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1965-02-04 第48回国会 参議院 運輸委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
四十年二月四日(木曜日) 午後二時三十二分
開会
—————————————
委員
の
異動
一月二十九日
辞任
補欠選任
天坊
裕彦
君
松平
勇雄
君
—————————————
委員長
の
異動
一月二十九日
野上進
君
委員長辞任
につき、その
補欠
として
松平勇雄
君を議院において
委員長
に 選任した。
—————————————
出席者
は左の通り。
委員長
松平
勇雄
君 理 事
天埜
良吉君 金丸 冨夫君
吉田忠三郎
君 委 員 加賀山之雄君 河野 謙三君
木暮武太夫
君 谷口
慶吉
君 平島 敏夫君
前田佳
都男君 相澤 重明君 岡 三郎君 中村 正雄君
国務大臣
運 輸 大 臣
松浦周太郎
君
政府委員
運輸大臣官房長
堀 武夫君
運輸大臣官房会
計課長
須賀貞之助
君
運輸省鉄道監督
局長 佐藤 光夫君
事務局側
常任委員会専門
員
吉田善次郎
君
説明員
運輸省鉄道監督
局国有鉄道部長
深草 克巳君
日本国有鉄道総
裁 石田 礼助君
日本国有鉄道常
務理事
遠藤 鉄二君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
理事
の
補欠互選
の件 ○小
委員
の
補欠選任
の件 ○
運輸事情等
に関する
調査
(
昭和
四十年度
運輸省
及び
日本国有鉄道関係予
算に関する件) (
今期国会提出予定法案
に関する件) (
日本国有鉄道
の
運営
に関する件) ○
鉄道敷設法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)
—————————————
松平勇雄
1
○
委員長
(
松平勇雄
君) ただいまから
運輸委員会
を
開会
いたします。 この際、一言ごあいさつ申し上げます。 このたび、はからずも、
運輸委員長
に選任されました。何ぶんにもふなれな者でございまするから、
委員
の
皆さま方
の絶大なる御支援と御協力によりまして円滑なる
委員会
の
運営
をいたしたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
—————————————
松平勇雄
2
○
委員長
(
松平勇雄
君) 初めに、
理事補欠互選
についておはかりいたします。
理事天坊裕彦
君の
委員辞任
に伴い、
理事
が一名
欠員
になっておりますので、この際その
補欠互選
を行ないたいと存じます。
互選
は、投票の方法によらないで、
委員長
にその指名を御一任願いたいと存じまするが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松平勇雄
3
○
委員長
(
松平勇雄
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
理事
に
江藤智
君を指名いたします。
—————————————
松平勇雄
4
○
委員長
(
松平勇雄
君) 小
委員
の
補欠選任
についておはかりいたします。
天坊裕彦
君の
委員辞任
に伴い、
鉄道事故防止対策
に関する小
委員
は
欠員
になっております。この際
補欠
として
野上進
君を指名選任いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松平勇雄
5
○
委員長
(
松平勇雄
君) 御
異議
ないと認めます。
—————————————
松平勇雄
6
○
委員長
(
松平勇雄
君) 次に、
委員会
の
定例日
について御報告いたします。 先ほどの
理事会
におきまして、
今期国会
における
委員会
の
定例日
は、従来どおり火曜及び木曜を一応の
定例日
とすることに決定いたしましたので、さよう御承知願いたいと存じます。 なお、火曜は午後一時、木曜は午前十時
開会
を
予定
いたしております。
—————————————
松平勇雄
7
○
委員長
(
松平勇雄
君) まず、
昭和
四十年度
運輸省
及び
日本国有鉄道関係予算
について
説明
を聴取いたします。
松浦運輸大臣
。
松浦周太郎
8
○
国務大臣
(
松浦周太郎
君) 昭和四十年度の
運輸省関係
の
予算
について御説明申し上げます。 初めに、
予算
の規模について申し上げます。 まず
一般会計
について申し上げますと、
歳入予算総額
は十八億三千五百八十二万九千円、
歳出予算総額
は
他省所管計上分
八十八億九千七百十五万七千円を含み一千十五億三千四万一千円でありまして、この
歳出予算総額
を前年度
予算額
と比較いたしますと、百四十億六千六十五万三千円の増加となっており、約一六パーセントの
増加率
を示しております。 この
増加額
の内訳を見ますと、
行政費
では六十一億九千七百七十九万円、
公共事業費
では七十八億六千二百八十六万三千円の増加となっております。 次に、
特別会計
について申し上げます。 まず、木船再
保険特別会計
の
歳入歳出予算額
は四億二千四百五十二万一千円で、前年度に比較して約七千万円の増加となっております。
自動車損害賠償責任
再
保険特別会計
につきましては、
歳入歳出予算額
を前年度
予算額
の約二倍に当たる六百二十八億五千百八十二万九千円といたしております。
港湾整備特別会計
の
歳入歳出予算額
は、昭和四十年度を
初年度
とする新
港湾整備
五カ年計画に基づいて港湾の
整備
を推進するため、前年度より約七十八億円増額して五百五十億九千七百三十二万三千円といたしております。
自動車検査登録特別会計
の
歳入歳出予算額
は十七億八千五百八十万二千円で、前年度に比較して約二億六千五百万円の増加となっております。なお、以上の経費のうちには、
一般会計
、
特別会計
を通じ、定員二百五十九名の純増に伴う経費が含まれております。 このほか、昭和四十年度
財政投融資計画
中には、当
省関係分
といたしまして、約三千三百七十三億円が予定されております。 昭和四十年度
予算
におきましては、当省は、本格的な
開放経済体制下
に入りきびしい
国際競争
にさらされることとなった
わが国
の
国際収支
の均衡をはかるとともに、
高度成長
により生じたひずみを是正して経済の
安定成長
に寄与するため、
貿易外収支
の改善と輸出の振興、
輸送施設
の
整備増強
、
運輸事業
における
中小企業
の基盤の強化、
交通安全対策
並びに
防災対策
の強化、
科学技術
の
振興等
に重点を置き、次に申し述べる諸施策を積極的に推進する所存であります。 以下
部門別
に
重点施策
の要旨を御説明申し上げます。 まず、
海運関係
では、 第一に、
外航船舶
の建造に必要な資金として、
日本開発銀行
からの融資五百六十一億円を予定しております。これによりまして、昭和三十九年度の百二十万総トンに引き続き、四十年度において百五十万総トンの
外航船舶
を建造し、邦船の積み
取り比率
を苛めて、近年赤字の増大しつつある
貿易外収支
の改善に貢献いたしたいと考えております。 第二に、
外航船舶
の
建造融資
にかかる
海運企業
の
金利負担
を軽減して、
わが国海運
の
国際競争力
を強化するため、
利子補給
に必要な経費として、
市中金融機関分
十一億四千五百八十四万九千円、
日本開発銀行分
二十三億二千五十一万七千円を計上しております。 なお、二十一次船の
利子補給
についての
国庫債務負担行為限度額
として、
市中金融機関分
三十三億九千八百七十九万五千円、
日本開発銀行分
百三十一億七千九百七十八万五千円を計上いたしております。 第三に、海通の
国際競争力強化対策
の一環として
外航船腹
の
船質改善
を進めることとし、これに必要な資金として
日本開発銀行
からの融資十億円を予定しております。これによりますと、
老朽化
、不
経済化
の著しい船舶の
代替建造
及び改装を行なう予定であります。 第四に、三
国間輸送
を促進して外貨の獲得と
海運市場
の拡大をはかるため、三
国間輸送助成金
八億三千四百万円を計上しております。 第五に、
移住船
の運航の安定と
移住者輸送
の
合理化
をはかるために必要な経費として、昭和三十九年度における
移住船
の運航により生じた欠損に対する
補助金
二億三千八百五十七万三千円と、
移住船
五隻のうち三隻を
貨物船
に転用するに伴い
船舶所有者
に対して交付する
助成金
二億二千百三十九万六千円を計上いたしております。また、
移住船
の残る二隻につきましては、
移住者席
を改装し、
一般旅客
も誘致することによって採算の向上をはかることとし、このための改装に必要な資金として、
日本開発銀行
からの融資二億円を予定いたしております。 第六に、内
航海運
の
近代化
に必要な資金として、
財政融資
五十一億三千六百万円を予定しております。これは、三十九年度に引き続き、
老朽運炭機帆船
、
沿岸木造タンク船
を解撤して
専用船
の建造を推進するため、これに要する
財政資金
を
特定船舶整備公団
に対し融資しようとするものであります。 第七に、
離島航路
の
整備
に必要な経費として、七千三百十四万五千円を計上いたしております。これは、
離島住民
の交通を確保するため、航路の性質上経営の困難な
離島航路事業者
に対して、その航路を維持させるため
補助金
を交付しようとするものであります。 第八に、
国内旅客船
の
整備
に必要な資金として、
特定船舶整備公団
に対する
財政融資
九億円を予定し、老朽の
代替建造
、
離島航路
における
小型船
の
大型化等
を推進して
海上旅客
の安全と利便の増進をはかりたいと考えております。 次に、
船舶関係
につきましては、 第一に、
造船技術
の振興に必要な経費として六百五十二万八千円を計上しております。これによりまして、新技術の火船への適用を促進するために必要な
海上実験船
の建造に関する調査と新たな内
航輸送方式
の開発に関する調査を行なうこととしております。 第二に、中
小型造船業
及び
造船関連工業対策
として、七百七十九万一千円を計上しております。これによりまして、
中小造船業
及び
造船関連工業等
の
中小企業
に対する指導並びに調査を行なおうとするものであります。 次に、
船員関係
につきましては、 第一に、
船員需給対策
の強化と
船員教育機関
の
整備
に必要な経費として、二千七百六十七万四千円を計上しております。これによりまして、船員の
需給計画
を策定してこれに基づく
必要労働力
の確保をはかるとともに、海技大学校、
海員学校等当省
の所管に属する船員の
教育施設
の
整備
を行なうことといたしております。 第二に、船員の
福祉厚生
を増進するため、
船員厚生施設
を
整備
する者に対して
施設費
の一部を補助することとし、二千五百万円を計上いたしております。 次に、
港湾関係
について申しあげます。 最近の
港湾取り扱い貨物量
の急速な増大、船舶のふくそうによる
海難事故
の増加、さらに新
産業都市
の建設をはじめとする
地域開発
諸施策の進展といった情勢に対処し港湾の
整備
を緊急に推進する必要がありますため、今回昭和川十年度を
初年度
とし総
事業費
五千五百億円にのぼる新たな五カ年計画を策定することといたしました。 このため、計画の
初年度
たる昭和四十年度におきましては、
港湾整備事業費
として、当
省所管一般会計予算
に三百二十二億六百三十八万九千円、
総理府並び
に
労働省所答予算
に七十四億九千五百十万円を計上し、これに対応いたしまして
港湾整備特別会計
の規模を五百五十億九千七百三十二万三千円といたしております。これによりまして、
外国貿易
港、
主要航跡
並びに新
産業都市
及び
工業整備特別地域
の中核となる港湾の
整備
に重点を置き
横浜港外
三百三十、港の
整備
を行なうとともに、
石油港湾
として
堺港外
二港、
鉄鋼港湾
として
名古屋港外
四港及び
石炭港湾
として苫小牧港について
特定港湾施設
の
整備
を行なら予定であります。 第二に、港湾の
整備
に並行して、公共の用に供せられる上尾、
荷役機械
、
引き船等
の
港湾機能施設
を五カ年間に総
事業費
一千億円をもって
整備
