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三木(喜)
委員 そこが私は問題だと思います。それくらいまで太鼓をたたいておいて、その内容を知らなかったのですか。組織
委員会が三十七年以来この問題をやっておる。いま、あの
オリンピック映画はあなた方の御希望によって急遽だいぶん編成がえをやりよるようですね。私は、これはどうなるのか、各
映画館ではかなり宣伝しておりますし、時間的に間に合うのかどうか心配するのですが、私は会社側でも何でもありません、だれから言われたのでもありませんが、あなたの
談話を
新聞でみて、これはたいへんなことだ、
オリンピックをあのくらいあなた方は待望されて、それの準備を整えられて、そして今日そのできた
映画の中身を知らなかった。一方では団体の割引料まできめて、望ましいことだという通知を出しておいて
——それは
大臣が言われたように、中身は期待はずれだとしておられますが、私はそう思っおりません。私は十日に見て、私は私なりにあれはよかったと思っておるのですけれども、それだけに私はちょっと文句言いたいわけなんです。それでとにかく
大臣のおっしゃったように、できておるものはいけなかったということで、前のことを取り消したということになれば、
オリンピックというものに対するところの取り組み方が、その後において全然それは見もせずに、
意見も言わぬと、そうしてできたものはだめだからと、こういうことでは、私は
文部省としては無責任じゃないかと思うのですよ。そういう通知まで出しておいて、これはぶざまな話ですよ。
そこで、それはいたし方がないとして、さてあの問題ですが、
体育振興の特別
委員会がありますので、そこでも話が出るだろうと思いますけれども、ここの問題としては、
文部省として事前にいろんな
オリンピックの問題で、われわれ
委員会のほうにいろいろ
お話もありました。あるいは協力せいとかいうことで予算の面からいろいろ協力させられました。私は世紀の祭典だということで、これは大いに国をあげてやらなければならぬと思って、私は私なりに取り組んでおったわけです。しかしながら、その後は特別
委員会がありましたから、そちらで取り組みました。しかしその後
オリンピックが済んだら、ことしの
委員会はこれは初めての
委員会ですよ。
オリンピックのオの字も言わないじゃないですか。何々に使いますところの
施設だけを私たちがもらいました、これをどないかしてくださいというだけであって、
教育的に
オリンピックというものを
評価し、
体育的に
オリンピックというものを
考えるなら、こういうぶざまなことは、
オリンピックのアフターケアといいますか、そういうものに対する取り組み方が足らないと思うのですよ。ひいては
国民体育といいながら、
小学校、中
学校の
体育の
振興の方法を体協や
水連から突っ込まれるだけ突っ込まれておって、それを防御しただけで、それをどうして打開するかという打開策もないじゃないですか。それで
体育の責任にある
立場だと私は言えぬと思うのです。国会に対しましても何にも
オリンピックの話がないのですよ。ただ外部の
新聞社に対してはあんなことだけぽんぽん話をして、しかもぶざまなやり方じゃないですか、四十円というのをきめておいて、その結果、また取り消しました
——これは
大臣が言われるような
立場もあります。これは見方があるのですから。記録
映画的でなかった、それならなぜ三十七年からこっち、あなた方は
意見を言って
——文部省の
意見をもう少し強く反映してもらわなかったら、だんだん
子供は公害の中から
体育的にも
教育的にも片すみへ押しやられてしまいよるわけなんです。
青少年のうちで犯罪
青少年が三十六年は三十一万、その次は三十二万、三十三万になって、そして非行
青少年は二百万になったのです。二千万の中の十分の一が非行
青少年です。うちの
子供だけはそんなことはありません、うちの
子供だけはという間に、みな病気にかかってしまいよるわけです。それは
体育的にも、
教育的にも
子供の広場がなくなっていきよるからですよ。公害にどんどん押し寄せられてしまって、テレビにでもかじりついておらなかったら、あぶのうて外へも出られない。一方試験勉強を
子供に押しつけるから、みないじけてしまうわけです。それでところを得なかった者は劣等感を持って非行のほうに走る。それは原因はいろいろあるのでしょう。家庭にもあり、社会にもあり、不良文化財にもあり、おとなの生活のやり方にもあるでしょう。あるいは役人の汚職にもあるでしょう。いろんな方面にあるでしょうけれども、
教育的に真剣に取り組んだら、私はそういうものではないと思うのです。
体育局長、どうですか。私は
大臣をかばうわけじゃありませんけれでも、
大臣は
文部大臣となられて日も浅いです、しかし
体育局長としては、
子供を守るという
立場から、腹をきめてやってもらわなければ私は困ると思うのです。それが
大臣に反映するのですよ。ただセンターをもらいましたからよろしい、こんな
法律案だけ出してきたって、こんなものはありませんよ。私はそういう
意味合いで、技葉の問題に走り過ぎておると思うのです。どうですか、
体育局長。