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島上委員 いま
お話があったように、山梨県というところは事
選挙に関しては非常に問題の多い県なんです。秋山村ですか、というところで村長候補が二人立って、二人とも全村総
買収をやったという
事例もたしかあったはずです。その他幾つか
事例がありますけれ
ども、
選挙運動上芳しからぬ
事例の多い
——これは一面政争が激しいからそういうことになるということかもしれませんけれ
ども、いずれにしても
選挙運動上芳しくない
事例が幾つもあるところですから、そこの知事がまたこういう誤解を生むような言動をとるということは、ますます
不正腐敗の
選挙運動に拍車をかける結果を生まないとも限らないわけです。生むかもしれない。これに対しては私
どもの立場からすれば問題点がずいぶんあります。その問題のあるところを別にここで議論しようとは思いませんけれ
ども、その後の行動についてもわれわれは十分厳重に見ております。新聞が問題にしてくれて有名になったというような議論がないでもないようなふうに解釈されますから、私は、自治省としては適切な
注意なり指導なりをする必要があると思う。今後問題が起こって抜き差しならぬようなことになってしまってからではおそいから、私はそういうふうに言うわけです。現にすぐ
参議院選挙も始まりますから、十分
注意をし、行動に誤りのないように指導してほしいと思います。
まあ、きょうは軽くこの
程度にしておきますが、私がわざわざ、皆さんお忙しいのに、
委員会の開催を要求してこういう質問をしたのは、いままでの質問でもおわかり願えると思いますが、
国民参政七十五周年、普選四十周年、
婦人参政権二十周年の行事を自治省が
中心になって大いにやろうというこの年の
参議院選挙が、史上空前の腐敗
選挙であったな
あということになったのでは、これはまことに申しわけないわけですから、そういうことにならぬように、少なくとも、私は一ぺんに
選挙がきれいになるなどと、そうは思いませんけれ
ども、いままで
違反がだんだん回を重ねるごとにふえて、しかもその中で
悪質違反がふえているという事実は、あなたがいま言ったように、
考えようによっては
取り締まり摘発なりが徹底したからだ、氷山の下のほうにあったやつがだんだん出てくるようになったからだ、そういう見方も、それはすればできますけれ
ども、私はそうじゃないと思うのです。やはりすなおに、そういう
違反の件数がふえ、なかんずく
悪質違反がふえておる、こう見るべきであって、私は、ことしの
選挙においてはもちろん
警察及び検察当局に大いに
取り締まりを厳にしてもらう、悪質なものの検挙もびしびしやってもらう、同時にそういう
選挙違反の件数が、わけても
悪質違反の件数が減るというような
方向にいくのでなければならないと思うのです。そういうことを私は希望するがゆえに質問したわけですから、ひとつ自治省、
警察庁及び
法務省当局にぜひそういう立場から今後やってもらいたい。
特に私は先ほど来繰り返しておりますが、
政治活動と区別のつかぬような、また
文書違反であるかないかというようなまぎらわしいような、そして
実害の少ないものを目を皿にしてさがし回るよりも、
悪質違反、
選挙界を腐敗堕落せしめる
悪質違反を
重点に、それも単に数をよけいにつかまえるということよりも防止するということにまず
重点を置き、
選挙運動に入ったならば、もちろん
違反は
違反として摘発してもらわなければなりませんが、そういう
悪質違反を防止する、
悪質違反を少なくする、こういうことを
重点に今後それぞれの当局において大いにやってもらいたい。私は、この
選挙界を粛正するには、もちろんいま質問した皆さんの
活動に待つというだけで済むものでないんで、政党自体が自粛、反省し、政党自体がそういうことをやらぬように実際の行動で示すということが必要なんで、その点についてはわれわれはわれわれとしても
考えているし、おそらくは各党で協議するとか相談するとかいったようなことにもなろうかと思いますけれ
ども、どうかひとつそういういま私が申しましたような
意味で、ことしの
選挙は
悪質違反の少ない、きれいな、明るい正しい
選挙運動が実際に
効果あげるような
選挙運動にしたいものだという私の熱望をよくわかっていただきまして、やってもらいたいということを希望申し上げて、私の質問を終わります。