○大出委員 時間の
関係でいま関連質問を私は求めなかったのですが、実はいまの受田先生からの話が出てまいりますと、一言申し上げておかなければならぬことになるのですが、私は例の
知事会議のときに質問をし、つまり佐藤
総理に質問をされた神奈川県の内山知事のおられる神奈川の出身でありますが、一月の新年早々に知事がものを言ったところから、神奈川県内では大騒ぎが起こりまして、各種
団体、あるいは神奈川県内の市町村、市議会、町議会等々の間でもたいへんな論争になっているわけであります。
大臣が先ほどいろいろ今日の情勢を話しておられましたが、横浜、神奈川で、地元で見ております限りでは、町村長
会議あるいは市長
会議等々の中でも、
賛成者というのはごくまれであります。したがって、
大臣が判断をされているような状態にはない。現実に提起をされた足元でそういう状態であります。さらにまた、二月十一日に
紀元節の祝典をやりたい、こういう内山知事の
意見でありましたが、各方面からのたいへんな攻撃にあいまして、だんだんだんだんその
内容を縮小をされて、この二月十一日は講演を聞く、こういうふうに
——しかもそれは町内をマイクで流すこともよす。管理者の地位にある方々に出てもらって聞いてもらうというふうなところまで狭まってまいりました。その間に、
右翼団体から正式に、二月十一日の式典についての諸警備についてわれわれ
団体が引き受けるという申し入れが、知事に正式にありました。さあ、あわてたのは内山さん自身で、こればっかりはどうにもならぬということで、実は
紀元節をやるんではないのだという言い方をしたら、うそを言うなということで、おまえは一体何べんこういうことを言ったのだというような話になったことを、私は記者の方から聞いておるのでありますが、そういうことで、結果的には講演を聞く、こういうことに変わっていったのですが、それらの
事情等を勘案をいたしまして、特に今日、戦後幼い時代に戦争が終わりまして、今日二十年を数えるわけでありますが、そうなると、二十前後の方から二十五、六歳くらいの方々までは、
紀元節をやったこともなければ、全然聞いてもいない。学校でもそういう教え方をしていない、こういうことでありますから、それらの若い世代が一体
国民のどのくらいを占めるかということを
考えただけでも、私
どもとしては
紀元節の
復活というふうなことについては
賛成ができないという点で、先ほど質問者のお話になりました審議会みたいなものをつくるというふうなことについても、私
どもとしては
反対でありますから、もし
閣議でおきめになって出されるというならば、それ相当のたいへんなことになるということについては、そういう決意を私
どもの党はしておるのでありますから、十二分に御勘案の上、慎重にこの問題についてはお取り計らいをいただきたい、こういうことをつけ加えておきます。
それから前会質問が残りましたが、本日時間の
関係でだいぶ時間的になくなっておりますので、私の予定しておりましたものを幾つか省きまして、たとえば外国人財産の日本における財産権の取り扱い問題等いろいろ
考えておりましたが、省略をいたしまして、前会の質問の続きである臨時司法制度
調査会の答申をめぐるなお残る若干の問題と、さらに法制審議会等でいまどういう扱いになっておるかわかりませんが、改正刑法準備草案が三十六年に出されまして久しくなりますけれ
ども、これをめぐってだいぶ世の中、私
どもの地域等におきましても騒然としてきておりますので、その点についての質問を申し上げたいと
考えておるわけであります。
最初の問題でありますけれ
ども、前会、
大臣からこの臨時答申につきましては、
国民が平等に裁判を受ける権利というふうなこともあわせ
考えて私質問したのでありますが、それらのことも十二分に
考えておられるということであり、したがって慎重に取り扱いたいという前向きの御
答弁をいただきましたので、その上に立って前会北海道の木古内の例を申し上げたのでありますけれ
ども、それと関連をして、簡易裁判所が五百七十くらいあるのではないかと思いますけれ
ども、この中で十四庁の廃庁という問題が
一つ——これはいまやってないようでありますけれ
ども、出ておりますし、さらに四十くらい事務委譲をしておるということを私は聞いておるのでありますけれ
ども、この二つに分けまして、まず事務委譲というのは現実にすでに行なわれているのかどうか、ここのところを最初に承っておきたいと思います。