○久保
委員 ただ心配なのは、株の持ち方もだいぶ違うようでありますから、大手はたくさん持つということになれば、発言権も当然大きくなる、
会社の運営について発言権がありますから。そうなりますと、使用についても当然発言権が強くなるということで、言うならば、われわれの
考えでは、銀行からも金が借りられないような業者の
ターミナルをつくってやるために、まずさしあたり国も
出資するということだろうと思うのです。そういうことになりますと、銀行から金も借りられる、自分の専用
ターミナルも持っているという株主に、好きこのんで
——好きこのんでというのはちょっとおかしいかもしれませんが、
政府から金を出すというのは、どうもまだ早いのじゃなかろうかという気持ちもするわけですね。それはもちろんいままで御
答弁のあったいわゆる大手とか中小ということじゃなくて、
東京なら
東京のトラック輸送の円滑化をはかるという大きい目的のためにやるのだ、こういうことにはなると思うのですが、そういう
疑念が多少残る。それにやはり運営が、先ほど
山口委員が言ったように、公正ということじゃなくて、言うならば公共性というか、そういうものを強く表に出して運営されなければならぬと思うのです。これを制肘するのはもちろん運輸
大臣の
監督権限というか、そういうものがあると思うのですが、それを十分やることが必要だと思うのです。まず出発に当たっては、そういう前提をつけてやってもらわないと、われわれとしてもどうもわけのわからぬ形で
会社ができたということに舌をかむという結果が出ると思う。そういう点の注意を十分しておいていただきたい。
時間もありませんから先にいきましょう。
それからいま具体的に
土地の取得云々といっている
東京ターミナル会社の問題でありますが、先般来からいろいろ
質問がありましたが、これは法律ができてからでもよかったのじゃないか、こういう
質問があるわけです。法律ができてからではおそいのだという最大の
理由は、
土地の値上がりがあって困るということだけが最大の
理由のように実は聞いているわけなんですが、そうでしょうか。
土地の値上がりというよりは
土地の取得、そういうためには、たとえば住宅
公団あるいは
東京都、そういうものと共同してあのあたり一体のいわゆる都市
計画、その一環としての
ターミナルをつくる必要があったので、それで
法案の成立を待ってからではおそいということじゃなかろうかと私は思うのだが、どうも値上がり、値上がりといっているのだが、それはどうなんですか。