することといたしました。このため、四十年度においては、これらの
港湾機能施設
の
整備
を行なう
港湾管理者
に対し、
地方債
の起債の
あっせん
百十億円を予定しております。なおこのほかに、
特定船舶整備公団
と
港湾運送興業者
との
共有方式
によるはしけ、
引き船
、
荷役機械
の
整備
のため、同公団に対する融資四億一千二百万円を予定しております。 第三に、
港湾管理者
の行なう
臨海工業用地
及び都市再
開発用地等
の造成を促進するため、
地方債
の起債の
あっせん
四百三十億円を予定しております。 第四に、
港湾都市防災事業
の推進に必要な経費として、当
省所管予算
に百二億八千五万六千円、
総理府並び
に労働行
所管予算
に三億八千九十万円を計上しております。これによりまして、東京港、大阪港その他
主要港湾部市
における高潮、
地盤沈下等
の災害を防止するため
海岸事業
を計画的に進めるとともに、
災害復旧
を強力に推進する所存であります。 次に、
鉄道関係
につきまして申し上げます。 第一に、国鉄につきましては、四十年度より新たに、総
投資額
約三兆円にのぼる新
長期設備投資計画
を発足させ、
大都市通勤輸送
の改善、
過密ダイヤ
の緩和及び
保安対策
の強化をはかることといたしました。このために必要な経費として、四十年度は
財政融資
一千六百億円を予定しております。なお、
国鉄関係予算
につきましては、後ほど別途御説明させていただきたいと思います。 第二に、日本鉄道建設公団による
鉄道新線
の建設を推進するため、同公団に対し、
産業投資特別会計
からの
政府出資
十億円を計上し、
財政融資
として四十億円を予定しております、さらに、同公団の発行する
鉄道建設債券
の金利と
資金運用部資金等
からの
借り入れ金利
との差等を勘案して交付する
補給金
二億円と、同公団の経営の
健全化
をはかるため、公団が無償で貸し付ける
鉄道施設
に対する
貸し付け料相当額
の一部を補助するために必要な経費六千百万円を計上しております。 第三に、大部市における
地下高速鉄道網
の
整備
を促進するため、
建設所要資金
として
財政融資
及び
地方債
の起債の
あっせん
四百六十億円を予定するとともに、三十九年度における
地下鉄道建設費
の一部を補助するために必要な経費三億三千八百十三万六千円を計上しております。 第四に、
大都市
における
輸送力増強
と
保安対策
の強化をはかるため、
日本開発銀行
からの融資五十五億円を予定しております。これによりまして、
郊外私鉄
の
都心乗り入れ
、
踏切道
の
立体交差化等
を促進することとしております。 第五に、
中小私鉄
の助成に必要な経費として、七千八百四十八万一千円を計上しております。これによりまして、
地方鉄道軌道
の新
線建設
または欠損に対して補助するとともに、
豪雪地帯
における
防雪設備
の
整備
を促進して
地方住民
のための交通を確保し、民生の安定に符与することとしております。 次に、
自動車関係
につきましては、 第一に、
自動車事故対策
の強化に必要な経費として、二千百十四万円を計上いたしております。これによりまして、
自動車
の
重大事故
の原因を徹底的に調査し、これに基づき
自動車運送事業者
に対する
指導監督
を強化するとともに、
自動車損害賠償保障制度
の充実をはかることといたしております。 第二に、
自動車
の激増に対処し、
自動車
の
検査登録事務
を円滑に処理するため、
自動車検査登録特別会計
において十七億八千五百八十万二千円を計上いたしまして
検査場
十一カ所十七コースを
整備
するほか、
検査登録要員
を百五名増員して
業務体制
を強化することといたしました。 第三に、
日本自動車ターミナル株式会社
(仮称)に対する
政府出資
五千万円を計上するとともに、同社に対する
日本開発銀行
からの融資五億円を予定しております。この会社は、
大都市
及びその周辺の地域における大規模な
自動車ターミナル
を
整備
して都市の再開発、
道路交通
の
円滑化
並びに
自動車運送
の
合理化
をはかることを目的としており、四十年度においては
東京郊外
の
総合流通センター
における
トラックターミナル
の建設に着手することにいたしております。 次に、
航空関係
につきましては、 第一に、
日本航空株式会社
に対する
助成策
として
産業投資特別会計
からの出資十五億円を計上し、同社の発行する社債五億円について
債務保証
を行なうこととしております。これによりまして、激化する
国際競争
に備え、
日本航空
の
国際航空路線
を増強するとともに、同社の
資本構成
の
健全化
をはかろうとするものであります。さらに、
国際航空路線
の充実のためには、乗員の増強が急務であることにかんがみ、三十九年度に引き続き国際線の
乗員訓練費
の一部を補助することとして、三億五千万円を計上いたしております。 第二に、新
東京国際空港
の建設のため必要な経費として、
大蔵省所管予算
に新
東京国際空港
公団(仮称)に対する出資五億円を計上いたしております。新
東京国際空港
は昭和四十五年度までに建設することを目途としておりますが、
候補地
がきまり次第、測量、
用地買収
または補償に着手することといたしております。 第三に、国際及び
国内空港
の
整備
に必要な経費として、当
省所管予算
に四十九億六千二百八十万円、
総理府所管予算
に四億二千百十万円を計上いたしております。これによりまして、
東京国際空港
の第二期
整備工事
、大阪国際空港の
拡張工事
を行なうとともに、
福井外
七空港の
継続整備
、
南紀空港
の
新規整備
、
名古屋
ほか十八空港の
改良工事
を行なう予定であります。 第四に、航空の
安全強化
に必要な経費として四億九千五百十九万五千円、
国庫債務負担行為額
十五億八千百二十四万四千円を計上しております。これによりまして、
航空交通管制業務
の
自動化
に着手するとともに、
航空無線標識施設
の
整備
を行ない、さらに
航空保安施設
の増加に対処しこれらの施設を検査する
航空機
一機を増強することといたしております。 第五に、航空大学校における教育の充実をはかるため
教育用航空機
を購入するほか、
教育用
諸施設を
整備
するため一億三千七百五十万七千円を計上しております。 次に、
観光関係
につきましては、 第一に、
国際観光振興会
に対する
助成策
として、
政府出資
一億四千万円、
補助金
七億百六十五万三千円を計上しております。これにより、
海外事務所
一カ所の新設、
海外宣伝資料
の
充実等国際観光振興会
の業務の
拡充強化
を行なって
国際観光
の振興をはかるとともに、
振興会
の事業を効率的かつ強力に実施するため
本部事務所
を
整備
することといたしております。 第二に、
ユースホステル
の
整備
に必要な経費として、五千二百八十六万四千円を計上いたしております。これは、
内外青少年
の交歓による
国際親善
の促進と健全な
国民旅行
の発展をはかるため、十カ所の
公営ユースホステル
の建設を行なうこととし、その
整備費
の一部を
地方公共団体
に対して補助するものであります。 次に、
海上保安関係
について申し上げます。 第一に、海上における安全の確保と治安の維持をはかるため、
巡視船艇
十隻の
代替建造
、
航空機
一機の増強を行なうほか、千歳に
航空基地
を新設することとし、十億八千六百五十九万七千円、
国庫債務負担行為額
三億五千四十四万円を計上しております。 第二に、
海上警察力
の強化のため必要な経費として、九千二百二十九万八千円を計上しております。これは、最近における
領海侵犯等
の悪質な
海上犯罪
の発生に対処し、
レーダー
、
武器等
を
整備
して
国境警備体制
を強化するとともに、
警備用自動車
及び
高速機動艇
を増強して
警察力
の
機動性
の強化をはかるためのものであります。 第三に、
航路標識
の
整備
に必要な経費として十四億四百十五万円、
国庫債務負担行為額
一億四千四百九十七万八千円を計上しております。これによりまして、
港湾標識
、
沿岸標識
、
電波標識等
を新設するとともに、既存の
航路標識
について
改良改修
、
集約管理体制
の
強化等
を推進しその機能の向上をはかることといたしております。 次に、
気象関係
につきましては、 第一に、予報、観測及び
通信施設
の
整備強化
をはかるため二億一千百八十四万三千円、
国軍債務負担行為額
五千二百六十二万三千円を計上しております。これによりまして、高性能の
電子計算機
を導入して
予報精度
の向上をはかるほか、観測測器の
近代化
及び
通信施設
の
整備
をはかることといたしております。 第二に、
防災気象業務
の
整備
に必要な経費として、三億五千三百七十三万六千円を計上しております。これによりまして、松江に
気象用レーダー
を設置して
豪雨雪
の実況を的確に把握するほか、河川、地震及び火山の
観測施設
を
整備
して水害、地震、
火山等
による災害を防止する体制を
充実強化
するとともに、
農業気象業務
の
対象地域
を拡張して
天然現象
による農作物の被害を防止軽減することにつとめたいと考えております。 第三に、海洋並びに
海上気象
の観測の
充実強化
をはかるため
老朽観測船
の
代替建造
を行なうこととし、二億三千五百三十七万一千円、
国庫債務負担行為額
六億四十八万五千円を計上しております。 最後に、
科学技術関係
について申し上げます。これまでに申し述べた諸施策を推進するに当たり、これらの基礎として
運輸関係
の
科学技術
を一そう振興する必要があると考えられますので、
所轄試験研究機関
を
整備
拡充して研究を推進するとともに、民間の行なう
試験研究
についてもその助成につとめることといたしました。このため、
試験研究機関
の
整備
に必要な経費として、当
省所管予算
に十六億八千六百六十万六千円、
総理府所管予算
に九千九百七十万四千円、民間の
試験研究補助
に必要な経費として七千八百万円を、それぞれ計上いたしました、これにより、
自然災害
及び公害の防止に関する問題の解明につとめるとともに、高
経済性船舶
、
原子力船
の開発、
電子航法技術
の開発及び
港湾建設技術
の
近代化等
をはかる所存であります。 以上をもちまして昭和四十手度の
運輸省関係
の
予算
についての御説明を終わります。 次に、昭和四十年度
日本国有鉄道予算
の概況につきまして御説明申し上げます。 昭和四十年度の
予算
の編成にあたりましては、まず、四十年度における
わが国経済
の見通し及び
国鉄輸送需要
の動向を考慮して、収入を見積もるとともに、
設備投資
としては、新
長期計画
の
初年度
として、
大都市通勤輸送
の改善及び
重要幹線
の
輸送力増強
並びに
保安対策
の強化に重点を置いて
支出予算
を組んだ次第であります。 以下
収入支出予算
について、損益、資本及び工事の各
勘定別
に御説明申し上げます。 まず、
損益勘定
について申し上げます。収入といたしましては、
鉄道旅客輸送人員
を六十八億七千九百万人、
輸送人キロ
を一千七百八十六億人キロと想定いたしまして、
旅客収入
を対前年度一五%増の四千三百九十九億円と見込み、また、
鉄道貨物輸送トン数
を二値一千八百万トン、
輸送トンキロ
を六百三十一億トンキロと想定いたしまして、
貨物収入
を対前年度一・四%増の二千二百五十二億円と見込んでおります。以上の旅客及び
貨物収入
のほかに、
雑収入等
を見込みまして、
収入合計
六千九百三十一億円を計上いたしております。 他方、支出といたしましては、
経営費
のうち
人件費
につきましては、四十年度の昇給と
期末手当
、
奨励手当
四カ月分を見込みまして、二千六百三十一億円を計上いたしております。なお、給与の総額は、ほかの勘定の分を加えまして、三千八十六億円といたしております。
物件費
につきましては、節約に特段の努力を払わせることにいたしておりますが、おもなものといたしまして、
動力費
四百九十一億円、
修繕費
八百七十四億円等を見込んでおります。これらを合わせまして、
経営費総額
は五千百七十五億円となっております。以上の
経営費
のほかに、
受託工事費
四十億円、利子及び
債務取り扱い諸費
六百四十一億円、
減価償却費
八百三十億円、
資本勘定
へ繰り込れ百八十億円、
予備費
六十五億円を見込みまして、
支出合計
六千九百三十一億円を計上いたしております。 次に、
