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伊藤顕道君 それでは、時間がないので、聞きたいことはさっぱり伺えないわけですが、この前の問題は九月八日の
事故であったと思うのです。それから今日まで、大体二カ月たっておるわけですね。働き手を失った場合ですから、やはり
補償の額の多いということと、早急にということが、多い額を早急にということが大事な要素だろうと思います。で、こういうことで、まだ
結論が出ていないとすれば、そういう目標で早急にひとつ遺族の
補償についても具体的に進めていただきたいということ。それでもう時間がないから最後に強く要望申し上げておきますが、何か
事故があると、強く
米軍側に要求して、こういうあやまちのないことを期したい、
米軍側の答えをお聞きすると、
先ほど繰り返しておるように、もう今後は絶対
事故が起きないようにするということで、さっぱりこの
事故は
あとを断たないわけですね。したがって、繰り返し申し上げますけれども、できることから改善していく以外にないと思う。したがって、
人間の多く住んでおるいわゆる空の上で、
飛行機がどんどん
訓練をやる。もう飛ぶこと
自体が非常に危険なわけです。その
上空で
訓練をやるなどということは、もう絶対に避けにゃいかぬ。
安保条約の問題に関連してくるわけですが、そういう問題は別途やるとして、
先ほどから問題にしておりました
飛行経路の
規制等についても、さらに
米軍側と十分交渉して、たとえあやまちがあって
事故を起こして
墜落した場合でも、下は何ら
人間の住んでいるところでなかった、そういうことにならなければいかぬ。大体こういう
都会のどまん中に
基地があること
自体が非常に問題なんです。これは基本的な大きな
間逆なんで、五分、十分の瞬間では解決しませんから、まず当面できることから解決していかなければならぬ、こういう
方向でひとつ一段と
努力していただきたいということ、こういうことを要請して、ここでもう
防衛庁長官、時間がないのでだいぶあせっておられるようですからあえて申し上げませんが、そこで
太田大泉の
飛行場返還の問題ですね。これは多くを申し上げません。三十四年から満五カ年の間、私がこの問題を追及してきておる。特にその当時の
防衛庁長官である赤城さん、次の江崎さんなどは、
期日を明確にして
返還を確約しておる。それ以後の
長官に至ってもみなそれぞれの
立場から
最大限の
努力をして、
早期返還を公約されておるわけです。いやしくも一国の
防衛の担当の
大臣が
国会の場で公約しておることが、満五カ年もたっていまだに解決をしないということは他にあまり類例がないと思う。この
国会でも
努力をするという
程度のことならまだ解決しないこともございますけれども、
期日を明確にして、相次ぐ
大臣が公約されておって、なおかつ五カ年を経過しておる。ところが
現地はほとんど利用されていない。あまり
訓練していないわけです。ということは、あまり
重要性がないということです。にもかかわらず、その
現地は
首都圏整備法に基づく
衛星都市であって、重大な
現地にとっては死活問題です。県民あげて、県議会でも
決議をなしておる。
地元の
市町村議会それぞれ
決議をしておる。
地元にとっては重大な死活問題です。こういうことをあわせ考えていただいて、ひとつ、最近
アメリカは
ドル防衛の
立場からいわゆる海外の当地を整備縮小しつつある機運がいま具体的に出ているわけです。しかも
米軍にあまり必要はない、
日本側にきわめて重要な地区である、こういうことをあわせ考えていただいて、いままでのような弱腰でなく、強力に代
林地の問題、これは新たに代
林地を求めようとすれば必ず反対が出るわけです。
既設の
基地、
米軍の
基地、
自衛隊の
基地を利用したところで、物を落とす
訓練ですから、いま
事故の問題で御指摘申し上げたが、これは空の上から物を落とす
訓練ですから、
人間の住んでおるところで
物質投下訓練があっては因る。
太田の
上空ではジープが落ちたり、
ドラムかんが落ちたり、
通信機が落ちたり、こういう
被害が相次いで起きた。こういうことで
代替地も
既設の
基地の利用ということを離れて、ひとつ早急に
早期返還を責任をもって具体的に当たっていただきたいということを強く要請し、もう時間もございませんから御
答弁は要りませんけれども、ただこのことに対する
長官の御
決意のほどを端的にお示しをいただきたい。これで
防衛に関する私の
質問を終わります。