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山中(吾)
委員 そうすると、児童
生徒がある
程度減っても、いままで置いておった
定員はそのままにしても心配はない、そう
考えてよろしいですね。
そこでついでにお聞きしておきますが、
限度政令を出されたときに一番疑問のあるのは、十数年地方の実績に基づいて二分の一を負担してやるから大いに努力せよという法律があった。そして十数年努力をして、
僻地に、普通ならば置けないところに
養護教諭を置いてやった。そうすると、その置いた
定員は、法律の精神に基づいて最も忠実に地方
行政が努力をして獲得した既得権だと思うのです。実員じゃなく
定員です。少なくとも
限度政令を置くならば、
定員を下回る
限度政令を置いて削れ——
限度政令というものは法律の精神に最も忠実な地方
行政を処罰することになる。少なくとも現在地方で努力をした
定員を上回る
定員を定める
限度政令でなければならないと私は思うのです。今度の出している
限度政令はそうでない、努力したその分だけは削れという
限度政令。しかしいままでの十数年の地方
行政の精神は、実績に応じてやるから努力しなさいという精神で努力したのですから、削れという
限度政令は既得権を侵すばかりでなく、法の精神を無視しているのです。そういうことを私はいつも
考えるのです。そういうことだから、
産炭地区においても、急激に人口が減った場合においても当分の間前の
定員どおりにして、その間の
欠陥を補うように努力をさすというふうな臨時
措置というのは当然すべきである。各県ごとの特殊事情に基づいて
政令を定めるという、各県の特殊事情なんというものは、そういう場合だって
考えるのがほんとうの精神であるのに、そういう
考えが
一つもない。ただ
県内で調節しろということでは、私はあまりにも血の通わない
文教政策だと思うので申し上げておるわけなんです。ことに、富裕県は四十五名などにだんだんしていくから最も恩恵を受けて少しもマイナスはないが、貧乏県ほど削られていくという
現実があるので、その点については
産炭地区という具体的な事例の中で、私はもっと血の通った御処置を願わなければならぬと思うのです。いま
大臣が抽象的に——
あとで速記録を見てください。私はそのまますなおに受け取って、通常
国会までに
定員問題についても特別の
措置をされるということの見込みがあり希望が持てると思って、質問は次に移りたいと思うのです。
その次に、
要望を見ますと就学助成費とか教材費の
関係とか設備施設については、全体の
要望の
思想というものは、その自治体というものは急激に
貧困になったので、現行の各種の
補助率を十分の八あるいは十分の九、できれば全部、当分の間二、三年あるいは三年か四年くらいの間だけは全額国の負担で処理してもらえないかという切実な
要望なんです。永久にしろというのでしたら、これは私も国全体の制度の問題ですから、
大臣に
要望したり質問いたしません。しかし向こう三年くらい、二分の一の補助を十分の八にしてくれ、十分の九にしろ、あるいは
学校給食などは、父兄が三割も
保護世帯なんですから、当分の間、向こう三年くらいは全額国で出してくれというのは、もっともな
要望じゃないですか。私はもっともな
要望だと思うので、自分の
地域に
関係ないけれども、こういうときにこそ
文教政策の妙味を出すべきときだと思うのでもっともだと思って
大臣に質問するのですが、こういう
補助率の引き上げを三年くらい限定してやってやっていいと思うのですが、
大臣どうですか。