資本勘定
について申し上げます。 収入といたしましては、先ほど申し上げました
減価償却引き当て金
八百三十億円、
損益勘定
からの受け入れ百八十億円に、
資産充当
三十九億円、
資金運用部
からの
借り入れ金等
一千六百億円、
利用債
、
縁故債
二百三十億円、
特別債券
六百八十八億円を加えまして、
収入合計
二千五百六十七億円を計上いたしております。 他方、支出といたしましては、このうら三千億円を工事勘定に繰り入れるほか、
借り入れ金等
の償還に四百七十八億円、日本鉄道建設公団等への出資に八十九億円を予定いたしております。 最後に、工事勘定について申し上げます。 昭和四十年度は、新
長期計画
に基づいて、
大都市通勤輸送
の改善及び
重要幹線
の輸送力の増強並びに
保安対策
の強化に重点を置き、通勤輸送の混雑緩和、
重要幹線
の複線化、電化・電車化、ディーゼル化、さらに踏切及び保安施設の改善等をはかるために三千億円を計上いたしております。 以下、工事勘定の内容について御説明申し上げます。 まず、通勤輸送対策につきましては、東京付近四百一億円、大阪付近八十四億円、電車増備五百五十九両百二十六億円、計六百十一億円を計上し、輸送需要の増大に対処するとともに、混雑緩和をはかることにいたしました。 次に、幹線
輸送力増強
につきましては、前年度より四百六十八億円と大幅に増額いたしまして一千六十六億円を計上し、函館本線、東北本線、常磐線、羽越本線、奥羽本線、上信越線、中央本線、北陸本線、鹿児島本線等輸送能力の限界近くまで利用されている諸幹線の輸送力の増強をはかり、これらの線区における輸送の隘路をできるだけすみやかに解消することにいたしました。 次に、電化・電車化につきましては、工事費七十七億円、車両費八十八億円、計百六十五億円を計上し、現在工事中の東北本線、常磐線、北陸本線、中央本線及び鹿児島本線の電化を促進いたしますとともに、既電化区間の電車化を積極的に行ないまして列車回数の増加等輸送力の増強をはかるとともに、サービスの改善と経営の
合理化
に資することにいたしました。 次に、ディーゼル化につきましては、
施設費
十九億円、車両費百八億円、計百二十七億円を計上し、電化されない区間のディーゼル化を促進することにいたしました。 次に、諸施設の取りかえ及び改良につきましては、八百八十四億円を計上し、緊急に
整備
を要する踏切及び信号保安施設の大幅な改良をはじめとして、諸施設の取りかえ及び改良をはかるとともに、車両の増備等を行なうことにいたしました。 以上のほかに、総係費百四十七億円を加えまして、
支出合計
三千億円を計上いたしております。これらに要する財源といたしましては、
資本勘定
から受け入れます三千億円を充てることにいたしております。 以上御説明申し上げました
日本国有鉄道
の
予算
につきましては、予定されました収入をあげ、予定されました工事計画を完遂するために特段の努力が必要であろうと考えられますので、公共企業体としていま一そうの経営
合理化
をはかり、もって
わが国経済
の発展に資するよう
指導監督
してまいる考えであります。 以上、昭和四十年度
日本国有鉄道
の
予算
につきまして御説明申し上げましたが、よろしく御審議のほどお願いいたします。
—————————————
松平勇雄
9
○
委員長
(
松平勇雄
君) 引き続き、
鉄道敷設法
の一部を改正する
法律案
を議題といたします。 まず、政府から提案理由の
説明
を聴取いたします。
松浦運輸大臣
。
松浦周太郎
10
○
国務大臣
(
松浦周太郎
君) ただいま議題となりました
鉄道敷設法
の一部を改正する
法律案
の提案理由につきまして御
説明
申し上げます。 御承知のように、
鉄道敷設法
は、本邦に必、要な
予定
鉄道線路、鉄道
建設
審議会の設置等につきまして定めたものでありますが、この法律は、大正十一年に制定されたものでありまして、同法の別表、すなわち
予定
鉄道線路につきましては、
経済
事情の変化等に伴いまして、十数次の改正を行ない、今日に至っております。 最近における
東京
都及びその周辺並びに琶琵湖周辺の
交通
事情等の変化にかんがみまして、鉄道
建設
審議会では、昨年六月二十五日、日本鉄道
建設
公団
の基本
計画
の変更につきまして答申を行なった際、
鉄道敷設法
別表中三路線の起終点を変更する必要がある旨言及し、さらに同年十二月二十一日に、同法別表に一路線を追加するを適当と認める旨の建議を行なったのであります。 政府といたしましては、これら答申及び建議の趣旨に基づき、本邦に必要な鉄通
交通
網を
整備
することによって必要な鉄道輸送需要を充足し、もって
わが国
の
経済
発展に貢献いたしたい
所存
でありますので、ここに改正
法律案
として、御審議を願うことにいたした次第であります。 改正案の詳細な内容につきましては、別に御
説明
申し上げることといたしますが、改正の要旨は、別表に一路線を新たに追加し、また別表中の三路線の起終点を変更することであります。 以上が、この
法律案
を提案する理由であります。 何とぞ、慎重御審議の上、すみやかに御賛成いただきますようお願い申し上げます。
—————————————
松平勇雄
11
○
委員長
(
松平勇雄
君) 次に、今国会における
運輸省関係
提出
予定
法律案
につきまして、官房長から
説明
を聴取いたします。堀官房長。
堀武夫
12
○
政府委員
(堀武夫君) 御
説明
申し上げます。今国会に提出する
予定
法案は、
運輸省
といたしましては十二件を
予定
をいたしております。そのうちの四件は直接
予算
に関係する法案であります。一件は
予算
に関連する法案でありましで、その他の七件は
予算
に関係がないと思われる法案であります。 お手元に配付してある資料によって、その順序によって御
説明
申し上げますが、まず第一に
運輸省
設置法の一部を改正する
法律案
について御
説明
申し上げます。 この法案の要旨の第一は、
港湾
審議会の目的に、従来
港湾
の
開発
ということについてその審議の対象とすることになっておりましたが、
港湾
の
開発
が進むにつれましてその管理
運営
の点についても審議をする必要がありますので、この点を加えることが第一であります。 第二番目には、臨時鉄道法制
調査
会というのが現在ありますが、これは三月三十一日で期限が切れることにすでに現行法でなっておりますので、それを省いて
整備
をする。 第三番目には、
港湾
建設
局の所掌事務に飛行場に関する国の直轄の土木
工事
の施行に関する事務をつけ加える。これは従来
航空
局、
航空
保安事務所というルートで地方
空港
の
工事
関係をやっておったのでありますが、事務を
合理化
し、
航空
保安事務所をして、
航空
の安全
運航
ということに主力を注ぎ、専念させるという意味からこのように改正をいたすことといたしておるわけであります。 四番目には、
運輸省
の職員の定員を三万二千五百六十一人から三万二千百三十四人に改正することでありますが、これはこのたびの
予算
で法律の定員が百七十三人
増加
いたしておりましたので、このように改めるわけであります。このたびの
予算
でつきました定員はほかに百十名ありますが、これは車検登録その他の地方についた定員でありまして、政令定員でありますので、このことは法律定員とは関係ございません。 次の
港湾整備
緊急措置法の一部を改正する
法律案
でございますが、これは、現行法は
昭和
三十六年度を
初年度
とする
港湾整備
五カ年
計画
ということが書いてあるわけでありますが、このたびの
予算
で六千五百億というワクがきまりまして、それが第二次
港湾
計画
として四十年度を
初年度
とする新五カ年
計画
を立てることになりましたので、これに沿いまして改めるわけであります。 次の
日本自動車ターミナル株式会社
法案でございますが、このたびの
予算
で
政府出資
五千万円がついております。これによりまして、
大都市
及びその周辺の
地域
において
自動車ターミナル
事業
及びこれに付帯する
事業
を、総合的かつ能率的に
経営
する
日本自動車ターミナル株式会社
という特殊会社を設立しようとするものであります。 次の新
東京国際空港
公団
法でございますが、今度の
予算
で
政府出資
五億が組まれまして、新
東京国際空港
の
建設
は、この
公団
を設立してやる。その設置及び管理を行なわせることを規定しようとするものであります。 次の
船員
災害
の
防止
に関する
法律案
でございますが、これは
船員
災害
防止
計画
の樹立、
船員
災害
防止
団体に関する設立、国庫補助等に関する規定その他、
船員
災害
の
防止
に関する規定を
整備
しようとするものであります。陸上関係の
労働
災害
防止
に関しましては、前国会で
労働
災害
防止
団体等に関する法律というのが成立をいたしております。この法案には
船員
が除外されておりました。で、このたび関係法規を
整備
して、
船員
のほうについても同趣旨の法律を制定しようとするものであります。 次の
海上
運送法の一部を改正する
法律案
でございますが、これは現行法ではフェリー・ボートというものをフェリー・ボートという態様で把握をしてない点がございますので、最近だんだんふえてまいりましたフェリー・ボートの規制をするために改正をするものであります。 次の港則法の一部を改正する
法律案
でございますが、これは港域法を廃止しまして、港の区域は政令で定める旨の規定を港則法に設けようとするものであります。また特定港につきましても政令でこれを定め、そして適町適切な態勢ができるようにいたす目的であります。 次の造船法の一部を改正する
法律案
でございますが、これは
船舶
の推進性能試験及び
船舶
用機関の性能試験の手数料の額の範囲に関する規定を廃止しまして、その額を適時適切な額に定めるために、省令でこれを定めようとするものでございます。たとえば大型試験水槽ができましたが、その手数料は非常に低いものでございまして、
民間
の造船所の手数料に比較しますと相当懸隔がある。それらの点を適時適切な手数料を直すために、このようにいたそうとするものであります。 次の
船舶
職員法の一部を改正する
法律案
でございますが、これは最近
自動化
船等の特殊な船がどんどんできてまいりまして、それに乗り組ますべき者の資格等につきてまして特別の規制をするため、所要の改正を行なおうとするものでございます。
鉄道敷設法
の一部を改正する
法律案
は、ただいま大臣から
説明
がありましたので省略いたします。 次の
日本国有鉄道
法の一部を改正する
法律案
でございますが、このたび
予算
で
国鉄
の
建設
費の一部に充当するために特別債が相当大幅に認められておりますが、これらの鉄道債券の消化を推進するため、一般担保を付する等の改正を行なうためでございます。 次の
昭和
四十年度における
公共
企業体職員等共済組合法の規定による年金の額の改定に関する
法律案
でございますが、これは
公共
企業体職員等共済組合法の規定による年金の受給者のうちで、年金算定の基礎となっている俸給月額が一定ベース以下、二万円ベースでありますが、以下である者について当該ベースまでの改定を行なう等のための所要の法的措置を講ずるためのものであります。 以上が
法律案
でございますが、その他に地方海運局の支局の出張所の設置承認を求める件というのが一件ございます。これは東海海運局の七尾支局の内浦出張所、それから東海海運局の清水支局の田子の浦出張所を新たに設置するためのものであります。 以上御
説明
を終わります。
松平勇雄
13
○
委員長
(
松平勇雄
君) 御質疑のおありの方は、御発言願います。
相澤重明
14
○相澤重明君 いまの
説明
は、これは提出されたものと
予定
しておるものということでしょう。いま国会にかけたのはどれとどれ、それを言ってください。
堀武夫
15
○
政府委員
(堀武夫君) 敷設法はいま大臣
説明
したように提出済みでございます。それから
運輸省
設置法も提出済みでございます。そのほかにもう一件
港湾整備
緊急措置法の一部を改正する
法律案
も提出済みになっております。
—————————————
松平勇雄
16
○
委員長
(
松平勇雄
君) 次に、
運輸事情等
に関する
調査
を議題として質疑を行ないます。御質疑のある方は、順次御発言願います。
岡三郎
17
