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村山(喜)
分科員 きわめて消極的な答弁でございます。大蔵
大臣はそうしましょうというような答弁をしているのでございますので、
主計官あたりのところで今後の操作の問題がどうだこうだということで押えないように、事務官僚の諸君に私要望を申し上げておきます。
そこで、次の問題は、この
あと十分ぐらいしかありませんので、簡単に進めますが、 コーンスターチの規制の問題についてであります。これは三十八年に大体十四万トンぐらいの
生産がされていたものが、三十九
年度は二十八万トンないし三十万トン、四十
年度は、設備がほとんど完成をすることによって、これをフルに活動をさせると四十万トンぐらいの
生産処理がされるのではなかろうか、こういう見方もされているわけでございますが、これにつきましては、でん粉と競合いたします部門等につきましての調整の問題なりあるいは販売分野の問題等あるとは思うのでありますが、これらにつきましての行政指導というものによりまして、はたして調整が販売分野と
生産面におきまして可能であるという自信を食糧庁としてはお持ちになっておるのかどうか、この点について、自信がおありであるならば、自信がある、決してその点は心配はかけない、こういうふうにお答えを願いたいし、それは単なる
生産規制だけではだめだ、やはり
輸入制限とかあるいは関税の引き上げの問題にまで
考え方を及ぼさなければならない、こういうようなお
考えでありますかどうかをお尋ねしたいのでございます。
それと、もう
一つ、南西諸島のサトウキビからつくります甘蔗糖の問題でございますが、これは、昨年台風の災害がございまして、きわめて大きな損害を受けたということで、
中西官房長にも私そのとき話をいたしたのでございますが、その当初の見込みから、災害の回復対策と気象条件に恵まれまして、今度は予想以上の
生産回復という姿が出てまいりました。当初の見込みは大体六万トンくらいであろうというふうに見込んでいたものが、八万二千四百トンにも及ぶというような
状態になってまいりました。大体
政府におきましてはこの
生産見込みの六万トンのうちの九〇%を買い入れるという
方針だというふうにわれわれは聞いておったのでありますが、その六万トンの九〇%ということになりますと、現実に
生産をされる見込み数が八万二千四百トンに上昇をしてまいりますと、
政府の買い入れ率の低下が予想をされるわけであります。そうなってまいりますと、これにつきましてはきわめて不安定な
状態ということになりますし、特に奄美大島
関係あるいは種子島、屋久島というような僻遠の地におきます
農業生産計画が完全に狂ってくることになるわけでございますが、これにつきましては、
政府買い入れ分について最終的に
生産実績の九〇%以上の買い入れ措置をおとり願いたいという要望が強く出されてきているわけであります。
なお、そのほかに、分みつ糖の製造圏外の含みつ糖の保護の問題でございますが、これらについての対策もあわせ
考えていただかなければ、分みつ糖をつくれるような地帯にない僻遠の地帯でつくっております黒砂糖等でございますので、これらの住民の生活を保障するという
立場から、その製造圏外の含みつ糖の保護対策もあわせ
考えておられるとは思うのでありますが、これについての見解をお尋ねしたいのでございます。
なお、時間の
関係で最後の問題に移りたいと思いますが、二十六日の新聞によりますと、砂糖類問題懇談会が価格安定対策を答申いたしました。それに伴いまして砂糖の相場も急騰をいたしているようでございます。元売り商の仲間置場渡しの価格を調べてみますと、これは前日に比べてキロ
当たり一円五十銭上がっておるようでありますし、先物も、三月期で一円七十銭高、四月期で二円高というような価格がすでに出ているようであります。これらは砂糖類問題懇談会の答申の糖価対策に対する期待が強まってきてこういうような強含みになってきたのだという相場の評価がなされておるわけでございますが、
政府が、昨年の十月だったかと思いますけれども、糖価安定の問題につきまして
日本の
国内産糖を保護すると同時に国際的な競争力を強めていくというような
立場から、糖価安定法案を次の国会に出してやるのだ、こういうようなことで作業に入られてから、もうすでに数カ月を過ぎるわけであります。ところが、この糖価安定の措置につきましては、初め
考えられておりました線としては超過金制度というものによって措置しようという
考え方があったようでありますが、この答申によりますと、弾力関税あるいは価格差補給の財源措置というような
方向で、基準価格をつくり、用途規制等も行なって、
事業団をつくって砂糖の価格安定をはかっていくのだ、こういうような
方針が述べられておるわけでありますが、これにつきまして、どういう
方針で
政府としては糖価安定法案というものをおつくりになり、いつごろこれについては国会に提案をされる見込みであるのか、この点について承っておきたいのであります。