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肥田委員 先般私がこの
委員会で
質問いたしました事項に関連してでありますが、御
承知の国鉄の大阪工事局におけるところの汚職問題であります。これはいま準備しておったわけじゃありませんから、この事後処置について、詳細といいますか、ささいなことを
大臣にお伺いしようというのではありませんので、その
措置について伺いたいと思うことが
一つあります。
それはあの新聞発表を見てまいりますと、私が五日の
委員会において
質問をいたしましたそれ以後において、大阪工事局とそれから鉄建建設の
会社との間におけるところの汚職に関連をして、引き続いて逮捕された者が四、五名あるようであります。そしてつい先般には前大阪工事局の
局長、これが現在、東京におったそうですが、それも召喚をされて、そしてこれは大体逮捕も間違いない、こういうふうになっておるのであります。(「もう逮捕されているよ」と呼ぶ者あり)逮捕されているのですか。
——それで私は、この間の新聞の報道を見て非常に奇異に思ったことがあるのです。それは新聞の書き方を見ておると、大阪の朝日新聞あたりは相当詳細に書いておりましたが、いわゆる国鉄の出先機関が、わかりやすくいうと、接待費などというような費用が一切ない。だから、したがって、そういうものを下請
会社に負担をさすんだ、こういう表現になっておるわけです。国鉄がそういうこまかい
予算の計上をしておらない、いわゆる接待費など一切計上しておらないということは、これは国鉄の経営上非常にりっぱなやり方であることは間違いありません。ところがそれを下請
会社に負担をさす、こういうことになると、一体これはどちらのやり方が正しいのかということになるわけです。新聞でそういう書き方をしておりますので、したがって、
大臣のほうで、こまかいことではなしに、そういう大筋についてどういうふうにお考えになるのかということが一点です。
それから、もし国鉄に実際にそういう渉外費的なものが必要であるのなら、これは国鉄の
予算の中に立てさせておくべきだと思うのです。そんなけちくさいことで下請
会社から冥加金をとって、そして国鉄の運営費に充てていく、それは限度がないと思うのです。新聞の書き方だと、
最初はごくわずかな金だ、それが次第々々に額が上がってきておる、だからそうなってくると、要するに国鉄が、これは正当のやり方じゃありませんが、どうも必要な金がないから、少しおまえのほうから何か回さないかということで、かりに鉄建建設から回さしたとすると、それがだんだん高じてくると、本来の目的はそういう性質じゃないと思いますが、目的以外の方面に対して、いわゆる金員を
要求するような形が出てきたのではないか、こういうふうにも考えられる節があります。この点については新聞は新聞なりの表現のしかたをしておりますが、この二点について、ひとつあなたのお考えを伺いたい。
それから今後こういう問題について、われわれ国会でこのようなひんぱんな国鉄の汚職問題が取り上げられておるにもかかわらず、われわれがこの問題を等閑に付するというようなことは、いささか責任を感じますから、これらに対しては、国鉄
当局からひとつ詳細な報告を提出してもらいたい、こういうふうに考えるのです。したがって、この二点について
大臣のお考えを承りたいと思います。