かに、現在ナホトカ−
ハバロフスク
が、汽車で何時間かかるか、詳細は資料を見ませんとわかりませんが、私の想像でも非常に問題であろうと思います。これが
ソ連
内の国内航空路が開発されるという場合に、いま
仰せ
られますように、ポーラー・ルートというものは、まあ現在のポーラー・ルートがだめになるということはないと思いますが、そういうものがなければさらにふえたであろうポーラー・ルートのお客というものが、それだけ食われるということは当然かと思います。
岡田宗司
47
○
岡田
宗司
君 それと同じように、やっぱり
パキスタン
が中国へ
乗り入れ
る、ほかのヨーロッパ諸国の
飛行機
も中国へ
乗り入れ
てくるということになってくると、南回りの
日航
というものもいろいろな
意味
でその打撃を受けるんじゃないですか。だから、いつまでもその
パキスタン
の
乗り入れ
を拒否しているような
態度
というものは、とれなくなるんじゃないですか。そういうふうに考えたら、いまのうちからもっと積極的に考え直していってみたほうが私はいいんじゃないかと思うんですがね。台湾や
アメリカ
に対する気がねであったら、そんなものはやめてもらいたいと思うんですよ。
外務大臣
どうです。
椎名悦三郎
48
○
国務大臣
(
椎名悦三郎
君) よく研究いたします。
羽生三七
49
○
羽生
三七君 もう
一つ
。さっきのところへ戻るんですが、
日米航空協定
の第三回
交渉
はいつごろやる予定ですか。
佐藤正二
50
○
説明員
(
佐藤正二
君) まだ時日はきまっていたいようでございます。近い将来に行なわれるということでございます。
小柳牧衞
51
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 本件の
質疑
は、この程度で終わります。 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時二十五分散会 —
——
——
・—
——
——