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小林武君 尊重しないというようなことが、またこう然として言われたら大問題だと思いますがね。結果的に言えば、あまりいい
関係ではないと思うのですね。共同利用研究所ができてからかなりの年月を経て、しかも先ほど来申し上げておるように、だんだんこれがふえてきておるということ、これはもうやはりそのものについての値打ちをみんなが認めて、だん、だんそうなってきておると思うのですが、また研究者自体も研究者を単位とした横のつながりといいますか、そういうものが学問の発展の上から非常に重要だということを自覚して、そのことについて協力体制をますます深めてきていると私は思うのです。だから、そういう点ではこの
大学に付置されておる共同利用研究所というものを、われわれはやはり全体として発展させる
方向に持って行かなければならぬと思うのです。そうすれば、いまここで一番問題になっておる点を、われわれがやはりその
問題点を解消するということが一番大事だと思うのです。そういう点をお
考えになったから、
大学局長も、これをあなたの諮問
機関であるところの
国立研究所協議会に諮問なされたと思うのです。そうすれば、同じようにやはり研究者でありますから、
学術会議の中でもその問題を取り上げて
委員会をつくられて、土台は
国立研究所協議会の案を中心にしてやられたように見受けるわけです。そうしますと、この
学術会議の
検討、一応の結論というようなものについて深い関心を持つというのが当然じゃないかと思うのですよ、私に言わせれば。共同利用研究所というものを非常に重視するという立場から言えば、当然その結論に関心を持つ。そうして、しかもその
内容から言うと、私はこれ、かなりおもしろい形が出ていると思うのですね。あなたのほうの諮問
機関でやられたあれには、現在あるように
大学付置でなく、
大学付置のものとそうでないものをつくったらどうかということを一応出している。今度は
学術会議にいくというと、これは全部やっぱり
大学付置ということをやめたらいいじゃないか、こういう研究所単位というところに全重点を置いて研究所というようなものを
考えられておる。そうすると、これは問題はやはり
大学付置という場合に起こっておる運営上、管理上のいろいろな諸問題を考慮した上で、実際の研究に携わっておる方々がこういう
考え方を出したとすると、私はこれをそう皆さんがきめなければならぬとは思わないけれ
ども、非常に参考になる
意見じゃないかと思うのです。それについて、どうも
大学局長さんを初め、あなたのその局内においてのこの問題に関する何といいますか、関心の度合いというものはわりあいに薄いように思う。非常に残念だと思います。
国立学校設置法の一部
改正に関する
法律案が出てきたとすれば、付置研究所の問題が出てくる、われわれがこの問題については非常に関心を持つのは当然なんです。ところがあなたたちのほうは、どうもあまりそのことについて十分なるというか、関心を持ったり心配したりすることはないようだ。何か悪口を言えば、つくればいいじゃないかという式のもので、将来うんと発展させるということについてはあまり熱意がないんじゃないか、そんなら反対したらいいじゃないかという結論にはいかないだろうが、やっぱりお互いに熱意を持ってやらなければならぬということになっていないと工合が悪いと思うんです。そういう点私は非常に不満を感じましたけれ
ども、ここではこれ以上質問はいたしませんが、ひとつ十分御
検討いただきたいと思います。やっぱり共同利用研究所というのは日本の
学術の
振興の上においてこれは
一つの新しい型でありましょう。そのものをよくするという
意味で虚心になって御
検討いただいて、よりよく発展させれば、皆さんがお出しになった法律の趣旨にも合致するんじゃないかと、こう
考えるわけであります。それと
一つ、あとちょっと簡単に質問いたしておきますが、これもまあ勘ぐっていえば、あまり問題ないとおっしゃるかもしれませんが、宇宙航空研究所の問題ですけれ
ども、ここでどうなんですか、たとえば科学技術庁と宇宙科学研究推進本部ですか、何かありますね、そういうものとか、この科学技術庁と
文部省との
関係ですね、そういうもので、どうも研究の一元化といいますか、そういう点ではどうなんですか、
問題点はございませんか。