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神田国務大臣 お答えいたします。
問題が二つあると思います。いわゆる職権告示をしたという問題ですね。これは、一昨年以来
中医協に諮問をいたしておりまして、昨年の四月に
答申をちょうだいいたしております。昨年の四日の
答申は、いわゆる点数割合等を、あるいは技術配分をするようにということでございまして、その手続に手間どった、配分は
中医協にまたかけなさいということでございまして、その後の物価変動等を加えたものを諮問した。御
承知のように
答申についてはいろいろ議論もございますが、おおむね八%というようなことを言っております。(
大原委員「そんなことは聞いていない」と呼ぶ)一〇%をこえないというようなことも言っておりますが、これは別といたしまして、自動的に
計算いたしました九・五というものを
中医協に審議をお願いいたした。
中医協の審議が一号側、二号側の御
意見がまとまらなかった。まとまらないと緊急是正でございまして、初めから、一昨年の暮れから緊急是正をしたいということが延び延びになっておったわけでございます。
答申も四月に出ていまして、学識経験者のいわゆる
公益委員が一致いたしまして、そうして
答申にかわる
報告をしてきた。その中には、私どもの提案したものに対して修正を加えて持ってまいっております。
公益委員のおっしゃることは、これはやはり
一つの
答申にかわるものというような、重大な尊重すべきものだ、私はこう考えておりまして、そうして、緊急是正でございますから、これを行政的な処置をした、こういうことでございます。
それからもう
一つの、
あとの、いま法案を
国会に出したい、いわゆる健保財政の健全化のためにとられている処置、方法等については
社会保険審議会にいまお願いしております。一月の三十日に提案いたしております。それから
社会保障制度審議会には一月一日でございますか、それぞれお願いしております。これらの問題は、
政府の考えているところを明らかにして、そうして審議がそのほうがやりやすく願える。
審議会は独自の
見解でおやりになるのでございますから、これはどういうふうな結論を出されますか、それはいま私がとやかく申し上げる筋ではございません。
政府がこうなんだから何でもこうせいというような、そういう横着な考えは持っておりません。
法律にきめた
審議会でございますから、そこで十分ひとつ御検討願いたい、こういうことでございます。そうして法案の最終にきまるのは、
政府の最終意思
決定は、それが御
報告を受けて、そうして最終法案として
国会に提案をすると閣議できめたときに
政府の意思が固まった、こういうことでございまして、いま
政府の意思は、こういうものを出したいと思うがどうだ、こういうことをしたいと思うがどうだという腹案を出しておる段階だ、こういうふうに私申し上げておる次第であります。