○岡三郎君 本日の
予算
の
説明
については、一応別に日をあらためて質問いたしたいと思いますが、私がこれから伺わんとすることは、いままで累次にわたって質問をしてまいったのでありまするが、
昭和
四十年度の
予算
案がまだ明確でなかったために、まことに質問に対する御答弁があいまいであったわけであります。したがいまして、この本
委員会
においてあらためていままでの質問に対するお答えをお伺いしたいと思います。 その第一は、根岸線の問題であります。これももう幾たび質問したか、その回数はかり知れざるものがある。したがいましてこれが具体的にどういうふうに進行するのか、この点については、さきに前の田邊政務次官のときにも、かなり明確な答弁があったわけですが、これについてひとつ御
説明
をいただきたいと思います。
深草克巳
18
○
説明員
(深草克巳君) 現在の状態を御
説明
申します。現在、磯子のほうから測量を行なっておりまして、約二
キロ
、杉田というところまでは測量を完成しておりまして、設計を急いでおります。その他の区間でございますが、東海道本線の
増強
計画
と申しますのは、平塚から新鶴見のほうに入る新しい
計画
がございますので、それに関連いたしまして、大船駅も大改良
計画
の必要が生じてまいっておりまして、その関係が一つ。それから杉田−大船間の杉田寄りのほうに、大きな住宅団地の
計画
がございます。それとの関連。この二つの関連がございまして、杉田以西のルートにつきましてのこまかい問題が残っておりまして、そのルートの確定がおくれておりますが、現在、鋭意関係方面と折衝を続けておりまして、できるだけ早ルートを確定して、それ以外の測量にかかりたいと思っております。四十年度から磯子寄りから、つまり測量の済みましたほうから路盤
工事
にかかります。ほかの区間につきましても、ルートが確定次第、全面的に
用地買収
を開始いたすわけであります。 で、全線の完成の時期でございますが、この前の私の
説明
では、現在開通いたしております根岸線のテンポでやれば、五、六年かかるというふうに申し上げたと思いますが、先ほど御
説明
申しましたように、東海道本線の
増強
計画
を含む
国鉄
の第三次の
長期計画
との関連が密接になってまいっておりますので、これらの
国鉄
の
計画
の進捗状態、こういったこととも関連がございますので、それらをにらみ合わせながらできるだけ早い機会に完成をしたいというふうに考えております。
岡三郎
19
○岡三郎君 いまの答弁は、まだ答弁になっておらない。いままでの
計画
、そういうものからあまり進歩しておらぬ。で、四十年度から磯子寄りから路盤
工事
をする、それはわかりました。それで、東海道線の新線、これの
建設
、いわゆる現在の貨物線を客車線にして、新しい貨物線をしくということが、つとに言われておったわけですが、この問題、一体どういうふうになるのか。つまり、根岸線はいまのところ、中途はんぱだから、早くこれを完成いたしますとこういうふうに言ってきたわけです。
建設
公団
も、そういうふうに言ってきたわけです。ところが、いまの話を聞くと、大きな住宅団地の
建設
の問題と、それから東海道新
線建設
のための大船駅、こういう関係からおくれると言っておりましたがね、貨物線を客車線にするのだから、その点については、何もそうおくれることはないわけでしょう。貨物線を向こうに通すわけだ。だから大船の駅をどう改造するかということについては、未確定の問題じゃなくて、確定的な問題です。大船駅へ新しい線路を引っぱるのじゃないでしょう。別の方向へ引っぱるわけなんだ。だから現状において、どういうふうに
計画
をするのかということは、これは既定事実じゃないですか。団地の問題にいたしましても、団地自体としてこれは問題があるといたしましても、住宅
公団
がいままでかってに団地をつくって、そうして、石田総裁のことばでいえば、生みっぱなしで始末に困っておる、こういうわけです。だから、住宅
公団
の問題等についても、やはりどういうふうに住宅
公団
に入居する人を輸送するのか、こういう問題については、鉄道のほうが主体的な立場に立って、
公団
から言われて
計画
するのじゃなくして、
国鉄
がこうするのだ、だから、この辺にはこういうふうな団地をつくりなさい、こう言うべきだと私は思うのです、総裁のことばをかりて言ってもだ。いままでは、輸送機関を無視して、住宅
公団
がかってに団地をつくってきた。そういう面から見るというと、
国鉄
当局のやり方というものは、何か遠慮をしがちというか、後手を引いているような感じがするのです、いまの答弁からいうと。もう少し積極的に御答弁を願いたいと思うのです。大船駅へ新しい線をしくのじゃないんですよ。現在の貨物線を客車線にするのでしょう。新しい線は別にしくのでしょう。だからそれは一緒にやられるとしても、大船駅の
計画
というものは、すでにできるわけです。ですからそこまで持っていく。それに伴って貨物線を客車線にするのだから、それの昇降の問題とか、いろんな通路の問題というものは検討されるとしても、それが
工事
の支障になるということにはならぬと私は思うのです。それはどうですか。
深草克巳
20
○
説明員
(深草克巳君) 大船駅の問題でございますが、東海道線の改良
計画
に伴いまして、大船駅の構内の
改良工事
の
計画
があるわけでございます。それとの関連で、どういうふうに大船駅に根岸線が入っていくか。たとえば立体交差で入っていくか、あるいは平面で入っていくか、そういったこまかい問題が、最終的にきまっておらない、こういう意味でございます。
岡三郎
21
○岡三郎君 つまり、私の言ったのは、住宅団地が、いまここで
計画
されている。したがって、これが一つの問題点として、杉田以西のルートをどうするか、いま考え中だ、それではだめだと言うんですよ。私は。住宅団地をどうつくるか、それは別として、鉄道が先にきちっとした姿勢を持って、住宅団地におくれをとらぬようにやらぬというと、いままで生みっぱなしでいつも後手を引いて困っているのが
国鉄
。だから
国鉄
は、やはりすみやかにそういう問題について、
計画
を持ってやるべきだというのが私の意見です。その点、団地のほうがどうなるかわからないから、杉田以西のほうはどうなるかわからぬ、そんなだらしのないことでどうするんだ、それを言っているのです。これは、総裁の意見と同じだと思うのだが、総裁から答えてもらいたいと思うのです。
河野謙三
22
○河野謙三君 関連して。いま、たまたま、私も土地の事情に詳しい根岸線の話が出ましたがね。これはまことに混雑の度をこえて、もう全く行き詰まっていることは御承知のとおりです。そこで、三年とか五年とかいう猶予は、もうないはずですよ。ところが、それにもかかわらず、三年も五年もおくれるのは、
予算
の関係でおくれるのか、それとも
技術
関係でおくれるのか、どちらです。金がないからおくれるのですか。
技術
関係その他の物理的な事情でおくれるのですか。そのおくれる事情はどっちか。
深草克巳
23
○
説明員
(深草克巳君) どちらかと申しますと、金の問題でございます。
河野謙三
24
○河野謙三君 私は、それは全然納得ができないのです。同じ狭い神奈川県で申しましても、私は神奈川県におって、神奈川県は、どこでもやってもらいたい。しかし神奈川県でも、おのずと緊急の度合いに違いがある。総裁一番御存じだと思うが、御殿場線のあの辺と横浜周辺とは、混雄の度が違いますよ。しかるに、来年度の
予算
でも、御殿場線の電化その他のことについては、具体的に
予算
まで組んである、そうでしょう。緊急の度合いが違うじゃないですか。横浜周辺と御殿場線と、同一にできますか。それで、金がないなんていうことは、絶対に言わせません。同じ神奈川県の中だって言わせません。そういうことを言ったってだめです。私は、物理的、
技術
的に困難であるというのならわかります。特にこの際でございますから、全国的なことであるから、神奈川県だけが、横浜だけが、
改良工事
の対象じゃないから、それは待ちますよ。しかし、同じ狭い神奈川県の中で、どこから手をつけるか、おのずから順序があるわけです。そういうでたらめなこと言っちゃだめです。
深草克巳
25
○
説明員
(深草克巳君) 横浜の付近のほかの
工事
との関連で御質問でございますが……
河野謙三
26
○河野謙三君 横浜付近じゃない、神奈川県全体で。
深草克巳
27
○
説明員
(深草克巳君) 根岸線は
公団
でやっておりまして、
公団
の
予算
と
国鉄
の
予算
と別個になっております。その点御承知願いたいと思います。
河野謙三
28
○河野謙三君
公団
とか鉄道とか
運輸省
とか言われるけれども、これは運輸大臣に言います。そういうばかなことありませんよ。混雑緩和、危険
防止
という観点で始めたところなんです。どこが混雑しているか。待てるところと待てないところがありますよ。御殿場線がどうして待てないか。私は御殿場線の改良に反対じゃありませんよ。ありませんけれども、さっきから言うように、非常にウエートが違います。そういうごちゃごちゃなことをしちゃいけませんよ。それはあなたのほうは
公団
の方は知らぬと言うのなら——あなたの立場はそうでしょう。
委員長
、場合によってはこの次運輸大臣を呼んでください。
岡三郎
29
○岡三郎君 総裁の答弁をお伺いしたい。
石田礼助
30
○
説明員
(石田礼助君) さっきの岡さんからの御質問ですが、それによるというと、
公団
が住宅を建てる前にはまず
国鉄
に相談するとか、あるいは
国鉄
が住宅
公団
に何とか話をすべきではないか、こういうことなんですが、いまの法令から見て実はそういう権能は私ないと思うんですがね。そこで問題が起こる。これは単に東海道ばかりの問題じゃないです。総武線においては特にそういう大きな問題が起こっている。だからして、もしもそういうことで、とにかくどうせ
公団
を建てればお客さんがふえる、その始末は
国鉄
で輸送をやらにゃならぬ、こういうことであるなら、こいねがわくはひとつ国会のほうで
公団
が住宅を建てるときにはまずもって
国鉄
に相談しろと、こういうような法令をつくっていただきたいと思います。さもなければ、われわれからして
公団
にああせよ、こうせよということは言えません。 それからさらに河野さんにお答えいたしますが、われわれの四十年度の
予算
には、御殿場線を電化するということはありません。これは河野さん何かお間違いじゃないかと思うんですがね。まだ未決定なんです。決定しているわけじゃない、これからどうしようかということです。
河野謙三
31
○河野謙三君 それなら、私は間違いであったらいつでも訂正もするし、おわびもしますが、神奈川県当局に
運輸省
からちゃんと正式に連絡がいっています。これはこういうように決定いたしましたと、非公式であるかもしれませんが、神奈川県からおかげさまでと、私は何も運動した覚えはないのですけれども、おかげさまでとごあいさつ受けましたよ。しかし私はそれは反対じゃありませんよ。いいけれども、根岸線はスーピーディーにやります、その上になおかつ御殿場線をやりますというのならわかるけれども、公平の見地に立って、いま金が不足しているためにおくれる、早くいかない、こう言われるのだから私は納得しないと言うのです。もう少し公平に
予算
の配分をやりなさい。私どもは
運輸省
にあらためて申します。そんなばかなことはありません。
岡三郎
32
○岡三郎君 これは総裁は、都道府県会館の、神奈川県だけじゃないです、いわゆる一番いま輸送上の問題で困っているのはどこだということの
説明
の中で、磯崎さんが−磯崎さんはいないけれども、はっきりと総武線の問題もある、いろんな問題もあるけれども、その
計画
は一応できている。しかしいまはほとんどはっきりしていなくて、しかも一番困難を来たしているのが、東海道を中心とした問題だということをはっきり言っているのです。ここに
重点
を置いてこの
計画
を進捗させなければ、いまの混雑緩和という問題は解決しない、ほかのほうはすでに
計画
ができて着々として進行している、こういう
説明
が都道府県会館において磯崎さんからあったことを私は明確に聞いている。で、いまの問題は、私が本会議において質問したように、やはりいまの輸送力関係というものは
東京
中心、大阪中心ですね、この二つの問題が
重点
である。特に
東京
中心といってもいま言ったように、神奈川県に限定しない、東海道の問題をどうするのか、特にこの問題について
