○關谷
委員 この
オーナー対策、不
経済船対策というものは一昨年の
再建整備をやりました際に一応あの
再建整備の方策を打ち立てて、そのあとでこれをやるべきだということになっておったのが、そのままになっておるのであります。これは
政府といたしましてももう少し積極的に取り組んで、こうあるべきだという姿を打ち出して、来年度の予算要求あたりの際にはそれをはっきりとした線を出すべきである、こう思いますので、ひとつそういうふうな積極的な案を出していただきたいということをお願いをいたしておきます。
かつて臨時船質改善の
対策をやったことがありますが、ああいうふうな
方向でやっていけば私はできるのではないかという気がいたしますので、積極的に取り組んでいただきたいと思います。それができるまでの緊急な
措置としては、私これもまたもう少し
海運局が積極的に取り組まなければならぬのではないかと思いますが、
オーナー対策といたしましては、いまのままの中でやるといたしましたならば、有利な船を
オーナーに
新造を割り当ててやるということ以外にはないのであろうと私は思います。
計画造船が百五十万トンかりやるといたしましたならば、その中の十五万トンはこれは
オーナー対策の
ワクだというふうなものをこしらえてやれば、おのずから、その
ワクがあるということでそれぞれの荷主なりオペレーターと相談をいたしまして、有利な船をつくりたいという申し入れが出てくるはずであります。
政府が積極的にその
ワクをつくってやるということが、私はいまの焦眉の問題ではなかろうかという気がいたしますので、積極的にその
ワクをつくって、その
ワク内では
計画造船として割り当てをしてやるのだ、
オーナー対策に使うのだということにしなければならないと思います。
先ほどから
内海委員とのいろいろ質疑応答をいたしておりますのを聞いておりますと、
海運局といたしましての積極性というものが何も見受けられないというふうな気持ちがいたします。
中核体に
オーナー対策をやらすのだというふうなことで、そこで
一つ逃げております。またもう
一つは、開銀の
金融ベースに乗るように、これは開銀のほうにまかしておるのだというふうなことで逃げておる、二カ所で逃げておるのでありますが、
政府が積極的に
ワクをつくれ、
ワクをつくって、その
ワク内においては
オーナー対策として
新造船を認めるということになりますならば、
中核体からも出てくるはずであります。こういう船を
オーナーにつくらしてやったらいいということで出てくるはずでありますし、その中には開銀ベースに乗ってくるものもできてくるというふうに私は
考えております。
ワクをきめてないから、そのために、
オーナーといたしましては有利な船を自分でつくりたい、
中核体といたしましては有利な船をつくりたい、配当を早くしたいという
考えがあっても、
オーナー対策のようなものは
考えていないのだ、
運輸省も
考えてないのじゃないかというのが、いまの
中核体の
考えであると思います。私は、
オーナー対策といたしましては、
ワクを十五万トンでも十万トンでも、年々これを設けるということ、これが
オーナー対策のいまの差し迫った問題としてあるのではないかと思う。これをやることによって、
オーナー対策は幾分緩和することができる。そしてそういうふうなことで進めておきながら、これからまたもう少し進んだ
方法としまして、かつての臨時船質改善
対策というような、あの
方法で来年度の予算を要求する。私は、この二つが
海運局としては
オーナー対策として積極的にとるのならそうすべきだ、こういうふうに
考えます。どうもいまの
お話を伺っておりますと、何やら
局長にはその意欲がないように思いますので、ぜひそういうふうにしていただきたい、こういうようなことを要望いたします。