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吉田忠三郎君 各
関係の
機関あるいはその衝に当たっていたものは、これは誠心誠意やったことについては、私は否定しているわけではないのです。一生懸命やったということといまの
誤認の問題は別に、各省庁の横の
連絡がとれていなかったということ、それからばらばらにやっているということとは、おおよそ性質が違うと思うのです。私は誠心誠意やったことについては認めてもいますが、問題はやはりかりに
誤認であったとしても、統一的なやはりいまのところ法律は、そういうものはありませんから、
航空局長がかわって命令をするとか何かということになっていませんけれ
ども、せめて前段のいろいろ話をしたこういうりっぱな
協定案があるのですから、これさえ守られておれば、だれかが主宰するものがあったと思う。そこから、
海上保安庁あるいは
防衛庁でもけっこうでしょう、そういうところが的確な
連絡をとられて
捜索活動を開始したり、あるいは解除をしたりするものだろうと思う。そういう点欠けていたのですよ。これはもうまぎれもない事実なんです。これは
運輸大臣今回だけじゃないのです。再三言うけれ
ども、去年のときにもこういう悪い面が露呈されたのです。かってに、
捜索する
範囲もばらばら、
捜索のやり方もこれまたばらばらなんです。そういう結果、
遭難機はどこかの山の中に墜落していたのだけれ
ども、発見までに三日もかかったのですね。今回と同じようにこれが非常に社会問題化した。それを二度とそういうあやまちを起こさないようにということで、その経験、体験を踏まえて
航空局が曲がりなりにもこういうものを策定してやっていたにもかかわらず、五日、三日ならいざ知らず、ぼくはこんなことを言いませんよ、一年有余たってまだ
協定ができないなどというのは、幾らお役人仕事かしらぬけれ
ども、貴重な
国民の税金を扱い政策、施策をやっている役人の方々が何を考えているか、しかも口を開ければ、
運輸大臣はじめ
人命の尊重などと言っていますけれ
ども、そういった
事柄が、今度の経過を見て、みじんも私は認めることができないと思う。そういう
立場で、私は答弁は必要ありませんから、
海上保安庁、それから
防衛庁、いずれも自分たちのなわ張り擁護のためではなくして、
国民の生命財産を守るという高い見地に立って、この
協定を煮詰めて早く
協定化をして、三たびこういうことの起こらないことを私は要望しておきます。
それから、ただいま予算審議をしておる段階ですから、この
委員会でも主として私は国鉄の長期計画の予算面を若干いま
質疑をしている段階です。
提案理由の説明があったときに、
大臣に
基本の問題ですから伺っておりますから、例の六百八十八億の特別鉄道債券の点について非常に
大臣御努力されておりますことを私認めております。認めておりますけれ
ども、いまだにこれがまだ聞くところによると、大蔵省と
大臣のほうとは、かちっとした答えが出ていないやに聞いております。そういう事情の中では、予算はもう三月三十一日にはこれは何だかんだ言ってもあがっていくでしょう。具体的に予算があがりますれば、四月以降になるかあるいは五月以降になるか別として、すみやかに、つまり当面経済要請に
基づく長期計画ですから、一日も早くその計画を実施していかなければなりません。必然的に資金が必要になってくる。こういうことになりますから、私はこの六百八十八億の問題というのは、国鉄を経営担当していく人としてはたいへんな問題だと思うのです。そこで、
かなり時間が経過していますから、その後の大蔵省との折衝の結果、例の日銀の担保適格債の問題がどこまで進んでいるか。それからまだ交渉の過程だとするならば、予算が三月三十一日に通過するまでにそれが明確になるのかどうか。その辺の展望、判断といいますか、
大臣の所見を少し聞かしていただきたいと思うのです。