重点
的に
国鉄
がやるということを、副総裁が言っているたてまえ上からいって、私は時期逡巡は許されぬと思う。というのは、年々人口が加速度的に日本一
増加
しているこの地帯に対して、五、六年
計画
で進めるなんというのんきなことを言われてはがまんができない。それは金の問題である、また鉄道
建設
公団
のほうであると言った、
建設
公団
には
国鉄
からもかなり金を出すのでしょう、八十九億とかなんとか出すと書いてある。そうすると緊急の度合いを考えた場合に、われわれが四十年度から磯子線寄りが
工事
にかかっている、新東海道線 これも重要ですよ。ただし私が先ほど言ったように、どう乗り入れるかという問題については、これはそういう理由でおくらせる私はわけがない。そこでいま質問されたら、金の問題である、
重点
的に一番重要度の高いところからこれを施行するのは、国策としてあたりまえじゃないですか。それを人も早くやってくれと言っているところのこの
地域
について、こういうふうに完成年度がはっきりしない、こういう考え方では、せっかくあれまでつくっていたものを、役に立たせないままに置いておくということにすぎないのですよ。いまの磯子駅までではこれは意味なさぬのですよ。この線は正直に言って、われわれが乗っていても、まだそれほど満員でも何でもないのですよ。それが大船まで行って、初めて東海道線の一部、横須賀線の一部がこれによって吸収されて、ある程度緩和されるという見通しがあるから、われわれは国会全体の一つの大きな問題として、いままで指摘してきたわけです。それがいまの御答弁によるというと、四十年度からやるということは、これは前に田邊政務次官からはっきり言っているわけです。半年以上かかって少しも前進していない、これでは
運輸委員会
の怠慢になると私は思う。
国鉄
当局も怠慢だと思う。一体いつまでにこれをつくるのだということについて返事が出ない以上私は下がれない、いままで何年かかっている……
佐藤光夫
33
○
政府委員
(佐藤光夫君) 先ほど
予算
についてお話がございましたが、御承知のように
昭和
三十九年度の
公団
予算
は全部で九十五億円しかないのです。先ほど御
説明
申し上げましたように、
昭和
四十年度におきましては
政府出資
金十億、借り入れ金四十億のほかに、いまお話の出ました
国鉄
の
出資
等を含めまして一応
事業
規模
は二百五十四億という
予定
をいたしているわけであります。したがいまして
予算
の
規模
といたしましては、三十九年度と比較いたしまして相当考えていただくように、現在御審議を願っている段階でございます。そういうような意味におきまして、いまおしかりがありました根岸線につきましても、逐次
予算
上の措置は講ぜられてきているわけでございまして、岡先生から詳細の具体的な
建設
上のいろいろ問題点のお尋ねがございましたので、
国鉄
部長から御
説明
申し上げたわけでございますが、なおこれらの問題点も、われわれとしてはできるだけすみやかに克服をして、お話のように本線の完成を急ぐようにいたしたいと思います。
相澤重明
34
○相澤重明君 どのくらいの期間でやるのだ。
岡三郎
35
○岡三郎君 私は非常に不満なんですよ。いつも同じ答弁繰り返してだらだらと、そうして本
委員会
と別のルートでそういう問題を、
国鉄
の職員が選挙運動に利用しているじゃないか、いま石田総裁が言ったその言は、もう一ぺん私は繰り返すが、ほんとうに御殿場線というのは電化しないのですか、これは食言であったらたいへんですよ。これははっきりしてもらいたいと思う。もう一ぺん聞くけれども、もしもここで言を取り消すなら、責任とってもらいたい。
石田礼助
36
○
説明員
(石田礼助君) 御殿場線を電化するということは、別に決定したわけじゃない。
岡三郎
37
○岡三郎君 じゃ、なければどういうことなんです。
石田礼助
38
○
説明員
(石田礼助君) 要するにいま検討中だということ。それから、さらに岡さんに申し上げたいんですが、さっき河野さんからのお話でも、いま東海道線で平塚から一番込んでるのですが、これに対しては、あの貨物線をできるだけ利用して貨客一線にしようということが最後の案なんですが、それがためには、あの裏へ線をつくらにゃいかぬ。これは
建設
公団
の仕事なんで、これは
国鉄
の必要から見て、ぜひ至急にやってくれるようにということを、
公団
に対してはわれわれ迫っておるのであります。同時に、しかしそれが完成を待って、はじめて貨物線を貨客線にするということになるというと、なかなか日がかかって急にはいかぬ。そこで現在の貨物線は、朝はそうたいして使ってないからして、その間だけでも六、七本の
旅客
線を入れて品川まで運ぼうと、こういうような
計画
を考えておるわけです。
岡三郎
39
○岡三郎君 私は総裁の言っているようなことは、もうちょっと詳しく知ってるんですよ。貨物線を通すには、いまいわゆる軌条測量をやっている。その問題についてもある程度聞いてますよ。ただ私が言っているのは、一体どこを
重点
に
国鉄
がやるのかということを一すなおに聞いてもらいたい。いままで
委員会
で、これは再三再四にわたって質問をし、最優先的にやりますというのが速記録にありますよ、速記録に。この答弁、あとで私は速記録を見て責任を問わにゃいかぬと思っている。最優先的にやるべきものであるという答弁があったんです、いままで。それがいっになるのかわからない、こういうことで、南武線の問題もあれば、御殿場線の問題もある。みんなありますよ。横浜線の問題もみな重要ですよ。重要だけれども、どこから手をつけるべきだということについては、最優先的にやる、その最優先的なものがぼけてちゃ、これは私は意味なさぬと思う。鉄道
建設
公団
がやる、
運輸省
がここにおるわけだから、
運輸省
が監督
指導
して、
国鉄
がこれに
出資
して大株主ですよ。それが遠慮をして
重点施策
をやらないという、適当にごまかしている。こういうことは私は許されぬと思う。いつまでに完成するんです。いま言ったように、貨物線を利用して、六、七本客車を走らせるということになれば、当然大船駅の構内の問題についての
建設
というものが
計画
されておると思うのです。どういうふうに乗り入れるという、それもあるでしょう。あるでしょうけれども、あれだけ国費を投じて中途はんぱにして、なま殺しにして、利用がたいしてできないようにしておいて、ほかのものにやるということになるというと、これはやっぱり順位が違うと思う。だからこの点について、もうちょっと明確な答弁をしてもらいたい。
運輸委員会
をばかにしちゃだめですよ。いままで最
重点
的にやるということを言っておきながら、これでは何にもならぬじゃないですか。
佐藤光夫
40
○
政府委員
(佐藤光夫君) 先ほど来御
説明
しておりますように、
公団
の行ないます新線の
建設
につきましては、岡
委員
のお話のように、いろいろ現地の事情があるわけでございます。全体の
予算
の
規模
の将来のつき方の問題もありますので、ここではなはだ申しわけございませんが、いつごろまでに必ずできるということを申し上げることはお許し願いたいと思います。ただ先生のお話のように、非常に部分開業したあとの線路の問題がございますし、われわれとしても先ほど来御答弁申し上げておるように本年度着工する、そしてできるだけ急いでやるように
重点
的に運ぶという程度で御了承願いたいと思います。
岡三郎
41
○岡三郎君 もう一ぺんそれじゃはっきりお伺いいたします。
運輸省
は、
国鉄
並びに鉄道
建設
公団
に対して、こういうふうな重要線を中途はんぱにして、利用度がほとんどないような状態のまま放置しておくことは、許されぬと思う。しかもこれは最優先的にやる、これは国としてすなおに考えてみて一番必要だというふうに考えているから聞いているわけですがね。最
重点
的にやる線であるかどうか、それをお伺いします、もう一ぺん。
佐藤光夫
42
○
政府委員
(佐藤光夫君)
建設
線のお話もいろいろあるわけでございますが、その中でも、われわれも最
重点
的に扱うべきものだというふうに考えております。
相澤重明
43
○相澤重明君 関連して。実際仕事が進んでおることを首脳部は知らないのです。君たちが知らないのだよ、ひとつ教えてあげます。住宅
公団
というのは、これは洋光台団地六十二万坪
開発
、ちょうど大船と磯子の間にできるのです。いつも私が言っておりました国有地が、大船のPX、これが開放されるのです。そこへ早く鉄道が、大船駅乗り入れの中心地になるのだから、そういうところを早くもらえばいい、国有地を。それは去年から言っているのに、そういうことをやらないからそういうことになってしまう。金がかかるとか、かからぬとか、金が一番かからないようにできている、おそくなると金がかかる、高架とか平面とか、いま平面なんかは都心の重要地点に乗り入れるということはできませんよ、そういう考え方が間違いなんです。平面なんかもう高架でやって、踏み切りだって立体交差を進めているじゃないですか、そういうようなことは、
国鉄
が、
運輸省
も一緒になって
研究
しなければ、たくさん金をかけて踏み切りを立体化を進めるといっても、駅でおりるところは平面です。そんな話はないでしょう、しかも国有財産でもってこれは早く
国鉄
が、いまレールが入っているから、そのレールをはずす、はずさぬということがむしろ残されている。横浜市も神奈川県も別々に競願の方式でこのあと地利用というものをやっておったが、今度統一しましたから、もし
運輸省
なり
国鉄
が
公団
と一緒になって、なるほど磯子線を延長しなければならないという緊急性を岡先生の言うように考えたら、まずそれを交渉してとったらいいじゃないですか、それで洋光台団地の六十二万坪
開発
については、すでに鉄道路線まで地元あたりと
国鉄
は話を進めているでしょう、そういうことを知らぬから答弁がおかしくなっておこられてしまうのです。事実は、
予算
を四十年度にどのくらい桜大線にかける、磯子から大船までの間にかけると、さっきあなた二
キロ
くらいのことを言っているから頭にきちゃうのです。われわれとしてはおかしくなってきます。これだけ重要線で、しかも通せば黒字になることはわかりきっておることを、緊急性のあるものをあと回しにする、長期間かかるということを言っておるとおこりますよ。御殿場線のことももちろん賛成で推進してきたけれども、御殿場のほうは金をかけるとかけられるけれども、根岸線は金はかかりませんということになったら、神奈川県選出の国会議員はだれ一人だってみんな反対します、おこります。そういう点で、いま少し勉強してよく聞いておいて
説明
をしないと、そういうことになるのです。これは岡先生の質問をぼくは援助するわけではないけれども、やはり地元民としてよく知っているだけにぼくも困るのです、そういう答弁をされていると。きょうのところ桜大線は早くやると、総裁と
国鉄
に帰って相談をして、そして
公団
も呼びつけて話をして、どれくらい今度は、四十年度は進めます。少なくとも二年内くらいのうちに完成するというくらいの決意を出しなさい、ほんとうは一年でできるのです。幾らもかかることはない、そういうふうに言えば、先輩の方のほうも納得するのです。そうでなければ、河野さんだって岡さんだって納得しないよ。衆議院でもこの問題を取り上げると言っている、そういうことのないように、ひとつきょうは初めての
説明
会だったから、ちょっと無理だったかもしれぬけれども、よく関係者と相談をして
説明
をするようにしてもらいたいと思います。それで議事を進行してもらいたい。
岡三郎
44
○岡三郎君 私はきょうの
説明
が無理ではなくて、
国鉄
の
予算
もきまってきた。その輸送に対する姿勢の問題ですね、基本的に姿勢の問題がなっておらぬ、だからいまこれを私が質問するならば無理だろうけれども、半年以上前からずっと言っているわけです。それで
国鉄
当局も、
建設
公団
ができるときにも、その後においても、これは最重要線としてやりますと、しかも、磯崎副総裁は、全面的に見て湘南方面の
交通
事情というものは一番これは将来の展望からいってもたいへんな問題で、おくれればおくれるほどこれは収拾がつかぬことになる、横須賀を含め、東海道の新しい線の
建設
