○横川正市君 大臣のその
考え方で私どもが局舎の問題について改善の方向というものを話し合えば、大体一致する方向というのは出るのではないかと思うのですがね。ただ、その中で、私どもは前回もこの
委員会で取り上げました職員本俸の百分の三を拠出しながら、老後の安定を期そうと、そういう
意味でつくられた互助会の組織も、局舎に対する
資金の融資というのを行なっているわけです。だが、これは、金利からすると、たしか七分八厘ですか、という、率からすれば非常に高い率です。それに対して、今回の転貸債は六分五厘ということです。しかも、互助会の局舎は、ある年月を経たあとは、省側と協議の上、これを国に提供する、こういう申し合わせ事項がついておるわけです。それは互助会側も確実に実行するということになっております。ところが、片一方のほうは、返済が終わりますと、完全私有化ということになります。まあ、金利の問題その他からいって、安いものを借りたものが期間後に私有化され、高いものを借りたものが一定期間を終えると国に提供すると、こうなって、同じ局舎を建てるという立場に立っているものでも、いろいろあるわけです。
そこで、今度の地方債による私有化の問題が出た中で、私は、まあこの問題は、さらに自後相当研究の上で、あなたとここで
意見を戦わしたいと思いますので、具体的な問題についてはあとに譲りますけれども、単刀直入に、先般この
委員会で、私が金丸政務次官に、私設と言われておりますけれども、全国の特定
局長の組織をされている会、これが、先ほど私が建築部長や経理
局長に聞いた局舎料の値上げ、それからいま経理
局長に、相当無理してまでもこういう転貸債をして局舎を直したい熱意については、これは局舎を建てたい熱意であったかもわかりませんが、
方法において疑義があるというものを続行するためにどういう
方法をとったかというと、全特幹部の精力的な政治工作と膨大な活動
資金の裏づけが必要であったとして、全特臨時
資金カンパとして、各局当たり金一千円、それから昨年の四月から本年の二月までに納められたいわゆる局舎料の値上げのうちの一月分に該当する六〇%を拠出して、推定
金額が一億五千万円、これぐらいの金を使って、このことが現在あなたのほうで実行に移されたという結果が出ているわけなんです。
資金を集めているという事実も、これは文書が明確にありますし、
局長の名前が出ているわけなんですから、明らかです。
それから、使われたものは何かと言えば、いま言っているあなたのほうの転貸債と局舎料の値上げということになっているのです。これは一体、
郵政省の、いわゆるあなたの所轄する特定
局長が、公務員である身分を持った、しかも特推連という——業務の上では明確な官名を持っているにもかかわらず、私設の
局長会と称し、役員その他は、特推連と
局長会は、これはみな表裏一体になっているところがたくさんありますけれども、そういう中で、これは一体どういうことなんですか、政治工作というのは。あなたが一ぱい飲んだとか何とかということではない。また、一万や二万の金で晩めしを食ったというようなことを私は言っているのではないのです。少なくとも、議会の中でこの種の問題が起こったのは、売春防止法をつくったときに、業者が政治工作のために
資金を贈って刑事処分を受けたという事例はまだ耳新しい問題であります。あなたのほうがやった行政に対して、二つのしかも明確に
国会で審議の対象になっているものに、推定額では一億数千万円の金が拠出されて使われたという事実に対して、あなたはどういうふうにお
考えですね。