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八木(一)
委員 うそを言うもんじゃありません。自分のいるときに厚生省が、三十二年の
予算要求のときに赤字はこれだけありますからといって
要求をされたのは五十四億円です。その前の年に六十何億円、小林さんのときに。その前の年に七十億円、そしてすでに
審議中には四十億円台に下がった。
法律がまとまるときには赤字はほとんどなくなっておった、そういうこと。そのときに赤字が、たとえば五十億にしますか、一番最後にはほとんどなくなっておったでしょう。そのときでも三十億の
予算を
要求されたのです、厚生省は。そうなればみずから考えてごらんなさい、赤字の六割か七割くらいの国庫負担をその当時とられたわけでしょう。
最初予算を査定されたけれ
ども、
予算がいかに少ないものであるかというのはわかりますよ、六百五十九億円の
政府管掌の赤字だということを言っていられる。しかし、あの当時は八百二十億円と言っていられた。その七割にしてごらんなさい。
政府管掌だけで少なくとも五、六百億の
要求はされなければならない。一番最低ですよ、三十億というのは。この前、七年前にきまったときには、きまった案なんだから、その前にはもっと
要求をしておられたんだ。ですから、どんなに少なくても三法
関係でこれではわれわれ承知しませんよ。あなたがこの佐藤
内閣の閣僚としては、少なくとも七、八百億くらいのものは
政府管掌だけで
要求をしなければならぬ。その他のものについても、全部合わして千三百六十億と、言われるこの
医療費の値上げとこの前の赤字、そういうものを国民に負担をかけないために、全部負担をかけないような処置をしなければならない。そこであなたは、あなたの前のベースでいっても少なくとも七、八百億くらいは
政府管掌で
要求をしなければならなかった。ところがあなたの
要求は今度は百億だ。それを三十億に削られた、とんでもないことになった。いろんな経過がありますけれ
ども、その一番の大きな原因はそういうあなたの弱腰にある、へっぴり腰にある。その問題はさっきの五割、三割の問題にも
関係があるわけです。前から注意をしておるのに、なぜそのときに強くがんばらないか。どんなに
閣議でそういうことを提議されても、厚生省は断じて承知はできない、
社会保障はこれから大きく前進をしなければならない非常に当面の急の政策である。しかも、ほかの政策と違って一番国費を必要とする政策である。そういうことにそういうブレーキをかけられては困る。
閣議で決定をされるなら
責任は持てない、とそこで辞表をたたきつけるべきだ。便々と
大臣の席にいたいために、そこで簡単に承知をする。その中で
予算をしぼって
要求をする、そのスズメの涙ほどのものをまた削減される。そういうようなことをあなたがしてこられた。したがって、今後の問題にさっき誓ったように命がけでやられるとするならば、そのような、前のような弱腰は全然払拭をしなければいかぬ。少なくともこういう
関係について、これは、共済
関係がありますから、ほかの省の
大臣、松浦さんとも
関係があるんですよ。全部に
関係がありますけれ
ども、
政府管掌については、あなたが
要求されたものを戻すようなことではだめだ。少なくとも厚生省だけでそのマルを
一つつけた十倍くらいのものを解決のために考えなければならない。そのくらいの考え方でやらなければ、いまのんべんだらりと、尊重します、何とか軌道に乗せてくださいということで、あなたは不信任を食ってできないけれ
ども、
官房長官や
総理大臣を通じてやっているかもしれないけれ
ども、どんなに表向き軌道に乗りかかっても、その問題を
ほんとうに解決する、少なくともあなたが千億以上のものをあなたの省自体でとる、そのくらいの覚悟で当たらなければこの問題は解決をしない。覚悟をきめておいていただきたいと思う。はっきり覚悟をきめて、
ほんとうに命がけでやられるかどうか、ほかのよけいな改革は必要はありません。それについて伺っておきたいと思います。