等も考えてこれは総合的にやらないというと、茅ケ崎の団地なり、あるいは辻常の団地なり、もうあすこら辺に多くできて、また、いま言ったように、六十何万坪の大団地ができる。これはたいへんなことですよ。ですから私はすなおにいって、事故が起こる前にひとつこれを片づけてもらいたい、正直に。確かに大船駅に根岸線が延長されればある程度の緩和は見込めるんですよ。それだけで問題は処理できるとは思いませんがね。ですから具体的にいって、この問題について、ことしは、四十年度より磯子より路盤
工事
にかかる、こういっても、先ほどの部長の答弁のように、いままでの経過からいって五、六年かかる。これでは二階から目薬のたぐい、話にならぬと思うんです。総裁はやめちまうからおれのことじゃないと思っているかもわからぬけれども——五、六年たったらおれはいないんだと、こう思っているかもわからぬけれども、それじゃあなた申しわけないと思うんです。これは鉄道
建設
公団
がやるのだから、
運輸省
がやはり責任をもってやってもらわぬと困る。
国鉄
だけは責められぬ。
国鉄
のみ責めるわけにはいかぬと思う。ですから、いま言われたことで御殿場線の電化はみんな賛成ですよ。その金がそっちにあって、こっちには金がいまないと、いま部長が言っているんだね。そうしてしかもこれは最優先的に、最も重要で、一番先にやらなければならぬと、こういうふうに言っている。これは一体どういうことなんですね。さっきの運輸大臣みたいにあなた試行錯誤をしているわけじゃあるまいし、もうろうとしているんじゃないですか。一番重要であると確認をいまもまたされた。しかも、これが通れば実に役に立つ。線も黒字になる。いまのところは赤字ですよ、根岸線はね。そういうふうなことがわかっていて、これをおくらしているという責任は免れぬと思う。いまこの場で無理だというならば、この次までに明確なる御答弁がいただけるかどうか。ほうっておける問題じゃないと思う。これ
運輸省
としてどうです。
佐藤光夫
45
○
政府委員
(佐藤光夫君) 先ほど
国鉄
部長の御
説明
に対して、これは非常に事務的な御
説明
であるわけですけれども、一応
建設
主体が
公団
であるということで、
公団
の
予算
の関係と
国鉄
の
工事
費との関係がしかく直ちに流通できるという性格のものでないことは、もうすでに先生も御存じのとおりでございます。ただお話しのように、そういいながらも一応パイプがあるわけでございまして、相互のパイプを通じて、それぞれの輸送需要その他の観点からお互いに連絡をとりながら
建設
工事
をするということになっておりますので、これからの
工事
課程その他につきましては、
国鉄
当局ともよく連絡をとりまして、御趣旨の点を十分に加味しながら将来の
建設
工事
を進めていくようにわれわれのほうでも推進をしたいというふうに考えております。
岡三郎
46
○岡三郎君 推進したいって、いま私の聞いているのは、次回に明確な御答弁がいただけるかどうかということをお聞きしているんですよ。そういうことを聞いているんじゃないんだよ。いま言っているように、きょう無理ならばやむを得ないとしても、もう半年以上この問題については繰り返して聞いているわけです。で、重要線であるということも確認されておって、しかも、現状において鉄道
建設
公団
の関係もある。鉄道
建設
公団
ができれば、これはまた政治的な線が多くなるというのでわれわれは再三言ってきた問題だよ。そういうことが自由にならぬで、鉄道
建設
公団
がかってにやるということになれば、これはばらばら行政ですから、そういうことにならないように、ひとつ次回にまとめてきちっとした御答弁がいただけるかどうか、それをお伺いしているのですよ。鋭意進めるとかなんとか抽象的なことではない。
佐藤光夫
47
○
政府委員
(佐藤光夫君) いずれにしましても、次回になお御満足のいく御答弁をするようにつとめたいと思います。
石田礼助
48
○
説明員
(石田礼助君) 私からひとつさっきの
説明
を補足したいと思うのですが、私は御承知のとおり国府津から通っているので、いかに東海道線のラッシュアワーにおける混雑がひどいかということは、河野君と同じようによく存じている。これはなんとかしなければいかぬということで、当局を盛んにつついているのですが、まず第一の問題は、横須賀線の問題、これはとりあえず十二両編成にしよう、それがためには駅の改造をやらにゃいかぬ、大船そのほかの。これはもうできるだけ早く着手することにします。それからさらに平塚からこっちのほう、これに対しては
公団
をつついてできるだけ早くあの裏へひとつ貨物線をつくる、そうして現在の貨物線というものを
旅客
線に直すということなのだが、これにはしかし相当年月がかかる。その裏へできるまでの間をどうするかということ、これが問題。これに対しては、少なくともラッシュアワーに対しては、あの貨物線を通っている貨車というものは非常に少ないから、この間だけでもひとつ六、七本客車を入れることを考えてみたらどうか。それについて一番起こる問題は、横浜におけるプラットホームの問題、これも何とかなるだろうという考えで、しかし、これも品川までは来ることはできるけれども、品川から
東京
まで来ることはできない。しかし、それでもいいじゃないかということで、できるだけ早くこれは着手するように関東支社長に迫っている。それから……
岡三郎
49
○岡三郎君 あなたが上から命令する立場で、
国鉄
の御答弁は、まことにいまの総裁の言っていることを了とします。ただ具体的にいって、横須賀線の問題については、もう再三繰り返したように、ことしの秋から十五両にいたしますと車掌さんが車内で言っておって、
旅客
がそれを当てにしておって、国会のほうに、どうも先生十五両を早くしてもらわなければとてもはみ出てしまう……。ところが当局に聞くというと、来年、ことし明けて今年度一ぱいかかる、こういうことを言っている。それではだめだから、ことしの冬には間に合わないから、たいへんなことになる、こういうことで質問してきたわけです。いまの総裁の言でいうと、横須賀線の十五両、これは先ほどお聞きしたところ、逗子までが第一期
計画
だそうですが、これは逗子までいつ完成しますか。十五両の編成を通しますか。これははっきり言ってもらいたい。
遠藤鉄二
50
○
説明員
(遠藤鉄二君) 逗子まではことしの十二月開業という目標で努力したいと思っております。
岡三郎
51
○岡三郎君 そうするというと、
予算
がついて十二月までかかるというのは、その点について障害はどこなんです。少なくともわれわれが考えておったのは、いままでは田浦の駅とか、ああいうふうな駅がなかなか簡単に車両の増結に伴うところの問題として解消できないだろうということで、かなり時間がかかるかもしれないと思っておりましたが、逗子線までというと、そう大きな問題はない。戸塚の駅とか、いま言った大船の駅とか、そういうふうな点について緊急にこれに取り組めば、かなり早期にこれは完成できると思うのですが、これはどうなんです、障害は。
遠藤鉄二
52
○
説明員
(遠藤鉄二君) 私ども、
工事
のことはよく承知しておりませんのですが、なるべく早く使えるようにということで
工事
や運転のほうを督励いたしまして、最初はどうも四十年度は無理だというお話でございましたのを、四十年十二月に繰り上げるようにいたしましたのですが。
岡三郎
53
○岡三郎君 そうするというと、どんなにおそくても十二月ということですな、やりようによればもうちょっと早くなる……。
遠藤鉄二
54
○
説明員
(遠藤鉄二君) その目標で努力いたします。
岡三郎
55
○岡三郎君 その目標でね。 簡単にいたしますが、これは
国鉄
のほうですが、横浜線複線化の問題については、いままで地元が非常に協力してやってきた。これもたいへんなことになりそうなんですよ。というのは、京王帝都なりその他の私鉄が、八王子に近い橋本のほうに私鉄を乗り入れる
計画
がいま申請されておる。これはいつ、手をつけるかどうか、今後の問題です。とにかく、ここしばらくたつというと三十万
都市
になるだろう、こういわれておる。いま大体十五万ですがね。そういうふうなことを考えていった場合に、原町田まで複線化する。原町田から橋本までどうするのか。それから八王子までどうするのか。これも焦眉の急。また、これはそういうふうな事態に私はなると思うのですが、原町田まで大体の
工事
の
予定
ですね、これはどうなっているのか。それからその後の延長の問題をどうするのか。これも同じように日本一人目が
増加
している地帯の
輸送力増強
という面からお答え願いたい。
遠藤鉄二
56
○
説明員
(遠藤鉄二君) 横浜線がどうしても
増強
しなければならぬことは当然でございまして、われわれもかねていろいろ調べておりまして、今回の第三次の
長期計画
では、原町田までは完成するけれども、原町田——八王子間は、当時予想されました輸送の伸びぐあいから見ますと、もう少しあとでもいいのではないかということで、原町田——八王子間は、着工はするけれども完成しない程度のところで組んでおったわけでございます。 お尋ねの原町田までいつでき上がるかということにつきましては、一応いまわれわれは小机まで四十二年の十月、原町田まで四十三年の三月という目標で進んでおりますけれども、先ほど大臣の
国鉄
予算
の御
説明
の中にもありましたように、本年度はいろいろ大きなお金が
国鉄
調達というかっこうになっておりまして、やはりこういうものが完全に消化できませんとこういう目標がおくれるおそれもございますので、そういう未定の部分がございますけれども、われわれといたしましては、原町田まで四十三年三月開業という目標になっております。
岡三郎
57
○岡三郎君 そうすると、四十三年三月に原町田まで開業の
予定
でいまやられている、それ以降の八王子までは、着工はするけれどもまだ明確にいつまでに完成するかわからぬ、こういうことですね。しかし、その
計画
としてはまず橋本までやる、それから次に八王子までやるというお話ですが、そういう
計画
ですか。
遠藤鉄二
58
○
説明員
(遠藤鉄二君) 原町田——八王子間のどこをいつ着工というようなこまかいところまでは、実は部内決定にはなっていないのであります。
岡三郎
59
○岡三郎君 そうするというと、繰り返しますが、
建設
というものを四十三年三月までに一応原町田までやって、その以後着工していくが、通勤状況を見てこれを急ぐかどうか決定するということですね。
遠藤鉄二
60
○
説明員
(遠藤鉄二君) 原町田——八王子間の将来できます
都市
というようなことが私ども実はよくわかりませんので、そういう急激な膨張がありましてうちの線に大量にかかるということになれば、またその時期におきまして
工事
の時期を繰り上げるということを考えなければいかぬと思いますが、まだそこまで事情がよくわかっておりません。
岡三郎
61
○岡三郎君 それでこの問題については大体わかりました。この前は私鉄の乗り入れ等の問題についてもよくわからぬようだったが、ところが、われわれのほうとしては、今後の輸送という問題を考えたときに、これはたいへんな問題だと思っているわけです。いまのところは
計画
だけれども、田園
都市
線、横浜線がすでに入ってきている。今後も私鉄がどんどんと入ってくる、こういうことを見たときに手おくれにならないように、どうせ複線化
工事
をやるとするならば、ひとつ橋本までやっぱり早期に見通しを立てておいて、原町田から先どうするかというときに十分検討されてけっこうだと思うんですが、やはりそういう状況下にあるということをお考えになって、ひとつ
調査
を進めてもらいたい。この前の質問に対する答弁は、そういうことを知らぬという話だったんです。そういうことではならぬから
調査
してみなさい、そうしたら申請が出ておるという話になった、申請の出ておることもよくわからないような答弁だったんです。ですから、そういう点でこの横浜線の複線化につきましては、第三次としてやられるということですからここでとめておきますが、一応大きな一つの課題として御検討願いたいということで、この問題については一応終わっておきます。 最近のときに、新東海道線じゃないけれども、貨物線を客車線にする、新しい貨物線を敷く、こういう問題については、新しい貨物線を六会という藤沢の北にあるところを通すというところまで、われわれのところにはきておるわけですよ。そういうふうなことになってくるというと、地元としては、いまでももうどうしようもないから、そこまでいっておるならば、ひとつ石田
国鉄
