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勝澤委員 これは変わった話ですけれ
ども、たとえば最近山陽特殊鋼の問題で、公認会計士という問題が
一つクローズアップされているわけであります。公認会計士がどういう
決算をしてきたかという点でいろいろ問題にされております。したがって、いま各公庫や公団やあるいは
事業団や特殊会社等の監事の
運営を見てみますと、いまあなたがおっしゃられるような形で常勤
理事と同じような取り扱いをされ、監事室というものが内部監査として行なわれているわけでありますね。そういう中における監事というものは、なかなか責任は重大ですけれ
ども、機構上は確立されていないことも私は承知をいたしております。しかし、それだからといって監事というものは今日やはりどうしても重要視されなければならぬ、人事の面におきわして、運用面、あるいは
給与の面におきまして。監事の
人たちは監事なりにいろいろの
意見を持っていると思うのです。しかし、この法のたてまえからいって、それから法を改正して直接
意見具申権を持たしたというたてまえから、こういう点から考えて、やはり内部監査と違った商い次元における監事の役割りというものが、私はあると思うのです。そういう点で、問題が起きてから監事が
運営がどうとかこうとかということでなく、やはり監事としての立場からいま言った
医療金融公庫のあり方というような点などにつきましては、やはり十分な見識を持って
意見を出して、不十分な点は法改正をさせるなりあるいは
行政上の是正をさせるなり、こういう点などについても、ひとつどしどし
意見を出されるように要望いたしたいと思います。監事から
理事になるという人事のたてまえからいきまして、いまの
運営のしかたからいきましてなかなか扱いとしてはむずかしいと思います。けれ
ども、やはり一朝問題がありますと、公認会計士はどうなっておったんだ、あるいはこの会社の監査役はどうやっておったんだという批判を受けるわけであります。しかし日常においては、監事というものはいつも、じゃまものではないけれ
ども、
理事と同じような取り扱いをしながら、手足を持たずにおられたようでありますので、特にそういう点要望しておきます。
医療金融公庫はそれで終わります。
それから、大蔵省が来ていますから、先にこの問題をお伺いしますと。最近新聞に報道されたベル協会の問題でありますが、この問題につきましていろいろと調べてまいりますと、福祉諸
団体に対する
厚生省なり大蔵省なりあるいは国全体、政治のあたたかみといいますか、こういうものがとかく欠けておることの
一つのあらわれとして、こういうものを見ることができるわけであります。最近ろうあ者の問題あるいは精薄児の問題、こういう問題が脚光をあびて、社会福祉の問題についてもう少しお互いが
努力をし合わねばならぬじゃないだろうかという点が言われているやさきでありまして、ですから、私は少し変わった角度でこの問題を見でみるのも
一つの
方法じゃないだろうかと思うのです。
まず
最初に大蔵省にお尋ねいたしたいのは、楽石社にこの土地を払い下げをした。そして楽石社がベル協会に転売をした。いま出ているのは、ベル協会がけしからぬ、こういう出方がおおむねあちらこちらでいわれているわけでありますが、やはり大蔵省からベル協会に払い下げされて、ベル協会がこういうことをしたということになりますと、確かにいま行なっていることと同じだと思うのですが、
福祉団体である楽石社にこれが払い下げられた。そして楽石社が大蔵省の了解を得てベル協会に転売をした、私はこう見るわけです。大蔵省はそこを知らなかったという
言い方をしておりますけれ
ども、この辺は私は大蔵省というものは残念な役所だと思うのです。ほんとうのことをほんとうのように言えばいいと思うのですよ。これは裏づけをずっととっていきますと、それから出た
資料をずっと見ていきますと、大蔵省も了解をしなければ、ベル協会は楽石柱から買えなかったという結論が、私はどうしても出るわけであります。だから、楽石社からベル協会に売ったという過程の中では、大蔵省としても承知していると思うのです。それを承知してないというところに、実は大蔵省のずるさがあると同時に、これが問題としてあちらこちらから言われることになる。大蔵省、たいへんいさぎよしとしないと思うのです。そこで、その楽石社に払い下げた経過からまずお伺いしたいと思うのです。