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米田勲君 明敏な方たちがそろっておるのに、どうして私の言ってることを理解してもらえないんですか。わかっていても知らぬふりしてるんじゃないですか。私はそんな
国内の需要量が何トンになるなんていう話をしてるんじゃないですよ。自給率をどう押える
政策を立てるんだということを聞いてるんですよ。
国内の需要量が何トンになりますとか何トンになっているといういま話ではないんです。自給率を一体何ぼに押えるかと、それから
あとの話なんです。こまごました話は。そこで、その水準を常に維持していくために何が必要かということは、その次の話なんです。私はそう思うんですよ。それも定まらないことでは、出たとこ勝負でないですか。一定の
政策があるとは言えないんじゃないですか、どういうことになるのかわからぬがということでは。それがどうして理解してもらえないだろうか、明敏なあなた方。自給率は一体幾らに押えるんだということが、なぜ
責任持って言えないんですか。これはあれでしょう、頭かしげるまでもなく、よそから輸入してくるものと
国内で
生産するものと合わせて需要量になるんでしょう、これは子供でもわかる。その
国内で
甘味資源の自給態勢をどの度合いにおいていつでも水準を保っていこうという
政策なのか、それの
責任ある
立場を明らかにしてほしいと。工場が幾つ必要だとか土地改良がどうだとかいう話は
あとなんですよ。機械化の話なんてそれから
あとの話。
政府に一定の
政策がぴしっとあって、そこに
責任を持った
政策を安定させてくれるという見込みがあって初めて、それに対してはもう少しここが足らぬではないか、こういうふうにしてもらわなけりゃならぬという具体的な問題が出てくる、それで初めてそれに即応するものが出てくるんじゃないですか。それを示そうとしないのは、これはまさかのときの用意に逃げておるとしか思われない、私に言わせると、意地の悪い言い方だが。それはやっぱり
責任持って示してもらわなきゃならぬ。——無理でないでしょう、あなた方諮問するったって手放しで諮問するわけじゃないんだから。そんな無
政策な諮問なんてしようがないんだから。大体
日本としては国際収支の
関係、一切の
国内の経済
情勢全体から
判断して割り出してくると、
甘味資源の問題については、
国内自給度はこのパーセントで押えることが
日本全体の経済の上からいって大事なんだ、こういうものがはじき出てきて、そのはじき出してきたものと条件のてこ入れをすれば、どこまで具体的にめどがつくかというものをからみ合わせて、そこに
一つの
政策がきまるんです。その
政策に沿うて、この
法案は一体てこ入れになっていくのかどうかということを私たちは検討したいわけです。そのもとがまだ言えない、まだ言えないでは、ははあ、
政策はない、出たとこ勝負だなと、結局これはビートを一生懸命でつくった農家が最後にはしわ寄せされていく、また別な作物をつくらせられると、そういう結果になってしまうんだということを心配するから、その
政策を出しなさいと言っている。私は自給率を何%と言ったから、それからちっとも上がり下がりしちゃけしからぬというそういうやぼな話ではない。しかしおよそ
政策を出した限りは、そんな大幅なフレがあっては困る、およその水準だけは示してもらって、それに沿う
国内の態勢をとってゆくということでなければならないでしょう。そのために私は国際的な
砂糖の
生産の現状と
見通しはどうか、
糖価の現状と将来の
見通しはどうか、そういうことをわざわざお聞きしたのも、そういうことをお知りの上で、
政策をまずどう打ち出されるのか、その打ち出された
政策に対して、この
法案は、はたしてそこまで到達できるようにてこ入れがされてゆくかどうかということを検討したかったからです。それを何度聞いても、何かまだ検討中だから言えないというのには、わけがあるのではないですか。もうこうなってくると勘ぐらざるを得ない。あなた方がわからないはずがないのです。私の言っていること、言えない
理由があるのではないですか。あるならあるで、こういう
理由があって言えないのだと、こういうふうにしてもらわないと、
法案を早くあげろと言うより、それのほうが先ですわ。