総裁の英断をもってやるならばこれはできるだろう、これは何も総裁をおだてているわけじゃない。たいへんなことだからひとつ急速にやってもらいたい。これはもう私が指摘するまでもなく、神奈川の人口増は、比率からいったら
東京
都をはるかにオーバーしていることは、総裁知っているとおり。前は十七、八万がもう年間二十万をこえておるんです、
増加
はですね。ここのところ二、三年でいえば、年間にして二十四、五万の人口増になるでしょう。神奈川県としては現在人口四百万ですが、
昭和
五十年においては、人口七百万になるのではないかというので、これでは全体的に動きがとれぬということを言っておるわけです。六百万にするにはどうしたらいいかと言っておるわけです。これは単に神奈川県だけの問題じゃないんです。東海道全体の問題だと思う。そういう点で平塚までまずやって、小田原まで延長してもらいたいということは、これはもう私が言うまでもないんですが、この点についても、何年かかるかわからぬということではなくて、もう少し具体的に御
説明
願いたいと思う。
石田礼助
62
○
説明員
(石田礼助君) 岡さんにひとつ私から申し上げたいんだが、要するに問題は、四十年度の
予算
がパスした場合にどうするか、こういうことなんです。これはまだ懸案中であるがゆえに、これが通ったたらばわれわれはこういうことをやりたいということを申し上げておるので、通らないのにどうするかということのお約束はこれはできない。だから、ひとつあなた方の御尽力によって、できるだけ早く四十年度の
予算
が通過するというようなことに御尽力願いたいと思います。
岡三郎
63
○岡三郎君 石田総裁も年寄りにも似わずずいぶん取り越し苦労しているが、大体
予算
は、われわれとしてもいろいろ検討するが、少なくとも三月一ぱいに通ると想定して間違いないです。与党の諸君もおるけれども、われわれ自体としても問題の焦点が一ぱいあります。ありますけれども、少なくともこういう
交通
事情の中で、
国鉄
関係の
予算
をいじめる、そういうばかげたことは私は考える必要ないと思う。だから常々とそういうものについて胸襟を開いて言ってもらったほうがいいと思う。実際問題として、ここに与党の諸君もおるけれども、これだけみんなが
過密ダイヤ
、過密
都市
で苦しんでおるのに、
国鉄
予算
をいじめてやったならば、私は党内で交渉しましょう、話をして、そういうことはやめてくれと、それは責任を持ってここで言います。ですから、そういう点では御心配なく、ひとつ腹蔵のない御意見を次回にお聞かせ願いたい、きょうはここでは無理ですから。そういうことにおいて、ますますわれわれは協力することにやぶさかでない。どうですか、総裁、満足いきますか。
石田礼助
64
○
説明員
(石田礼助君) 岡さんに申し上げますが、実はこの
過密ダイヤ
で、そうして、ことに通勤ラッシュの最もひどいところは、私は、東海道よりはむしろ総武線だと思う。これは副総裁はどういう答弁をしたか知らぬが、総武線における団地の形成はものすごいものです。ことに私が一番心配しているのは、秋葉原の問題ですよ。これをどうするか、実は手がない。そういうぐあいに、あなたは非常に神奈川県のことをまず第一に考えていることは、これはごもっとも千万なんだが、われわれ
国鉄
から言えば、神奈川県以上のところがまだある、これをどうするか、これが大問題です。けれども、いま、
予算
は通るという想定のもとに、できるだけ早く
工事
をやる。それについては、例の
予算
の計算だ、あんなことをいままでやっておった日には、とてもだめだ。これは会計検査院と交渉して、もっと簡易化したものにしなければいかぬという根本問題からいまやっているので、決して
国鉄
として、あなたの御希望を無にしているわけでもない、怠っているものでもない、最善を尽くしているものだということだけは、ひとつ御了承願いたいと思う。
岡三郎
65
○岡三郎君 私は今度、磯崎さんとあなたと二人並べてお伺いしたい。これは明確にきょう言っておきます。磯崎さんははっきり言った。それは、総武線の問題はあるでしょう。住宅団地がどんどんできて
国鉄
が困ってること、乗客が困ってること、これは困ってるとわれわれも察します。先般、総裁が秋葉原駅に行って視察されたことはわかっている。われわれも、全体的
計画
として、
東京
を中心としての
過密ダイヤ
の解消については、あらゆるものに優先してやらなければならぬ。しかし、根本問題は、
都市
に人口が集中する基本問題にどう対処するのか、これが社会
開発
という問題に塗りかえられて、今後何年たつかわからぬという中に、どんどんと
都市
に人口が流入してくる、社会増ですね。ですから、こういう問題について、
国鉄
のほうで、いま総裁がわれわれに対して、
公団
がそういうものについては
国鉄
に相談するようにという法律をつくってくれという話がありましたが、この問題も、当然われわれとしてもやります、やらざるを得ないと思う。いまの状態でいけば、ふくれ上がった都会の人口のこの問題は、何ともならぬところにもう来ているわけですから、ですから、そういう点で、総武線の問題も含めて、全体的に言ってどうするのかということについては、次回にもう一ぺん詳しくお尋ねいたします。 そういうことの中で具体的にひとつ進捗してもらいたいと思うのです。これは何も東海道の問題だけではないと思う。ただし、いま言われたことについて、磯崎さんがおせじ言ったかどうか知らぬけれども、頭の痛い一番の問題は東海道の問題だということは、明白に、都道府県会館で言われておるわけで、これは総裁との見解が違うことは重要問題だから、あとで一緒に御質問することにして、きょうは、その問題は追及いたしません。 ただ、問題は、先ほど河野さんに言ったように、いま検討中、これから一生懸命やりますということばの裏から重要順位が違ってきたということがはっきりしたというときには、これは総裁、許されませんよ。いいですか。いまの
交通
問題というものは、全部困っていますよ。ですから、全部やっていきたいと思うのです。しかし、これは、
予算
がそれだけ間に合うほどないから、どうしても
重点
的に、どこから手をつけていくかということが政治の問題ですよ。そうしたときに、この問題は一党一派の問題ではないのですから、超党派的に、一体どこから仕事にかかってもらえるものかということについては、われわれとしては、これはもうことばで言いようがないほど強い要求です。ですから、そういう点で重要順位が狂ってこないように、ひとつ、限られた
予算
ですから、根本的な姿勢をもって善処願いたい、こういうことをお願いして、次の会に一すぐとは言いませんが、一カ月、間をおいておきますから、十分ひとつ検討をして、自信のある御答弁を、鉄監局長、
国鉄
総裁、それから運輸大臣のほうからお伺いしたいと思うのです。それで、いま言ったような総武線の問題も含めて、ひとつ重要度はこことここにあるということで、御答弁をここにはっきりと要求をして今日の質問を終わりたいと思います。
相澤重明
66
○相澤重明君 さっき岡
委員
の質問の中で、常
務理事
の答弁が、若干私にはやっぱり気に食わない。それはなぜかというと、横浜線の復線化については、吾孫子前副総裁のときに、第二次五カ年
計画
の際に、終末を入れろということを私はすでに三十二年、三年当時から言っておったわけです。それで、第三次
計画
をするのに、最初は五カ年
計画
であった。それが、政府なりあなた方の関係で、
予算
の関係も含んで長期政策になって六年か七年になるということなんですよ。その中に、長期政策を六年も七年もかかって
計画
を立てるのに、それがもう十年も前に話のできておることがいままで入らない、そんなばかな話がありますか。四十三年に原町田ができるということは、三年も四年も前にその話はやっていたわけなんです。それを、いまごろそんなことを言っておるなんていうことは、まことに、
国鉄
の首脳部はやる気がない、私に言わせれば、やる気がないのだ。やる気があれば、そういうことは長期政策なんだから、何のための長期政策なのか、六年も七年もかかる先の見通しを立てるのに、その先のことが入っていないということはありませんよ。それは速記録を読んでごらんなさい。
運輸委員会
で私が何回それを言っておるかわからない。だから、私は黙っておりたかったのですけれども、そんなことじゃだめですよ。しかも、新幹線を通すのに、神奈川とか横浜とか——横浜は新横浜駅ができたから、その付近の者はいいにしても、実際に通らぬところの者は、新幹線ができても、実は通過するだけでたいしてありがたみがない。通勤、通学の者は、むしろ非常に現在の東海線なり東北線なりは困難をしておる、こういうことは、年じゅう
運輸委員会
で苦情が出ておったことじゃないですか。そういうような幹線なり、あるいは幹線に近いものは、やはり
国鉄
投資の中で先行投資というか、やっぱり必要に応じてやるという考えが長期政策の中になければだめですよ。第三次
計画
をやって、しかも、第三次
計画
の中で一年早めたのは、なぜ早めたのですか。間に合わないから早めたのじゃないのですか。第三次
計画
をなお、さらに早めて
長期計画
を進めるということは、国民の要求に合わせるためにやっておるのじゃないですか。全くそういうことは一貫性がないのです。岡さんは、一カ月後に答弁してもらうのだと言われたのだけれども、そんなことはだめですよ。ちゃんと入れておきなさいよ。四十三年までに原町田ができるのだから、しかも、横浜市でも、神奈川県でも、
利用債
について引き受けておのじゃないですか。なぜ、金がないのだと、そういうことを言われたのですか。私はあまりよく内容を知っておるだけに、あまり言いたくはないのだよ。だから、総裁も、ほんとうに、そういう点で岡さんの質問がこういうところの御質問ということを早く事前に言っておけば、まだいい答弁もできたかもしれないけれども、そういう点で答弁のしかたが悪かったと思うのだけれども、やっぱり、やるというには、筋を通してやっておかないとだめですよ。そういうことは常務段階がやるのだ、そんなとこは。だから、四十五年程度まで最初の五カ年
計画
の第三次
計画
でもって入るべきものだから、そんなものは長期政策の中へ入らぬということは許されぬ。それは四十五年までにちゃんとやりなさい。そういうふうに
計画
をして答弁をするように。 それから鉄監局長に言っておくが、速記録を見なさい。速記録を見ておらないようなことでは困るよ。この私鉄三線の乗り入れについて、橋本の駅を中心に三つの駅をつくる申請が出ておる。
東京
から神奈川県の城山まで——津久井郡の城山町に対する乗り入れが出ておる。これをどうするのだということで、ここで当時、綾部運輸大臣にさんざん私が言ったはずだ。地元の意見もあるだろうし、いろいろいま検討しております。私も、検討することはいいだろう。しかし、いずれにしても、
国鉄
との関係を度外視した私鉄の乗り入れば困る。それから、先ほど岡さんが言ったように、田園
都市
線の乗り入れば、すでに長津田まで——二十五万の新しい
都市
ができる、長津田のわきに、そんな
計画
がある。運輸大臣が認可をした線路ができて、そこに
大都市
ができて、それで、
国鉄
が単線でいいなんていうはずがありますか。そういうようなことは、私どもが
運輸委員会
でも何べんもやっておるのだ。議事録に残っておるのですから、一目瞭然、読めばすぐわかる。そういうことを岡さんが、きょうは当初
予算
だから、そういう
予算
を組むのに一体
計画
性はどうだと言われたら、答弁ができなければならない。鉄監局長だって、そんなことは、いまの私鉄の三線乗り入れについてどう
運輸省
は対処するかという答弁ができなくちゃいかぬよ。ただ、きょうは関係の質問だから私も言いたくないから、あとでよくそういうことは調べて、それで見通しをつけて話をされることがいいでしょう。それはまあ、そういうふうに私は注意しておくよ。 それから次に、これは
国鉄
総裁に聞くのだけれども、官房長がさっき
法律案
の提案をされたのだけれども、この
法律案
関係の提案の中に、これは一月十八日の
運輸省
の省議の最終的に確定をされたことを言われたわけですね、文書で。そういうことですか。まず、それから答弁を求めたい。
堀武夫
67
○
政府委員
(堀武夫君) 一月十八日と書いてあるのは、これは印刷の日付です。
相澤重明
68
○相澤重明君 印刷の日付だというと、こういう
法律案
を提案をするというのを決定したのはいつですか。もう印刷をするときにはすでに決定をされておるでしょう。いつですか。
堀武夫
69
○
政府委員
