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柴田政府委員 そこを無理にひん曲げて——ひん曲げるというと失礼かもしれませんけれ
ども、疑いの目をもって見られますと、いろいろなことが憶測されるのかもしれません。しかし、私
どもといたしましては、
道路整備事業の中の府県と市町村の割り振りを頭に置いて、それを
基準財政需要額にはね返してまいりますと、そこで百五十億の差が出てくるわけでございます。昨年市町村の
道路関係投資的経費全体の増を非常に見ましたのは、要するに
単独事業の伸びが昨年は非常にあったわけでございます。したがって、それをあげて
投資的経費の中にほうり込んだのであります。その結果、市町村の
投資的経費というものは非常に充実をされておるわけでございます。
その基調を別に変えたわけではございませんけれ
ども、さらにそれを積み上げます場合においては、ことしは
単独事業の
関係が非常に押えられた結果になっておるわけでございます。したがって、
道路関係といたしましては、
道路整備事業以外に
単独事業その他でもってさらにプラスする余地がなかった。したがって、
道路整備事業に関しまする限りは五カ年
計画に基づきます
経費だけを見ました。しかしそれだけでは申しわけございませんので、種地差の解消等を、ひとり
道路といわず、
投資的経費全体として百二十億見ておる、こういうことでございます。したがって、全体としての
単独事業の増加額が減っておるわけでございますので、その中で
道路だけを取り上げてこれを割り振りますと、こういう形にならざるを得ないのであります。しかし、それにしても市町村のことを
考えますと、それだけでは済まないといったような問題もございますので、別途
財源の傾斜
配分ということで包括算入を強めまして百二十億を別に措置いたしておる、こういうことでございます。