○原(茂)
委員 私も、
原子力会議で実はその前後にあちらに行っておられる人々にお会いしたときも、やはりそういうこぼし話といいますか、非常に困難があることを聞いて、やはりこの
委員会だったと思いますが、
あとでお話をしたことがあるのです。昨年行かれた御報告を聞くと、まだ同じことを言っているんだなという感じがしたものですから、いま申し上げたのです。やはり特別扱いは無理かもしれませんが、お願いをする立場だというのですが、
閣議などでもやはり
科学技術振興というものを重点施策に考えている以上、海外におけるこの種の人々を常駐させようとか、あるいはずっと長く置こうというような
考え方があればあるほど、その人の動きやすいように、費用の面では思い切ったその種の行動費というものが大幅に増額されるような努力を一段としていただかなければいけないんじゃないかという気がいたします。この点はお願いになりますが、ぜひひとつ、いま長官がおっしゃったように今後努力していただきたいと思います。
それから最後に、何といっても、いつのこの
委員会でも言われることなんですが、
技術者の
待遇というものを相当
程度改善しませんと、せっかく養成し、育成し、いよいよこれから
ほんとうの
研究ができると思われるような
技術者が本腰が入らない、腰がきまらない。うっかりすると引っこ抜かれるというようなことすら起きやすいし、起きつつある。問題もちょいちょい起きる。原因は、やはりある
意味では、国家的に見て、
人材という点では
科学技術者の払底という形が遺憾ながら出ている。そういうときに、特に
科学技術庁あたりは、率先してこの
技術者の優遇措置というものを思い切って推進をしていかない限り、国全体の
科学技術の
振興というようなことも、逆にブレーキがかかるおそれがある。そういう
意味の任務も
科学技術庁は持っておられなければいけない。そう思うわけですが、
大臣の
説明の中に、あるいは
予算説明を見ましても、具体的に毎年言ってこられましたこの
科学技術者の優遇措置が、きわ立って、これだけ苦労をして優遇するんだという
予算な
ども見られませんし、そのことを配慮した
あとが、極端にいいますと全然ないように思うのです。いつも毎年繰り返す当
委員会における重要な討議の中でも、
技術者の優遇というものを非常に大きく取り上げて、長官は歴代、ごもっともです、何とかしなければいけないと思っていますと言うのですが、思ったばかりで、それが
一つもこの
予算その他にもあらわれてこない。まことに遺憾だと思うのですが、それはやはり基本的に姿勢を直し、腹を据えて
技術者の優遇措置というものはやはり考えていただかないといけないんじゃないかと思うのです。この点、もし私が見そこなっているなら
説明を受けたいし、同時にそのお考えをお聞かせいただきたい。