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相澤重明君 いろいろ町の話を聞いてみると、最近はむしろ、ガソリンよりはLPGのほうが値段が高くなりつつある、しかも、なおかつ数量を確保するのがなかなかたいへんだと、こういうような話を私聞くわけです。そうすると、特に政務次官も出席ですから、これは
運輸省の所管事項として私はやはりこの点、重大関心を持っていただかなければならぬのは、さきに衆参両院の本会議でも、山陽特殊鋼の倒産によって
関連事業がどのくらい多くの被害を受けたかということは、すでに
政府も御
承知のとおりだと思うのです。ところが、いま
自動車関係の業者が、これはバスの人にせよ、あるいはハイヤー、タクシーの者にしても、また貨物の問題にしても、この消費するガソリンあるいはLPGの値段が上がるということは、それだけ経営を困難に私はすることだと思う。特に大企業のものは例外といたしまして、普通まあ
運輸大臣が
認可をするハイタク業者なんというものは、中小企業、むしろ零細業もかなりあるのではないか。特に私
どもがいつも
政府に注目をして要請をしておったのは、個人タクシーとか、あるいは駐留軍の離職者のハイヤー、タクシーとか、そういうものをすすめてきたのでありますが、そういう零細業とか中小企業の場合は、あまりにも関連のコストが高くなれば、それだけその
人たちの生活というものは脅かされる、ひいては、その
事業というものが私は遂行できぬのではないかと、こう思うのです。そういう
意味で、通産省の所管とはいいながら、この大衆の足を確保するための公共的な立場にある
自動車行政については、私は
政府自体が相当のやはり
考えを持たないと、なるほど、五百億も関連して倒れたということになれば、すぐに火がつくかもしれないけれ
ども、一軒や二軒の自動車会社がつぶれたから、あるいはスタンドがつぶれたから、それで声が出てくるかというと、そういうことには、これは私はならぬと思う。そういう
意味で、現在のLPGの不足について、どういうふうにしたらいいのか。いま
局長の答弁では、春になればLPGの使用も家庭用は少なくなるから緩和されるだろう、こういう甘い見通しを持っておったと思うのですが、しかし、すでにさようですか、業者も
東京に集まってこの打開策というものを緊急的にいま討議を進めておると私
どもは
承知をしておるわけです。そうすると、単に業者がつぶれてから、あるいはまた、経営が成り立たないようにひどい患者になってから手を加えるということは、これはなかなか困難だと私は思う。そういう
意味で、LPGの問題をはじめとして、このガソリン消費等について、
自動車関係について
政府はどう対処していくのか、この際、ひとつ承っておきたいと思うのです。どうですか。