(堀武夫君) はっきり日にちをいまちょっと記憶しておりませんが、この直前だったと思います。
相澤重明
70
○相澤重明君 いま一つ、私は、これは
国鉄
の首脳部もおるが、けさのテレビあたりで盛んに言っておる、何か石炭の
トン
ネル会社をつくるという話を官房長は知っておるのかね。
深草克巳
71
○
説明員
(深草克巳君) 本日、テレビ並びに新聞にも若干報道されておりますが、実は、私どものほうに、事務的に向こうの課長が私のところの課長のところに話に一回来ただけでございまして、私どもは直ちにその場で反対だ、少なくとも
国鉄
を入れることは反対だということを表明をいたしております。そのほかに、向こうの局長が
国鉄
の資材局長のところにすぐ参っておりますが、
国鉄
のほうも同じように反対の意思を表明しておるのが、現在までの段階です。
相澤重明
72
○相澤重明君 いまの向こうの課長というのは、通産省の課長ですか。どこの課長ですか。
深草克巳
73
○
説明員
(深草克巳君) 石炭局のたしか調整課長だと聞いております。
相澤重明
74
○相澤重明君
国鉄
にはそういう話が、通産省のほうの一課長から首脳部にあったのですが、石田総裁、どうですか。
石田礼助
75
○
説明員
(石田礼助君) そういう話はありました。あったが、私どもはまっぴらごめんこうむると断わった。われわれには必要ない。
国鉄
の炭というものは、ある程度やはり塊炭、粉炭の割合もあるし、何もそんな仲介者をつくるというのは全く不必要だ。結局、やっぱりそういうものをつくれば費用がかかってくる。かかってくれば、われわれへも降りかかってきます。かなわぬ。そういうことで、われわれまっぴらごめんこうむるということで断わってます。
相澤重明
76
○相澤重明君 これは官房長に聞いておきたいのだが、
法律案
を審議する際には、省議——大体
運輸省
なら
運輸省
の首脳部で相談しますね、要綱をつくり、
法律案
をつくる、関係の省庁というものについては、どういうところでやりますか。企画庁がやるというが一つある。それから
運輸省
と共管のものでやる場合がある。どこでやります、一体。
堀武夫
77
○
政府委員
(堀武夫君) まず、省内の意思をきめるのは省議できめます。省内の意思が決定すれば、それを法制局に持ち込みます。法制局でいろいろ法律上の見解を聞き、修正し、整理をいたしますが、それと並行して、ほかの省に関係あるものは、おのおの原局においてほかの省と折衝いたします。そうして話がつけば、それが法制局で字句がはっきりと確定をいたすわけです。そういう順序で進めております。
相澤重明
78
○相澤重明君 それで、大体
運輸省
が、たとえば
労働
省なり
総理府
との関係のある法律関係あるいは
予算
関係、こういうような場合には、たとえば原局同士で話し合うという、いまのあなたの話があったならば、原局に話す場合には、そういう係長とか課長あたりがお互いに話を煮詰めて、それで局長なり次官のところへ持ち宿る、こういうことですか。
堀武夫
79
○
政府委員
(堀武夫君) 最初は、補佐官クラスあるいは課長クラスで折衝しますが、なかなか話がつかぬということになれば、場合によれば、局長が出、あるいは非常に重要な問題になれば次官も折衝する、こういうことであります。
相澤重明
80
○相澤重明君 石田
国鉄
総裁、通産省からあなたのほうに話があったのはいつですか。
石田礼助
81
○
説明員
(石田礼助君) 四、五日前です。
相澤重明
82
○相澤重明君
運輸省
はいつです。
深草克巳
83
○
説明員
(深草克巳君) 大体同じころだと記憶します。
相澤重明
84
○相澤重明君 これは、私は佐藤内閣の重大な問題だと思います。法律を少なくともつくるのに、他省との関係のあるものについては、一省だけの考え方によって発表して、それで世間を騒がせるということは、重大な問題だと思います。政治路線として。これは官房長あたりが、少なくとも
運輸省
に関係のある
法律案
だから、そうでしょう、
国鉄
を監督する
運輸省
だから。そういうことになれば、テレビ、ラジオで放送する、じゃんじゃん。それが国会において全然知らない、あなた方自身も内容的には知らぬ、ただ四、五日前に話があった、そういうようなものを発表させるというのは、全く通産官僚のあくどいやり方だと思います。内閣全体で、本来は少なくとも事務次官クラスまでくらい、法律の問題はお互いに意思が一致しなければならぬものだと思います。それで、トップレベルの交渉に入るというなら、まだ話がわかるが、一課長ぐらいが四、五日前に話をして、それも内容的にはよくわからぬものを、もう、そういう
トン
ネル会社をつくるということの放送をしたということは、佐藤内閣の重大な問題だと思います。一度、佐藤総理大臣を呼んで、一体どういう考えか、そういうことを当
委員会
で究明しなければならぬ。法律というものは、そういう簡単なものではないですよ。先ほども、
松浦運輸大臣
もずいぶん苦しみながら長い間お読みになったけれども、これは、ほんとうに法律一つつくるんでも、大臣も御苦労だけれども、携わる関係者の努力というものはたいへんなものだと私は思うのです。そういうことからいって、全然相手に内容をろくすっぽ知らせないで、しかも、相手の意思というものも十分そんたくをしないで、そういう
トン
ネル会社をつくって、もうけようなんということは、全くけしからぬと私は思う。これは、
運輸省
は抗議する意思があるか、早く。だから、私はさっき、
松浦運輸大臣
が帰るときに、とめておこうと思ったのだけれども、少し時間がおそくなると思って、実はきょうはそのままにしておいた、あんたに残れというのはそこだった。ぼくは
松浦運輸大臣
を究明するつもりだった。どうです、官房長は、そういうふうな、先ほどあんたも言っているとおり、テレビやラジオでどんどん放送されているとおり、石炭の
トン
ネル会社が今度できます、
国鉄
も電力会社もこれに吸収されますと、こういうようなことを言われたら、一体どうなんです。
佐藤光夫
85
○
政府委員
(佐藤光夫君) お話しのとおり、まだ政府部内で折衝の段階にある問題でございますので、私どもの担当の課長から事情を聴取しましたところが、先方でも別に公式の発表をする意思がなくて、何かの事情で新聞に出たのではないかというような釈明をしておるようでございますが、なお今後も慎重に扱ってもらうように私のほうで御注意申し上げる連絡をしたいと、こういうふうに考えております。
相澤重明
86
○相澤重明君 私は
委員長
にもひとつお願いしておきたいと思うのですが、 こういう重大な問題は、やはりこれは大臣を呼んで、そして、きちっとしておかなければいけないと思う。いまの意思は、私もわかりました。
国鉄
石田総裁も反対である、
運輸省
も反対である、こういうことでわかりましたが、すみやかにああいうテレビやラジオで放送することは取りやめてもらう。通産省の独善的な考えだ、事、
運輸委員会
に関係のあるような問題を、われわれが何も知らないうちにどんどん放送するなんてけしからぬ。通産省をとっちめなければいかぬ。そこで、ひとつ、同じ政府の相手の立場でありますから、鉄監局長なり官房長なりが、やっぱり大臣にきょうの
委員会
の私の質問と意見を報告をして、そして、これは通産省に取り消してもらう、こういう措置をとってもらいたい、絶対にこの国会にそういうものは出さない、このくらいまで言わせなければだめです。場合によっては、佐藤内閣総理大臣を呼んで究明しなければいかぬ。一体、政府自身が、法律をつくるのはどういうやり方をするのか、そんな、佐世保に原潜を入れたりするようなことは喜んでやっているけれども、名前ばかり甘くたって、ちっとも甘くない、けしからぬ。これは、この石炭の
トン
ネル会社をつくれば、役人はいいかもしれぬよ、幹部はいいかもしれぬけれども、実際に何が一体よくなるのですか。私は、そういう、事の内容も十分知らせもしなければ、関係の
委員会
にもまだ
説明
もできない、そういうものを、一方的に通産省が宣伝をするなんというのは、全く佐藤内閣も終われりだと思う。私いま少し支持したいのだけれども、全くこれじゃどうにもならぬ。そういうことでもって、きょうの
委員会
の意思を運輸大臣に
説明
をして、そして撤回してもらう、こういう申し入れをしてもらいたいということを私は要望するけれども、どうかな、局長は。
佐藤光夫
87
○
政府委員
(佐藤光夫君) 相澤先生のお話の趣旨は、大臣によく話しまして善処をいたします。
石田礼助
88
○
説明員
(石田礼助君) 相澤さんからいまのお話の中に、
国鉄
の輸送力の問題について、いかにも
国鉄
というものはまじめにやっていないようなお話のように私は印象を受けたのですが、これはどうもちょっと考えてもらわなければいかぬ。要するに、いくさをするには、食糧とやはり武器が必要なんだ。ところが、その必要な武器を、一体いままで政府なり国会は
国鉄
にくれたかどうか。第二次五カ年
計画
の問題にしても、三年を経過してようやく四割くらいしかくれない。あとの二年で六割くらいやらなければならぬということです。これでどうしていくさができますか。問題はそこなんです。
国鉄
の、今日の
都市
付近の通学問題にしても、幹線の
過密ダイヤ
の問題にしても、終戦後における国会なり政府なりというものの
国鉄
に対する愛が足らない。一向重要視してくれない。これは相澤さんはよく御存じだろうと思う。要するに、われわれは鉄砲なり食糧がなければいくさはできませんよ。だから、私が
国鉄
総裁になってから、遠慮しないで必要なものは要求したらいいじゃないかということで、三十九年度の
予算
を要求したところ、約千億ぶった切られてしまった。こんなばかなことでできるかということで、官房長官に泣きついたというより、突きつけたんだなあれは。その結果は、わけのわからない債務負担というやつで頭をなでられてだな、それで、ようやく五百億ばかりもらったのですが、これだったって、まだほんとうにものになるかならぬかわかりはしないということで、これは決して
国鉄
というものは輸送力をふやすということにぐずぐずしているわけではないのだ、最善を尽くしているのだ。けれども、やはり食糧と武器がなければ、いくさはできないのだ、こういうことだけは十分にひとつお含みおき願いたいと思います。 それで、先ほどの岡さんのお話ですが、私は実はせっかちなんです。もう、とにかく、つくるとなったら、一年くらいのうちにできると思うんだが、なかなかやってみると、そうはいかぬので、これは、あなた方
国鉄
通なんだからよく御存じのことで、なかなかちょっとした線をつくるとしたって、すぐ二年や三年かかりますよ。その間どうするかということが一番重要な問題だ。私はこの間、秋葉原に行って見たが、あのままでいったら必ず事故が起きるのではないかということで実は心配している。どうするかというので、当局者のしりっぺたをたたいているのですが、ということで、決してわれわれは
過密ダイヤ
、通勤通学の問題、それから輸送の問題について、おろそかにしておるわけではないのですから、その点はひとつどうぞ御了承願いたいと思います。
相澤重明
89
○相澤重明君 石田総裁の言っている意味は、われわれよく承知しているわけだ。だから、去年もあなたに、幾ら憎まれてもいいからしっかり、やれと激励しているわけです。やはりそれをやらなければ、国民のための
国鉄
にならない。だから、私どもはそういう点には賛成だけれども、さっき私が言ったのは、長期展望というものをつくって、長期政策というものをつくるのには、こういうやはり一つのものを持っておりますという
説明
をしなければいけない、こういうことを言ったわけだ。だから、現実につくるには、その長期政策の中の第一年度はどうするのだ、第二年度はどうするのだというものを具体的に
予算
化するのだから、その点は石田総裁と全く同感です。金がなければ戦争はできない、線路はつくれないから、その点については、さっき岡さんも言うように、このいわゆる
交通
難の問題については、与野党を問わず、みんながやはり
予算
をつけようということについては、意見が一致しているわけだ。そういう点は大いに賛成だ、大いにがんばってください、これは激励をしておきますよ。終わり。
松平勇雄
90
○
委員長
(
松平勇雄
君) 本日はこの程度といたします。 次回は二月九日、午後一時から
開会
することとし、本日はこれにて散会いたします。 午後四時五十五分散会 —————・—————