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山田(長)
委員 大臣は非常に確信のある言い方をするけれども、あの日銀の地下室で、普通の人が入れないところで、あそこから百万円の金がなくなって、いまだに発見できずにいる。それは
大臣がどう弁明してもだめなんですよ、いまだに発見されないのですから。しかも札束がなくなっておるのです。伺とも私には不可解なことです。いまだにこれは不可解な
一つです。そこでこれは方針を早く——いま
大臣が言われましたように国際的な入札にするのか、国内商社に売り渡すのかわからぬけれども、やはりダイヤモンドのこの前の鑑定者のように商社の人であってはいかぬと思う。私が、こういう構想が
大臣に早く打ち立てられなければいけないと言うのは、期日が三月、まだ少し残っておるから、ことし一ぱいかかって決裁すると言われますが、伺にしても構想だけは早く打ち立てて、ダイヤモンドの鑑定者という
ものはやはり世界的な鑑定者に見てもらう必要があると思う。まずこれが
一つ。それから認定が終わったらば、認定後どのくらいの歳月のうちにこれを処分するのだというようなこともやはり
大臣もこれからまだ一それはあなたは実力者ですから、まだずっと残るかもしれませんけれども、いつまでも、死ぬまでいる筋合いの
ものじゃないのです。構想を明らかにしなければならぬと思う。それからもう
一つ大臣に知っておいてもらいたいのは、もう八、九年前になりますが、かつて当
委員会で決議をして、これは社会保障
制度のために使ってもらいたいということで決議文ができたことがある。ところがその決議文を本
会議にかけないうちに吉田さんのばかやろう解散にあいまして、とうとう通らなかったのです。いま全国で引き揚げ者が各地で大会を開いて、二十年になっておるが、われわれは何らの恩恵に浴しておらないということで、いま大蔵当局に補償
要求をしようという動きがありますが、
大臣のさっきの御答弁によりますと、最も意義のある使い方をしたいと言われるが、あなたのおっしゃることは、やはり社会保障
制度を意味すると私は思うのです。こういう点で、
委員会で、社会保障のために使うべきだという決議をして、それが本
会議に通らなかったというけれども、当時の
委員はかわっちゃっていま一人もいない。いまだに続いてこれが出てきているのは、このダイヤの処理という問題は重大な問題だからですよ。ですから、これを明らかにするためには、どうしても
大臣が明確な構想を打ち出して、鑑定の方法にしましても、あるいは入札の方法にしましても、ひとつ明確な打ち出し方をして、それで社会保障のために使うのだということを、お
やめになる前に明らかにすることが、
田中蔵相の名声を博するゆえんの
一つになると私は思う。これはぜひひとつ社会保障のために使っていただきたいことを、私要望します。
大臣の御所見を伺いたいと思います。