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岡本委員 初めて
大臣がお聞きになったとしても、私が先ほどから申しておるのは、
行政機関としての筋は通していただきたい、そして、それについて、必要とあらば
省議でそういうことをきめてもいいというふうな
程度の御答弁があった。私は頭の回転が悪いんで、すぐぱっとなにしてこないのですが、必要とあらばというようなことであれば、必要であるかないか、まあこれから
考えましょうというようなことにも解釈できるのでございますが、しかしながら、重ねていま
委員長から
お尋ねがございましたが、
大臣はきょう初めてお聞きになったにいたしましても、私はずいぶん時間もかけて、
大臣にその間の
事情を
お話しいたしましたし、私
ども社会党のほうでも、そういう被害を受けている人がございますし、また
与党の
議員さんの中にも、やはり同じ選挙区でもってそういう抜けがけが行われて、あんた、
建設委員しているというのに、何ですね、というふうに言われている人があるのです。私自身、正直申しますならば、国元に秘書が二人おりますが、あちこち回りますと、ほかの人からなかなか親切に手紙くれたり電報くれたりしているのに、
岡本さんちっともくれぬじゃないか、岡木さん
建設委員やというのに、これはどういうことなんだというふうなことを言われまして、私も二人の秘書から、何とふがいないおやじだなと言わん、はかりに言われて、帰ってみて、
委員長がおこっているのもなるほ
どもっともだな、私もこう思ったひとりなんです。だから、そういうふうなことは、四年前に
佐藤さんがああいう議論をされまして、そういうことは間違っている、だから今後そういうことはやらないことにしましようということで、あのときに、
政府と
委員会との間に、そういうふうな
申し合わせになって、そういう空気になっておったのです。だから、そういうことは行なわれないもの、だからきまったあとで、われわれのほうが、
予算の
配分を早く聞かしてくれ、国元に手紙を出したり電報を打ったりする必要がある、そんなやぼなことを言っていくべきじゃない、そういうことで、私
どもはそんなことはお伺いにも参りません。ところが、
建設省とわれわれの間に、そういうようなはっきりした
申し合わせではございませんが、しかしながら
佐藤さんが
委員会でああいう意見を出し、非公式な会合で、そういうことはお互いにしないことにしようというような
申し合わせになって、それから後、そのあくる年あたりはそういうことはなかったはずです。それがまたくずれてきているのです。そういうようにくずれてくるということの中に、やはり
行政と
立法とを混同している面があるわけなんです。だから、今後
行政の
運営としたら、お互いにそんなものを
役所へわれわれが聞きに行って、それを人に負けぬように通報を出すというような過当競争を
国会議員がやっておったのでは、
国会議員の権威にも関するのです。だからわれわれとしたらそういうような過当競争をなくするようにしてもらいたい。それには、
建設省の
役所のほうで、そういうことを特定の人にぽろぽろ漏らされたのでは、やはりそういう過当競歩に走らざるを得ない。
議員みずからが
議員の品位を落としているというようなことになるわけなんです。だから、
大臣もやはり議会人ですから、
国会の権威を落とすようなことがないように、そういうような過当競争がおこることがないように、これは
国会も
役所もともに引き締めてもらわなければならぬと思います。これはやはり
役所としての
運営の
態度の基本的なかまえの問題で、そういうようなものが今度の
ゴルフ場の
補償事件なんかにも通じておる。やはりどことなしに空気がたるんでおることがこういうことになることかと思います。きょうは特に
久しぶりの
委員会の再開にあたって、冒頭、
委員長は、どうもおれに関係のあることだから、もうこういうことは触れずにおいてくれというような
お話でございました。しかしながら私があえてそれに触れましたことは、これはやはり今後の問題もありますし、こういう問題があって、そのために
委員会が
一時ストップになったということは異例のことです。異例のことでありますが、しかしこれは
国会としての姿勢を正す、また
行政の
役所としての姿勢を正すというような意味において重要なことである、こう思って、
委員長はそれだけにしてくれということでありましたが、いやこれはきちんとしてもらおうということで、あえてきょうこういう意見を出したのですが、その点について、
大臣のほうでもきちんと
役所を引き締めていただくようにお願いいたしたいと思います。