○
丹羽政府委員 先ほど申し上げましたとおり、たとえば
土地は、いまの御計算のものを二十五年間で払っていただく。それから先行投資といたしまして、いまいろいろ御指摘願いました
住宅、共同利用施設等も、それをまるまる
農民にいくようにしないで、
一般と開拓地等でも補助が出ておりますから、補助金を出すことによって、総額としての負担を低めますと同時に、これも融資等でほかの
地帯ではやっているわけでございますから、それとの見合いのようい、
事業団のほうを延べ払いにいたす、こういう
考え方でございますから、いま
先生が御指摘になりました、何百万かのお金をすぐ頭金としてさいふに入れてこなけれればならぬという
関係ではないのでございます。ただ、御
承知のとおり、この
地帯は、入りましてからやはり一年なり一年半
程度の
訓練をいたしたいと思っております。したがって、一年
訓練をいたしましても、半年の間は収入がないという
意味におきまして、やはり当座の生活費は御持参願わないと困る。それから、ここは全然
機械化農法だといっても、農具も何にもないということもあり得ないと存じますが、大
部分のものは
機械でやってしまいますから、問題はないと思いますが、あるいは肥料代は借りるといたしましても、とにかく全部借りるというわけにもまいらぬ。したがって、入りました当座の生活費及び
営農を開始しますスタートにおきます元本というようなものは、やはり御持参願わなければならない。しかし、いま御指摘になりました
土地負担とか、
住宅の分とか、そういうものは抑え置き期間等も置きまして、
営農が動きまして、米が取れ、売れて代金が入る段階におきまして、それから払っていただく、こういう
考え方をいたしておりますので、結局何百万のもののを持ってこなければ入れないというふうには相ならぬ、かように存じております。ただ何ぶん、ここで私
どもの期待するところ、
秋田県の期待するところといたしましては、相当進んだ形の
農業をやっていただきたいという
立場を持っておりますから、ある
程度の能力なり
技術のほかに、やはり御準備は要るとは思いますけれ
ども、いま御指摘のように七百万、八百万なければ入れないというふうにはならぬ、かように
考えます。