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勝澤委員 電発の方式を申しますと、この九頭竜ダムが行なわれるまでは、
電発の
入札というものは談合によって見積もり合わせの契約が行なわれてきたというのが、今日までの私たちの
調査で明確になったわけです、小森までの状態を見ておりますと。三社なり四社なりが
入札をする。必ず
落札はしない。むろんロワー・リミットは設けてありますよ。
落札はしない。
落札はしないから、一番安い
業者と下のほうの
電発の予算とが、ひどいのは十億も違うわけです。その十億違うやつをおりてきて、予算一ぱいに取られた。これがいままでの
電発のやり方ですから、談合によって見積もり合わせがやられてきたということになれば、それは
地元の意向なりあるいは
会社の意向なり政治が関与して、この
仕事はどこに、この
仕事はどこにという振り当てがなされてきたかもしれませんよ。今度の
入札は、過去と違って、この見積もり合わせの予算
目途額の下にロワー・リミットを設けて、ロワー・リミットにすぽっと入ったわけです。それが廃品が入った。そうして、ほかのものはロワー・リミットより下だった。ですから、
電源開発の
入札の歴史の中で、とにかく初めてあったことなんです。だから実は問題になっているわけです。その中で一番問題になっているのは、
地元の人たちが、村も県もあげて、このロックフィル・ダムはとにかく間でなければいけないんだ
——だから、世間でも、間に落ちたり
地元の人に落ちたらよかったけれ
ども、変わったところに落ちたからということが流布されているわけです。ですから、私は、間に落ちるようにするには一体どうしたらいいだろうかと考える。あるいは鹿島に落とすためにはどうしたらいいだろうかということを考える。そこで、
村長さんや県議会の皆さんですから、こういう決議というものがなされたときに
——道路公団でも水資源公団でもそうだと思うのですが、一体そこの施政者というものは、どうして世間をごまかすなり、あるいはどうやって
地元の要望に沿うか、あるいは偶然か、あるいは故意か、こういうふうになるわけです。ですから、この問題は、突き詰めていけばいくほど、実は一番最初の段階から、
地元業者ということでなくて、間ということになっているわけです。それはいまの
お話で、ロックフィル・ダムを見てきた、方々回ってきた結果そうであった。あなたはしろうとじゃない、私よりも専門家ですよ。私は、
電発が
技術陣を総動員して五社を
指名して、五社が正しいものだ
——いま私の知識では、やむを得ませんけれ
ども、そうだと思っておる。現実にやられておりますから、思っておるわけです。ですから、そういう中で見たときに、一体高いのに落ちたというのは確かにおかしいことです。おかしいことだけれ
ども、いま皆さんが
地元で起きている問題から考えてみると、やはり
村長さん、議会が間、間とこう来たわけですから、それを実行する
電発が、もし間に落ちなかったら、今度は
村長さんや県議会の皆さんはどう考えるだろうという点で、私はほんとうに疑問に思うのです。抽象的に、県が推薦する
業者を入れてくれというなら、それはわかりがいいわけですよ。だれも政治家ですから、ダムがあるのですから、おい、その
指名におれの推薦するのを入れてくれよとかなんとかあると思うのですよ。それは五人から十人の中に入るでしょう。しかし、ぴたりときめて、これにやらしてくれという決議を突きつけられて、これをきめなければ何もかもやらないぞと言われたときの
入札方法というものは、一体どう
入札したらいいだろうかということになる。
それと
村長さんにお尋ねしたいのですが、これは藤井
総裁に早くやってもらいたかったという
地元の意向じゃなかったのですか。